そして、今年のハイライト!
星組のロミジュリです
③ ロミオとジュリエット

まず、前評判として作品ありきで。
2001年1月初演の、フレンチ・ミュージカルがベース。
ジェラ―ル・プレスギュルヴィック作詞・作曲・演出。
ロック調ともフレンチポップス調ともいえる魅力的な楽曲の数々で当たりを取った傑作で、ロンドン、アムステルダム、ハンガリー、ウィーン、モスクワ、韓国など世界各国で現地版が作られています。
フランス本国でも評判が高く、2010年2月に再演。CDも2001年と2010年バージョンが出ていますので聴き比べてみるのも乙かも・・・。YOU TUBEなどでも聴けますが、かなり良いです!
ちなみに、この再演時に、挨拶を兼ねて、宝塚版初演のメイン3人(柚希 、夢咲、凰稀)がパリで観劇し、そのレポがCSで番組になっているのも観ましたが、そういったプロモーションも含め、公演前から話題性がある作品でした
プレスギュルヴィック氏の独自な演出として
1) 「死」、というダンサーが、物語の進行の影の立役者として舞台に存在する
2) ジュリエットのいとこ、ティボルトが、実はジュリエットに想いを寄せている・・・設定
3) 二人の秘密の結婚はなぜか街の人たちに知れ渡ってしまう
という、シェークスピアの原作と異なる部分があるのですが、各国版がそれぞれの国の演出家の手によってアレンジされるにあたり、ラストの二人の死に方などに違いがらしく。プレスギュルヴィック氏自身はそのあたり、割合寛容なスタンスをとられているようですね。
宝塚版では、「エリザベート」「スカーレット・ピンパーネル」など海外ミュージカルの翻案では天才的な手腕を発揮する小池修一郎が演出を担当。
「死」のダンサーは、フランス版ですと色っぽくミステリアスな女性ダンサーがメインで、ト―トダンサーズのように、場面によっては仲間をひきつれていたりするのですが、小池先生の演出では、「愛」と「死」、二人のダンサーが場面によって交互に
または同時に現れて愛の始まりを祝福したり、死期の近づく人物に忍び寄ったりして物語の行く末を暗示する一方、二人のダンサーが運命を操りつつも対立・融合する踊りを見せるなど、面白い効果をあげています。
で、星組の公演ですが・・・・。
なんと、東京では上演されず。梅田芸術劇場と博多座だけでの上演で。
大劇場公演ではないので、ラストのショーや大階段でのフィナーレなどはなく、所謂ミュージカルとして完結した演出が深く余韻を残し、また、同時期にバウ公演があったため、2手に別れての公演、ということで、踊れるメンバー中心の厳選されたCASTで構成されていたことも結果として良かったのではないかと思います。
東京公演がない、ということで初の梅田行きを敢行。
7月19日(月)海の日の祝日に日帰りで観劇を。
ちょうどこの時期、3週間前にロイヤルバレエの来日公演で吉田都さんのさよなら公演、「ロミオとジュリエット」の至芸を観たあと、ということもあり、非常に感慨深いものがありました。
作品自体、元のフレンチミュージカルが完成度の高い魅力的な舞台であることもあり、お稽古期間が恐ろしく短いにも関わらず、特に演者・美術・衣装のヴィジュアル面では宝塚ならではの華やかさを残しつつ、ベタな臭みのない素晴らしいバランスに仕上がっていて感心。
主役二人については、歌・ダンスに定評のある柚希さんは、それにプラスして少年ロミオの甘く魅力的なキャラクター作りについても、これがあの腹黒いショーブランや苦悩するエリアーフーと同じ役者か!と驚くほどのアイドル性の高いロミオ。
ご本人も熱望したこの役、ということでその想いが結実した完成度の高い役作りはさすがTOP
ジュリエットの夢咲ねねさんは、同じく、宝塚での上演が決まる前に、同期の明日海りおさんとウィーンで観劇していらいいつかきっと・・・と憧れていた、との談話があっただけあって、可愛らしくそして活き活きと演じていましたが、歌や台詞が叫ぶように聞こえる部分が少々・・・^^;
とはいえ、柚希さんとの並びの美しさ、情熱的な役への入り込み方で充分物語を盛り上げているジュリエットではありました。
