小池演出が冴え渡る宝塚版、「太王四神記」、その魅力は絶妙なキャスティングとそれぞれの人物像の掘り下げ方にも遺憾なく発揮されています。
もう、見た人皆が口をそろえるのは、ヨン・ホゲのカッコよさ!
はい、次の宙組TOPが待たれる大空祐飛さん。
どの角度からも絵になる抜群のスタイルの良さ、アーモンド形の瞳から放たれる目力。
役どころも、ただの悪役ではなく、本当に自分がチュシンの王としての天命を持つ身なのか、
単純に親の期待に応えるのではなく、常に自問自答する聡明さ、友を大切に思う気持ち、キハを愛しながらも彼女の心が自分にないことを知るせつなさをそれを押し殺すクールさ。
最高位の貴族の跡継ぎ、武道に優れ何もかもを持っている男なのに、一番目指したいものを手に入れることができない宿命が彼の運命を狂わせる・・・
複雑な役どころを、陰りのある美貌で見事に演じる祐飛さん、宙組TOPだと白い役どころになってしまうのは惜しい!と思わせるほど、黒い(=陰のある)役が嵌まっています。
屈託のない青年時代、よくお忍びで遊んでいた経験からか、逃避行で一夜をともにしたタムドクとキハを迎えにゆき、軍隊の前でタムドクだけを連れ帰る場面で、2人に「別れの儀式を」と促し、ちゃんと後朝のキスをする時間をスマートに与える辺りなどもただの武将ではなく男女の機微を心得た男の魅力が滲み出ます。
タムドクの子を宿したキハに横恋慕し、婚約式を挙げる際に彼女と取引関係にありつつ、真実思っている、という気持ちを押し殺しながらのやり取りなどはゾクゾクするほど・・・。
え~、ヨン・ホゲの魅力について語るとキリがないのでこの辺りで(笑)
対する主人公タムドクも魅力的。
チュシンの王としての天命を持つことを知るのは母亡き後は父王のみ。
その父は謀略渦巻く宮廷での暗殺を恐れて、彼の天命を伏せ、妻にも極秘出産させて外向きは愚鈍な王子を装わせます。
ヨン・ホゲと友情を結ぶも、父王の厳命による秘密の保持が重くのしかかる、本当の自分を出せない辛さ。
圧倒的な孤独。にも関わらず、持ち前の心の優しさ、聡明さは過酷な運命の変遷にあっても彼を損なうことなく、ナイーブな魅力が輝く・・・ただの正義漢ではない新しいヒーロー像を作り上げているのは見事。
キメ台詞は「力を貸してくれないか」
オバマ大統領も真っ青の(?笑)人心掌握術です。
そんな彼の唯一の理解者として現れるのはキハ。
決して華やかなお顔立ちではないのですが、ほっそりとしなやかなボディラインと細面、凛とした佇まいがオリエンタル・ビューティの美しさを醸し出している辺り、桜乃彩音さんもまた、はまり役。
この3人が三者三様、自分の想いを歌い上げる銀橋のシーンにはグッと来ました・・・
脇も大充実で、キハの妹、タムドクのことを思いながら恩ある姉に譲るいじらしいスジニの愛音羽麗、
ハリのある声もかわいらしい人情家の鍛冶屋バソンの桜一花、
キハのお目付け役、その実、深く彼女を思いやり、最後は命を落とす花形満ヘア(笑)のファチョン会士サリャンの華形ひかるなどの”いい人”たち。
一方、ちょっと由紀さおり似?のクセのあるお顔と高飛車な演技が強い権勢欲にとらわれたヨン・ホゲの母セーム役、花野じゅりあの達者さ、
男役3番手の2の線をかなぐり捨てて悪の権化になりきるファチョン会長老ブルキルの壮一帆
など、善悪双方演じ甲斐のある役どころがたくさん。
そして武道大会の緑、黄、赤、黒の色鮮やかな辺境の民の勇壮な群舞、最後の銀色に光る盾を持ってのスピーディで複雑な動きの戦いの群舞など、
若手の群舞の見せ場もしっかり・・・!と、花組総出で大活躍!の演出は、宝塚の面目躍如。
歌い手不足で、ミュージカルとしては充分とは言えないかもしれない布陣を、活かしきる演技の深さと怒涛の群舞がそんなことを忘れさせるくらい、満足度の高い舞台を作り上げてくれました。
一瞬にして炎に包まれる宮殿、光る剣、ハラハラと落ちる青あざなど、技術スタッフのテクニックも冴え渡り、韓国の宮廷衣装をアニメ風にアレンジした衣装も何気にタカラジェンヌのスタイルの良さを引き立てるカットになっていて、豪華で素晴らしい。
ショーは基本的に2部構成ではないのでなかったのですが、主人公2人がクレーンでせりあがり、愛の勝利で終わるラスト(宝塚らしい・・・これはドラマだともっとドロドロと一波乱あるそうです)のあと、ちょっとした見せ場が設けられています。
ここでも、大空祐飛さんの魅力は際立っていましたね(ファン?)
