maria-pon

お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

村上三島展とPONIA

2007-11-05 05:15:57 | ART
11月4日日曜日、日本橋高島屋で6日まで開催中の、
20世紀書壇の巨匠「村上三島展」に行って参りました。



ご紹介の作品は1987年「高靑邱詩」

大正元年1912年に生まれ2005年にお亡くなりになるまで、
明清時代の文人、王鐸の連綿草書体に傾倒、古典の各書体を極めた上で、晩年は仮名交じりの読める書、「調和体」を提唱するなど、古典に立脚した端正な独自の書を確立。
初期から晩年に至るまでの氏の作品の全容が展示されています。

皇太子ご成婚を記念して書かれた非常に調和のとれた書、「飛翔」から始まり、
1952年日展特選を取られた2x8作品の陸放翁詩「曉歎」4曲屏風などの大作まで充実の内容です。
ちなみにこの特選作品を書くために、2ヶ月で3000枚を書かれたそう・・・。
大作は、奥様が端を引っ張りながらの二人三脚の作業で、その製作風景やご本人へのインタビューなど、書家の創作のエッセンスに迫る9分のドキュメンタリーも会場で見られます。

愛用の筆を初めとする道具の展示なども・・・。
また、初孫を得た喜びをご自身の言葉で綴られた作品や語録など、お人柄が滲み出るような心温まる作品もあり、興味深く拝見しました。

この展覧会には、MINXお着物部でお世話になっています宮本さんからご紹介いただきました「西洋美術史講座」で講師を務めてくださっている美術史研究家の佐藤よりこ先生のお父様でいらっしゃるということで、ご招待いただいてお伺いいたしました。
佐藤先生には会場でご挨拶させていただけましたが、改めてこの場でも御礼を申し上げたいと思います。

さて、その後・・・。
夏着物のお直しをお願いしにうかがったときに出会ったアルルカン柄(?)のお召しのお直しを取りに、根津のPonia-Ponへ。
オリジナルのコートを用意されているという情報をmiwaさんからいただいていたので、まずはコートチェック。ちょっと1960年代の昭和レトロをコクーンシルエットに仕立てた感じでとても好み。
柄は水玉3色、ピンク系のチェック、黒のフェルト地にブルー系の薔薇の毛糸刺繍のような素材、赤白のモヘアっぽい毛足の長い生地の6種。うち、黒白の水玉、ピンクチェック、黒地に青薔薇の3枚が気になっています・・・
着丈のあるキモノがありますよ、とお奨めされたのが、白地にミントブルーと薄茶のストライプの袷。着てみるとピッタリ。あわせる帯は・・とご提案いただいた淡いブルー地にはんなりライトピーチの牡丹が咲き乱れる、部分使いの刺繍がツボだった丸帯に一目惚れ。
ん?このキモノと帯って10日のTiffany展にピッタリでは・・・?と閃き、ともに即決。
3点連れて帰ることに相成りました。
何事もなければ、10日の会のあと、ご紹介できる・・・はず
その前に丸帯で2重太鼓の練習をしておかなくては・・