この役の為にプラチナブロンドのベリーショートという大胆なヘアスタイルにチャレンジした涼紫央さんのベンヴォーリオ、スタイルの良さが際立つマーキューシオの紅ゆずるさんらのモンタギューチームの若々しさ、得意のバトンを活かしたパーティでの余興で場をさらった鶴美舞夕さん、リラ壁の薄幸のヒロインからがらりと変わって、ジュリエットの幸せを願う温かい歌で会場の涙を誘った白華れみさんの乳母、ロミオに対する父親のような温かさで包容力を示した英真なおきさんの神父、笑ってしまうほど派手な外見に、美形なのに達者なコミカルな演技で下級生ながら実力のほどを垣間見せた天寿光希さんのパリス、乳母のおつきのお小姓ピーターで可愛らしい掛け合いをみせたかと思うと別場面ではティボルトに殴られる結婚式の目撃者の男など、何役もこなして大活躍の美城れんさんなど脇も充実。
花愛瑞穂さん、音花ゆりさんの両家の母による聴かせどころの歌も安定。
真風涼帆の「死」はリアルトート。しかも水さん仕様!ちょうど水夏希さんの退団公演時期とかぶったこともあり、ここでかなりの水さんファンが真風くんになびいたのでは・・・とうわさされていましたが(笑)
「愛」は大抜擢の新人、礼真琴さん。男役さんとのことですが、プラチナブロンドのショートボブのかつらに白に近いパウダリーなピンクのシンプルなドレスの柔らかい姿はとてもフェミニン。二人の対比もキレイでした。
ティボルトは・・・うーん、まず素晴らしいヴィジュアルに茫然。
歌は・・う-ん、もしかしてキーが合わない?マーキューシオよりはるかにましですが(あ、言っちゃった^^;)ちょっと残念なところも。
と、大いに満足しつつも、お稽古が足りない状況下、急遽仕上げてきてこの出来なら、博多に行った頃にはどう熟してくるのだろう・・・と大変気になり。
で、遂に、いつもは誘われてしか行かなかったわたくしが、自ら、博多行きを宣言!
はい、初(これも!)博多座に、8月11日、12日の1泊2日で行って参りました。
このときは11日の夜。12日の昼公演を観たのですが・・・。本当に行って良かったです。
なんといっても、凰稀かなめさんの歌が!短期間にここまで!!と思うほど、別人のように心がこもっていて完全に自分のものにしていました・・・。音程の問題もなし。
演技についても、この2日目の公演でオペラグラスを使って気がついたのが、この人の眼の演技が実は深い・・・台詞のないところでも、大げさな身振りではなく眼の表情ひとつで、細やかに感情の襞が伝わる様に思わずオペラが離せなくなりました^^;
そういえば、大王四神記のDVDでもそう思ったのですが^^ あまり言われていませんが、結構演技派だと思うんです(贔屓目?)・・・。
あと、このティボルト、見た目のカッコよさと取り巻きに対する俺様っぷりに対して、自分探し中の未熟な若者である悩める少年の部分の対比がなんとも魅力的。
ほっておいても寄ってくる女たちをあしらい、蹴散らしつつも、密かに愛するジュリエットにはその想いを気付いてもらうこともなく・・・はずみで恋仇に殺されてしまう可哀そうなティボルト。
今まで淡々と舞台に華を添えるクール・ビューティ担当だった凰稀かなめさんの、これはターニングポイントになった役なのではないかと。
その過程を目撃できた、ということも含め、大阪・博多の遠征も無駄ではなかったと思ったことでした
星組のロミジュリです

③ ロミオとジュリエット

まず、前評判として作品ありきで。
2001年1月初演の、フレンチ・ミュージカルがベース。
ジェラ―ル・プレスギュルヴィック作詞・作曲・演出。
ロック調ともフレンチポップス調ともいえる魅力的な楽曲の数々で当たりを取った傑作で、ロンドン、アムステルダム、ハンガリー、ウィーン、モスクワ、韓国など世界各国で現地版が作られています。
フランス本国でも評判が高く、2010年2月に再演。CDも2001年と2010年バージョンが出ていますので聴き比べてみるのも乙かも・・・。YOU TUBEなどでも聴けますが、かなり良いです!