月組(←星でしたスミマセン!)でも再演?されるらしいので、今から楽しみです
もう、見た人皆が口をそろえるのは、ヨン・ホゲのカッコよさ!
はい、次の宙組TOPが待たれる大空祐飛さん。
どの角度からも絵になる抜群のスタイルの良さ、アーモンド形の瞳から放たれる目力。
役どころも、ただの悪役ではなく、本当に自分がチュシンの王としての天命を持つ身なのか、
単純に親の期待に応えるのではなく、常に自問自答する聡明さ、友を大切に思う気持ち、キハを愛しながらも彼女の心が自分にないことを知るせつなさをそれを押し殺すクールさ。
最高位の貴族の跡継ぎ、武道に優れ何もかもを持っている男なのに、一番目指したいものを手に入れることができない宿命が彼の運命を狂わせる・・・
複雑な役どころを、陰りのある美貌で見事に演じる祐飛さん、宙組TOPだと白い役どころになってしまうのは惜しい!と思わせるほど、黒い(=陰のある)役が嵌まっています。
屈託のない青年時代、よくお忍びで遊んでいた経験からか、逃避行で一夜をともにしたタムドクとキハを迎えにゆき、軍隊の前でタムドクだけを連れ帰る場面で、2人に「別れの儀式を」と促し、ちゃんと後朝のキスをする時間をスマートに与える辺りなどもただの武将ではなく男女の機微を心得た男の魅力が滲み出ます。
タムドクの子を宿したキハに横恋慕し、婚約式を挙げる際に彼女と取引関係にありつつ、真実思っている、という気持ちを押し殺しながらのやり取りなどはゾクゾクするほど・・・。
え~、ヨン・ホゲの魅力について語るとキリがないのでこの辺りで(笑)
対する主人公タムドクも魅力的。
チュシンの王としての天命を持つことを知るのは母亡き後は父王のみ。
その父は謀略渦巻く宮廷での暗殺を恐れて、彼の天命を伏せ、妻にも極秘出産させて外向きは愚鈍な王子を装わせます。
ヨン・ホゲと友情を結ぶも、父王の厳命による秘密の保持が重くのしかかる、本当の自分を出せない辛さ。
圧倒的な孤独。にも関わらず、持ち前の心の優しさ、聡明さは過酷な運命の変遷にあっても彼を損なうことなく、ナイーブな魅力が輝く・・・ただの正義漢ではない新しいヒーロー像を作り上げているのは見事。
キメ台詞は「力を貸してくれないか」
オバマ大統領も真っ青の(?笑)人心掌握術です。
そんな彼の唯一の理解者として現れるのはキハ。
決して華やかなお顔立ちではないのですが、ほっそりとしなやかなボディラインと細面、凛とした佇まいがオリエンタル・ビューティの美しさを醸し出している辺り、桜乃彩音さんもまた、はまり役。
この3人が三者三様、自分の想いを歌い上げる銀橋のシーンにはグッと来ました・・・
脇も大充実で、キハの妹、タムドクのことを思いながら恩ある姉に譲るいじらしいスジニの愛音羽麗、
ハリのある声もかわいらしい人情家の鍛冶屋バソンの桜一花、
キハのお目付け役、その実、深く彼女を思いやり、最後は命を落とす花形満ヘア(笑)のファチョン会士サリャンの華形ひかるなどの”いい人”たち。
一方、ちょっと由紀さおり似?のクセのあるお顔と高飛車な演技が強い権勢欲にとらわれたヨン・ホゲの母セーム役、花野じゅりあの達者さ、
男役3番手の2の線をかなぐり捨てて悪の権化になりきるファチョン会長老ブルキルの壮一帆
など、善悪双方演じ甲斐のある役どころがたくさん。
そして武道大会の緑、黄、赤、黒の色鮮やかな辺境の民の勇壮な群舞、最後の銀色に光る盾を持ってのスピーディで複雑な動きの戦いの群舞など、
若手の群舞の見せ場もしっかり・・・!と、花組総出で大活躍!の演出は、宝塚の面目躍如。
歌い手不足で、ミュージカルとしては充分とは言えないかもしれない布陣を、活かしきる演技の深さと怒涛の群舞がそんなことを忘れさせるくらい、満足度の高い舞台を作り上げてくれました。
一瞬にして炎に包まれる宮殿、光る剣、ハラハラと落ちる青あざなど、技術スタッフのテクニックも冴え渡り、韓国の宮廷衣装をアニメ風にアレンジした衣装も何気にタカラジェンヌのスタイルの良さを引き立てるカットになっていて、豪華で素晴らしい。
ショーは基本的に2部構成ではないのでなかったのですが、主人公2人がクレーンでせりあがり、愛の勝利で終わるラスト(宝塚らしい・・・これはドラマだともっとドロドロと一波乱あるそうです)のあと、ちょっとした見せ場が設けられています。
ここでも、大空祐飛さんの魅力は際立っていましたね(ファン?)
