17日の金曜日、東京バレエ団の新作「ドナウの娘」を観に、東京文化会館へ。
正確には、純粋な新作、というよりも、19世紀のバレエ研究家であり、振付家でもある、ピエール・ラコット氏の長年の研究の賜物としてのリバイバル上演。
ラコットさんと言えば、空気の精「ラ・シルフィード」をオペラ座で復活させ、エキゾチックな「ファラオの娘」をボリショイ劇場のレパートリーに加えた、19世紀バレエを現代に蘇らせるスペシャリスト。
この「ドナウの娘」は年代的には、その「シルフィード」と、同じくロマンチックバレエの代表格とされる「ジゼル」のちょうど中間に位置する作品。1836年の初演以来、世紀の舞姫、ロマンチックチュチュとポアントでこの世のものならぬ妖精のような舞台姿で一世を風靡したマリ・タリオーニの後継者がなかったために途絶えていたのだそう・・・。
この作品を、衣装、振付など、心血注いで再現したラコット氏の労作を具現化する場とダンサーを兼ね備えた、とされる東京バレエ団が、3日に渡って上演。
わたくしが観たのは、2日目の2ndキャストの日。
1stキャストの主役、斉藤友佳理さんの芸風があくまで情感たっぷりでむしろ濃厚であるのに対し、今回2ndの主役フル-ル・デ・シャン役、吉岡美佳さんは妖精のような儚げな透明感が身上。繊細な砂糖菓子のような美少女(実はベテランさんなのですが・・・)振りが役にぴったりで・・・。
恋人がいるのに、男爵の花嫁探しの舞踏会に養母の希望で出席せざるを得ない。
美しい白い舞踏会ドレスに不似合いな灰色のショールを被り、男爵の前では足を引きずり気のふれた振りまでして自らの美しさを隠そうとするのですが、花嫁に選ばれてしまい、絶望してドナウ川に身を投げる娘。隠そうとしても隠せない、貴族や村娘がこぞって着飾り男爵の気を引こうとする中、際立つ美しさで目にとまってしまう、という設定がすんなり呑み込める華あるプリマです
正確には、純粋な新作、というよりも、19世紀のバレエ研究家であり、振付家でもある、ピエール・ラコット氏の長年の研究の賜物としてのリバイバル上演。
ラコットさんと言えば、空気の精「ラ・シルフィード」をオペラ座で復活させ、エキゾチックな「ファラオの娘」をボリショイ劇場のレパートリーに加えた、19世紀バレエを現代に蘇らせるスペシャリスト。
この「ドナウの娘」は年代的には、その「シルフィード」と、同じくロマンチックバレエの代表格とされる「ジゼル」のちょうど中間に位置する作品。1836年の初演以来、世紀の舞姫、ロマンチックチュチュとポアントでこの世のものならぬ妖精のような舞台姿で一世を風靡したマリ・タリオーニの後継者がなかったために途絶えていたのだそう・・・。
この作品を、衣装、振付など、心血注いで再現したラコット氏の労作を具現化する場とダンサーを兼ね備えた、とされる東京バレエ団が、3日に渡って上演。
わたくしが観たのは、2日目の2ndキャストの日。
1stキャストの主役、斉藤友佳理さんの芸風があくまで情感たっぷりでむしろ濃厚であるのに対し、今回2ndの主役フル-ル・デ・シャン役、吉岡美佳さんは妖精のような儚げな透明感が身上。繊細な砂糖菓子のような美少女(実はベテランさんなのですが・・・)振りが役にぴったりで・・・。
恋人がいるのに、男爵の花嫁探しの舞踏会に養母の希望で出席せざるを得ない。
美しい白い舞踏会ドレスに不似合いな灰色のショールを被り、男爵の前では足を引きずり気のふれた振りまでして自らの美しさを隠そうとするのですが、花嫁に選ばれてしまい、絶望してドナウ川に身を投げる娘。隠そうとしても隠せない、貴族や村娘がこぞって着飾り男爵の気を引こうとする中、際立つ美しさで目にとまってしまう、という設定がすんなり呑み込める華あるプリマです