ちなみに、この再演時に、挨拶を兼ねて、宝塚版初演のメイン3人(柚希 、夢咲、凰稀)がパリで観劇し、そのレポがCSで番組になっているのも観ましたが、そういったプロモーションも含め、公演前から話題性がある作品でした

プレスギュルヴィック氏の独自な演出として
1) 「死」、というダンサーが、物語の進行の影の立役者として舞台に存在する
2) ジュリエットのいとこ、ティボルトが、実はジュリエットに想いを寄せている・・・設定
3) 二人の秘密の結婚はなぜか街の人たちに知れ渡ってしまう
という、シェークスピアの原作と異なる部分があるのですが、各国版がそれぞれの国の演出家の手によってアレンジされるにあたり、ラストの二人の死に方などに違いがらしく。プレスギュルヴィック氏自身はそのあたり、割合寛容なスタンスをとられているようですね。
宝塚版では、「エリザベート」「スカーレット・ピンパーネル」など海外ミュージカルの翻案では天才的な手腕を発揮する小池修一郎が演出を担当。
「死」のダンサーは、フランス版ですと色っぽくミステリアスな女性ダンサーがメインで、ト―トダンサーズのように、場面によっては仲間をひきつれていたりするのですが、小池先生の演出では、「愛」と「死」、二人のダンサーが場面によって交互に
または同時に現れて愛の始まりを祝福したり、死期の近づく人物に忍び寄ったりして物語の行く末を暗示する一方、二人のダンサーが運命を操りつつも対立・融合する踊りを見せるなど、面白い効果をあげています。
で、星組の公演ですが・・・・。
なんと、東京では上演されず。梅田芸術劇場と博多座だけでの上演で。
大劇場公演ではないので、ラストのショーや大階段でのフィナーレなどはなく、所謂ミュージカルとして完結した演出が深く余韻を残し、また、同時期にバウ公演があったため、2手に別れての公演、ということで、踊れるメンバー中心の厳選されたCASTで構成されていたことも結果として良かったのではないかと思います。
東京公演がない、ということで初の梅田行きを敢行。
7月19日(月)海の日の祝日に日帰りで観劇を。
ちょうどこの時期、3週間前にロイヤルバレエの来日公演で吉田都さんのさよなら公演、「ロミオとジュリエット」の至芸を観たあと、ということもあり、非常に感慨深いものがありました。
作品自体、元のフレンチミュージカルが完成度の高い魅力的な舞台であることもあり、お稽古期間が恐ろしく短いにも関わらず、特に演者・美術・衣装のヴィジュアル面では宝塚ならではの華やかさを残しつつ、ベタな臭みのない素晴らしいバランスに仕上がっていて感心。
主役二人については、歌・ダンスに定評のある柚希さんは、それにプラスして少年ロミオの甘く魅力的なキャラクター作りについても、これがあの腹黒いショーブランや苦悩するエリアーフーと同じ役者か!と驚くほどのアイドル性の高いロミオ。
ご本人も熱望したこの役、ということでその想いが結実した完成度の高い役作りはさすがTOP

ジュリエットの夢咲ねねさんは、同じく、宝塚での上演が決まる前に、同期の明日海りおさんとウィーンで観劇していらいいつかきっと・・・と憧れていた、との談話があっただけあって、可愛らしくそして活き活きと演じていましたが、歌や台詞が叫ぶように聞こえる部分が少々・・・^^;
とはいえ、柚希さんとの並びの美しさ、情熱的な役への入り込み方で充分物語を盛り上げているジュリエットではありました。
