星組2番手男役、凰稀かなめさんファン認定され、星組TOP男役の柚希礼音さんファンの友人と、若手注目株4?番手の紅ゆずるさんファンの先輩から日々渡される教材の数々・・・。
星組期待の新人として大切に育てられてきた柚希さんのこれまでの歩みを確認すべく、過去作品(「龍星」「愛するには短すぎる」「ノバ・ボサ・ノバ」「赤と黒」などなど)を観賞しつつ、今まで大劇場&東京宝塚劇場公演がメインで、それ以外にバウシアターで、小規模の演劇的な作品を実験的に行う・・・程度の知識しかなかったわたくしに、地方公演、梅田芸術劇場、博多座などでの別メニュー、本公演中に行われる新人公演、などのオプションがどのように年間スケジュールに組み込まれているのか・・・といったシステムもお勉強(笑)
と、同時に、宝塚独得の座付演出家のお仕事の傾向、海外ミュージカルの宝塚アレンジ、映画・ドラマ・マンガなどの原作をもとにミュージカル化、初演組への宛書きを行う全くのオリジナル作品・・などといった作品の構成、番手・成績などを基にした独自のスターシステム。についてもお勉強。
まぁ、振付家とバレエ団の関係を基に、色々と独得のシステムを理解すると、見えてくるものがあって面白いです
と、ある程度、宝塚ファン歴の長い友人たちの話を理解できるようになったところで誘われたのが
② 「激情―ホセとカルメン―」「BOLERO」
はい、地方公演DEBUTです^^;
5月9日(日)、バレエ公演でも馴染みのある、神奈川県民ホール、が会場、というのもなんとなく敷居が低く(笑)
メイン作品は、過去の名作の再演で、言わずと知れた「カルメン」の宝塚ミュージカル版。
柚希さんが熱演されていて良かったです。カルメン役の夢咲ねねさんはスタイル抜群の長身可憐なタイプですが、カルメン役の濃厚な女っぽさを出すのは難しかったようですね。フラメンコシーン、衣装の長い裾さばきはクリアされていて流石プロですが、フラメンコらしい味わいが薄かったのは残念。
ホセって、わたくしの中ではホセ・カレーラスやマッシモ・ムッルの華奢な美形がまじめさゆえに追い込まれていく・・・というイメージがあるのですが、柚希さんのホセは堂々と情熱的で、カルメンの仲間の盗賊一味に合流してからは、皆をまとめる統率力、仕事に対する合理化など優秀なリーダー、仕事のできる男なムードがにじみ出てしまい・・・転落を嘆く必要がないのでは?と思ってしまったどこでも生きていける異色なホセ。なんだか面白かったです^^;
楽しみにしていたエスカミリオ役の、普段の公演では3~4番手、この公演では実質2番手ポジの夢乃聖夏さんが思ったほどカッコいい役作りをしてくれていなくてちょっと残念・・・とか、色々と辛口な感想が(失礼)
舞台美術を担当されたいたのが、日比野克彦、ということで宝塚舞台には異色のシンプルで強い配色でこれは良かったです。
ショーの「BOLERO」
半分の人数での公演、ですので、配役も違いますし、本公演とは随分印象が異なり、タカラヅカの場合は特に作品そのものよりもスターの持ち味と存在感が全体の印象を左右するのだな、ということが決定的にわかった公演でした。
凰稀かなめさんの演じた場面、銀橋のギャングを夢乃さん、ゼブラは涼紫央さんが担当されていましたが、これほど別物になってしまうとは!!比較的小柄でお顔立ちもシンプルな涼さんが違うのは想定内でしたが、スタイル抜群夢乃さんでも妖艶な美しさという持ち味はやっぱり凰稀さんならでは、だったのだなぁと、皮肉にも不在の公演を観ることでその存在を改めて印象づけられた感がありました。
③ 「リラの壁の囚人たち」
5月30日(日)、日本青年館にて。
全国ツアーの時期には2番手が主演で、バウホール単独、または大阪ではバウ、東京では日本青年館で公演を行う、というのも定番らしいのですが、この青年館公演、というのもわたくしにとっては初の体験。
どんどん深みにはまっている・・・ととまどいつつ、かなめちゃんのファンなら当然観るでしょ!と友人たちのお膳立てで気が付いたら一緒に座っていたという・・・(笑)