月組(←星でしたスミマセン!)でも再演?されるらしいので、今から楽しみです
小池先生、スバラシイです。
特に祐飛=ホゲは圧巻の素晴しさで・・・
これで祐飛サマに惚れてしまった人も多いのではないでしょうかv
今度ヴァージョン2が上演されるのは星組さんです。
まったく個性の違う役者さんが演じるので、どうなるのか楽しみです。
ヴァージョン2って何?なのかも気になりますね~。
うふふ、そもそもはchelseaさんの熱いレポがきっかけでした~(感謝感謝){ラブラブ}
花組さん前回見たアラビアものよりも数段良さが引き出されて、この作品との
相性が抜群でしたね!
(小池先生の生徒さんひとりひとりへの目配りのおかげ?)
ホゲは・・・まさか自分が観終わったあと、こんなになんども「ヨン・ホゲ」という
名前を繰り返し書くことになるとは思いもよりませんでした・・・{爆弾}
あの人間離れしたスタイルの良さ!いい意味で生けるフィギュア・ドールですわ~{ラブ}
星組さんといえばショーブラン(違)の柚希 礼音さん?
彼女には是非ヨン・ホゲをやってもらいたいけど、やはりタムドクなのかしら・・・・
でもこのキャストもまた楽しみですよねv
宝塚は本当に良い作品を手に入れましたね{笑}
今日は宝塚の事を教えて頂きたく、伺いました。
私、今まで一度も観たことがないのですが、mariaさんの花組公演をお読みしていたら、ぜひ一度体験したくなりました。全くの初心者、いろいろ好みのうるさい?バレエ好きの私でも楽しめるオススメがありましたら、ぜひ教えて頂けないでしょうか。お願い致します。
そうなんです・・・バレエ好きはもちろんですが気の多いわたくし・・・{ラブラブ}
菊之助さんは若手では一番気になる人なのでした。
基本は玉三郎さん、仁左衛門様と歌舞伎界では美麗な人にまず目が行っている模様です(笑)
宝塚は・・・
バレエやオペラを好む人にはちょっと中途半端に感じられるのでは?という意見もありますが、また別のものとして、美しい乙女だけで構成された舞台には独特の華があり、最近のタカラジェンヌのスタイルの良さ、メークの進化(昔のようにブルーシャドウべったり、なんてないですよ!ありがたいことに!)などのおかげで随分と楽しめる舞台になっています。
ただ、時々、どうしたの???と思うような時代錯誤でへんてこな衣装を着せられているショーなどもたまにあり、そういうときは鬼太郎のようなちゃんちゃんこ風ベストを着て額にヘアバンドをした男の子や、デニムのギャザースカートをはいて頭のてっぺんから声を出す子役娘役のわざとらしい演技に耐えなければならないことも・・・。
ただ、ちょっとこれはxxと思うものに当る確率は20%くらいでしょうか。
他は概してそれぞれの演出家、トップスターのテイスト、作品そのもの(原作がある場合)の評価などを総合して類推すればあまりハズレはないようです{ラブ}
これからしばらくは各組、TOPスターの退団公演が続きますので、チケット入手が難しくなりそうですが、是非トライなさってくださいね!
ご参考になりますように、わたくしもなるべく観ましたら即報を心がけたいと思いますので・・・{ルンルン}
イケコさんは、全くのオリジナル作品は若干弱いのですが、潤色、演出、また原作あり物の脚本は、上手ですね。私はオリジナルのヨンさま{パソコン}ドラマは見ていないのですが、この公演を大劇場で見た時にとても面白くて大満足でした{ピース}
今の{さくら}花組の生徒達に上手くはまっていましたが、いつか歌ウマな姿よしのトップさんでこの作品を見たいです(マトブンごめん!) ちなみにOGの「姿月あさと」が今現役だったら是非お願いしたいです。
次回は{流れ星}星組ですが、{雪}雪組から異動で{流れ星}星組に行く「凰希かなめ」がヨン・ホゲで2番手役と発表されました。キャリアの長い「大空裕飛」と較べると技術的に劣るかもしれませんが、背が高くてスタイルがよくて美形なのでとても楽しみです。今までは{雪}雪組が美形揃いの組でしたが、これからは{流れ星}星組もです!星組のタイトルは「太王四神記Ⅱ」となっていますので、柚希礼音、夢咲ねね、凰希かなめ バージョンに演出が変わるのでしょうね。柚希礼音はダンスが得意なのでそういう場面も多くなるかも{ハート}
通なコメント、お待ちしておりました{パチパチ}
ふーむ、小池先生はストーリーテラーというよりは原作あっての演出の方がお得意、と{鉛筆}(メモメモ)
今回はしっかりとしたドラマがベースということで本来の力量をフルに発揮なさったのでよろしかったのですね、勉強になります~{止まるひよこ}
そう、早速星組バージョンが気になっているのです・・・
(もしかして嵌まっています?わたくし、宝塚に・・・{ハッピー}{汗})
美形揃いにバージョンUp(笑?)された星組さんもまた楽しみですよね。
柚希礼音さんはダンサーなのですか。踊りまくるタムドク・・・今はちょっと想像できませんが(あまりアクティブなイメージがなかったので)かなり印象が変わりそうです{笑}{ルンルン}