この役の為にプラチナブロンドのベリーショートという大胆なヘアスタイルにチャレンジした涼紫央さんのベンヴォーリオ、スタイルの良さが際立つマーキューシオの紅ゆずるさんらのモンタギューチームの若々しさ、得意のバトンを活かしたパーティでの余興で場をさらった鶴美舞夕さん、リラ壁の薄幸のヒロインからがらりと変わって、ジュリエットの幸せを願う温かい歌で会場の涙を誘った白華れみさんの乳母、ロミオに対する父親のような温かさで包容力を示した英真なおきさんの神父、笑ってしまうほど派手な外見に、美形なのに達者なコミカルな演技で下級生ながら実力のほどを垣間見せた天寿光希さんのパリス、乳母のおつきのお小姓ピーターで可愛らしい掛け合いをみせたかと思うと別場面ではティボルトに殴られる結婚式の目撃者の男など、何役もこなして大活躍の美城れんさんなど脇も充実。
花愛瑞穂さん、音花ゆりさんの両家の母による聴かせどころの歌も安定。
真風涼帆の「死」はリアルトート。しかも水さん仕様!ちょうど水夏希さんの退団公演時期とかぶったこともあり、ここでかなりの水さんファンが真風くんになびいたのでは・・・とうわさされていましたが(笑)
「愛」は大抜擢の新人、礼真琴さん。男役さんとのことですが、プラチナブロンドのショートボブのかつらに白に近いパウダリーなピンクのシンプルなドレスの柔らかい姿はとてもフェミニン。二人の対比もキレイでした。
ティボルトは・・・うーん、まず素晴らしいヴィジュアルに茫然。
歌は・・う-ん、もしかしてキーが合わない?マーキューシオよりはるかにましですが(あ、言っちゃった^^;)ちょっと残念なところも。
と、大いに満足しつつも、お稽古が足りない状況下、急遽仕上げてきてこの出来なら、博多に行った頃にはどう熟してくるのだろう・・・と大変気になり。
で、遂に、いつもは誘われてしか行かなかったわたくしが、自ら、博多行きを宣言!
はい、初(これも!)博多座に、8月11日、12日の1泊2日で行って参りました。
このときは11日の夜。12日の昼公演を観たのですが・・・。本当に行って良かったです。
なんといっても、凰稀かなめさんの歌が!短期間にここまで!!と思うほど、別人のように心がこもっていて完全に自分のものにしていました・・・。音程の問題もなし。
演技についても、この2日目の公演でオペラグラスを使って気がついたのが、この人の眼の演技が実は深い・・・台詞のないところでも、大げさな身振りではなく眼の表情ひとつで、細やかに感情の襞が伝わる様に思わずオペラが離せなくなりました^^;
そういえば、大王四神記のDVDでもそう思ったのですが^^ あまり言われていませんが、結構演技派だと思うんです(贔屓目?)・・・。
あと、このティボルト、見た目のカッコよさと取り巻きに対する俺様っぷりに対して、自分探し中の未熟な若者である悩める少年の部分の対比がなんとも魅力的。
ほっておいても寄ってくる女たちをあしらい、蹴散らしつつも、密かに愛するジュリエットにはその想いを気付いてもらうこともなく・・・はずみで恋仇に殺されてしまう可哀そうなティボルト。
今まで淡々と舞台に華を添えるクール・ビューティ担当だった凰稀かなめさんの、これはターニングポイントになった役なのではないかと。
その過程を目撃できた、ということも含め、大阪・博多の遠征も無駄ではなかったと思ったことでした