これは、元祖(?)かなめちゃんこと、涼風真世さんが1988年に初演した、レジスタンスの闘士が逃げこんだパリの一角での人間模様。
フランス人の母を持つ、イギリス情報部の将校エドが、レジスタンスの闘士とともに逃げ込んだリラの壁に囲まれた中庭に面した一角に住む住人たちに匿われ、そして・・・。
戦争で負傷、車椅子の婚約者ジョルジュ(紅ゆずる)の苛立ちを受けつつ耐えて尽くす看護婦ポーラ(白華れみ)、と惹かれあうエド。エドは、ナチス将校たちで潤うキャバレーパラディ務めで、ギュンター少佐(美弥るりか)の想い人マリー(音波みのり)からも慕われる。
この作品を観たのは、いつもなら主役3人くらいしか認識していなかったわたくしの星組理解度が急激にUPした時期で、バレエで言うならソリストクラスの路線若手の3人のうち、どの娘役よりも素顔が可愛い美弥るりかさんが意外にも低音ボイスを活かしてプラチナブロンドのクールながらもマリーには紳士的なドイツ将校を手堅く演じていたのが印象に残りました。
普通なら、ただただ冷酷なキャラ作りをしそうなナチス将校ですが、将校クラスといえば家柄も良いはずで、そんなギュンターのほのかに漂う育ちの良さ、も含めて、わたしがマリーならギュンターに想われて幸せかも・・・と思ってしまうほど。
あと、ポーラに横恋慕するパラディのボーイ、ジャン役の壱城あずささん。
エドのことを密告する裏切り者で、ポーラに無理やり迫ったり、のワルですが、どのジャニーズアイドルよりもアイドルっぽい容姿とこなれた佇まいで目を惹きます。
あと、マリーの音波みのりちゃん!
小柄ながらもメリハリのある娘らしい体型で、特にミツバチのようなウエストからヒップのかけてのラインが絶妙でフレアースカートが似合うこと!派手な顔立ちではありませんが、心地よいアルトのきれいな声と愛らしい容姿、髪形や着こなしのセンスの良さで注目してしまいました。
主役二人はソフトな美男と薄幸の美女、といった風情で作品にあっていたと思います。(それだけ?!^^;)
星組に慣れてきて、観劇時に脇にも目がいくようになってきた頃・・・の作品ゆえ、主役が疎かになっていますね^^;
星組期待の新人として大切に育てられてきた柚希さんのこれまでの歩みを確認すべく、過去作品(「龍星」「愛するには短すぎる」「ノバ・ボサ・ノバ」「赤と黒」などなど)を観賞しつつ、今まで大劇場&東京宝塚劇場公演がメインで、それ以外にバウシアターで、小規模の演劇的な作品を実験的に行う・・・程度の知識しかなかったわたくしに、地方公演、梅田芸術劇場、博多座などでの別メニュー、本公演中に行われる新人公演、などのオプションがどのように年間スケジュールに組み込まれているのか・・・といったシステムもお勉強(笑)
と、同時に、宝塚独得の座付演出家のお仕事の傾向、海外ミュージカルの宝塚アレンジ、映画・ドラマ・マンガなどの原作をもとにミュージカル化、初演組への宛書きを行う全くのオリジナル作品・・などといった作品の構成、番手・成績などを基にした独自のスターシステム。についてもお勉強。
まぁ、振付家とバレエ団の関係を基に、色々と独得のシステムを理解すると、見えてくるものがあって面白いです
と、ある程度、宝塚ファン歴の長い友人たちの話を理解できるようになったところで誘われたのが
② 「激情―ホセとカルメン―」「BOLERO」
はい、地方公演DEBUTです^^;
5月9日(日)、バレエ公演でも馴染みのある、神奈川県民ホール、が会場、というのもなんとなく敷居が低く(笑)
メイン作品は、過去の名作の再演で、言わずと知れた「カルメン」の宝塚ミュージカル版。
柚希さんが熱演されていて良かったです。カルメン役の夢咲ねねさんはスタイル抜群の長身可憐なタイプですが、カルメン役の濃厚な女っぽさを出すのは難しかったようですね。フラメンコシーン、衣装の長い裾さばきはクリアされていて流石プロですが、フラメンコらしい味わいが薄かったのは残念。
ホセって、わたくしの中ではホセ・カレーラスやマッシモ・ムッルの華奢な美形がまじめさゆえに追い込まれていく・・・というイメージがあるのですが、柚希さんのホセは堂々と情熱的で、カルメンの仲間の盗賊一味に合流してからは、皆をまとめる統率力、仕事に対する合理化など優秀なリーダー、仕事のできる男なムードがにじみ出てしまい・・・転落を嘆く必要がないのでは?と思ってしまったどこでも生きていける異色なホセ。なんだか面白かったです^^;
楽しみにしていたエスカミリオ役の、普段の公演では3~4番手、この公演では実質2番手ポジの夢乃聖夏さんが思ったほどカッコいい役作りをしてくれていなくてちょっと残念・・・とか、色々と辛口な感想が(失礼)
舞台美術を担当されたいたのが、日比野克彦、ということで宝塚舞台には異色のシンプルで強い配色でこれは良かったです。
ショーの「BOLERO」
半分の人数での公演、ですので、配役も違いますし、本公演とは随分印象が異なり、タカラヅカの場合は特に作品そのものよりもスターの持ち味と存在感が全体の印象を左右するのだな、ということが決定的にわかった公演でした。
凰稀かなめさんの演じた場面、銀橋のギャングを夢乃さん、ゼブラは涼紫央さんが担当されていましたが、これほど別物になってしまうとは!!比較的小柄でお顔立ちもシンプルな涼さんが違うのは想定内でしたが、スタイル抜群夢乃さんでも妖艶な美しさという持ち味はやっぱり凰稀さんならでは、だったのだなぁと、皮肉にも不在の公演を観ることでその存在を改めて印象づけられた感がありました。
③ 「リラの壁の囚人たち」
5月30日(日)、日本青年館にて。
全国ツアーの時期には2番手が主演で、バウホール単独、または大阪ではバウ、東京では日本青年館で公演を行う、というのも定番らしいのですが、この青年館公演、というのもわたくしにとっては初の体験。
どんどん深みにはまっている・・・ととまどいつつ、かなめちゃんのファンなら当然観るでしょ!と友人たちのお膳立てで気が付いたら一緒に座っていたという・・・(笑)
これは、元祖(?)かなめちゃんこと、涼風真世さんが1988年に初演した、レジスタンスの闘士が逃げこんだパリの一角での人間模様。
フランス人の母を持つ、イギリス情報部の将校エドが、レジスタンスの闘士とともに逃げ込んだリラの壁に囲まれた中庭に面した一角に住む住人たちに匿われ、そして・・・。
戦争で負傷、車椅子の婚約者ジョルジュ(紅ゆずる)の苛立ちを受けつつ耐えて尽くす看護婦ポーラ(白華れみ)、と惹かれあうエド。エドは、ナチス将校たちで潤うキャバレーパラディ務めで、ギュンター少佐(美弥るりか)の想い人マリー(音波みのり)からも慕われる。
この作品を観たのは、いつもなら主役3人くらいしか認識していなかったわたくしの星組理解度が急激にUPした時期で、バレエで言うならソリストクラスの路線若手の3人のうち、どの娘役よりも素顔が可愛い美弥るりかさんが意外にも低音ボイスを活かしてプラチナブロンドのクールながらもマリーには紳士的なドイツ将校を手堅く演じていたのが印象に残りました。
普通なら、ただただ冷酷なキャラ作りをしそうなナチス将校ですが、将校クラスといえば家柄も良いはずで、そんなギュンターのほのかに漂う育ちの良さ、も含めて、わたしがマリーならギュンターに想われて幸せかも・・・と思ってしまうほど。
あと、ポーラに横恋慕するパラディのボーイ、ジャン役の壱城あずささん。
エドのことを密告する裏切り者で、ポーラに無理やり迫ったり、のワルですが、どのジャニーズアイドルよりもアイドルっぽい容姿とこなれた佇まいで目を惹きます。
あと、マリーの音波みのりちゃん!
小柄ながらもメリハリのある娘らしい体型で、特にミツバチのようなウエストからヒップのかけてのラインが絶妙でフレアースカートが似合うこと!派手な顔立ちではありませんが、心地よいアルトのきれいな声と愛らしい容姿、髪形や着こなしのセンスの良さで注目してしまいました。
主役二人はソフトな美男と薄幸の美女、といった風情で作品にあっていたと思います。(それだけ?!^^;)
星組に慣れてきて、観劇時に脇にも目がいくようになってきた頃・・・の作品ゆえ、主役が疎かになっていますね^^;