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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

Prix de Lausanne 2012 菅井円加さん優勝

2012-02-07 07:54:05 | BALLET
2012年1月29日から2月4日まで、
スイスのローザンヌで開催された、第40回ローザンヌ・バレエ・コンクールで
21人のファイナリスト中、日本人ダンサーが5人選出されたと聞いて楽しみにしていたのですが、
なんと、17歳の菅井円加さんが優勝を飾りました。

ファイナルの様子はこちらからご覧になれます。

http://prixdelausanne.tv/

プレゼンタ―の男性はハンブルグ・バレエのヨハン・ステグリ・・・って覚えていますよ~
ノイマイヤーの「ヨンダリング」がとてもロマンチックで素晴らしく、舞台の空気をガラリと変えたのを。
相変わらず素敵ですね
女性はロイヤルのデボラ・ブル。






菅井さんの踊りは、伸びやかな四肢を存分に使った、しなやかで力強い生命感溢れる踊りですね^^
CathyMarston振付の「Libera Me」(音楽はストラヴィンスキー)で
コンテンポラリー・ダンス賞も受賞されていますが、
クラシックの「ライモンダ」夢の絵のバリエーションも伸び伸びとして丁寧さと風格もあり
観ていて気持ちの良いダンスだと思いました。

憧れのダンサーは吉田都さんで、吉田さんがキャリアを始めたバーミンガム・ロイヤルバレエ団を
希望されているとか。
バーミンガム・ロイヤルには佐久間奈緒さんがプリンシパルとして在席されていますね。
菅井さんの今後の活躍が楽しみです。

授賞式の場で、今年の審査員長はモンテカルロのジャン・クリストフ・マイヨ―だったのだなぁと確認。
審査員はローザンヌ卒業生ですが、吉田都さんを始め、ダ―シ―・バッセル(相変わらずキレイ)、
シュツットガルトのス―・ジン・カン、そしてパリ・オペを引退したばかりのジョゼ・マルティネス(スペイン国立バレエの?)など、こちらも豪華
ジョゼは顔中おひげだらけでしたね^^;

8位までの入賞者は2位にスワニルダが魅力的だったアメリカのハナ・べッツ、3位にブラジルの、4,5位にオーストラリア、ドイツの男の子が入り、6位はスペインの女性、7位8位に中国の男性。
菅井さん以外の日本人ファイナリストは残念ながら受賞ならず・・・でしたが、全体にレベルの高い決戦だったかと思います


ボリショイ・バレエ2012「白鳥の湖」

2012-02-05 05:43:02 | BALLET
2012年2月4日(土) 14:00
東京文化会館にて

ボリショイ・バレエ団の日本公演グリゴロ―ヴィチ版
「白鳥の湖」を観て参りました



The Bolshoi Ballet & The Bolshoi Orchestra
プティパ・イワノフ版初演: 1895年1月15日、ペテルブルグ帝室マリインスキー劇場
グリゴローヴィチ新改訂版初演: 2001年3月2日、モスクワ・ボリショイ劇場
2012年2月4日(土) 14:00~16:35
「白 鳥 の 湖」
全 2 幕 4 場
台本:ユーリー・グリゴローヴィチ
(ウラジーミル・ベーギチェフとワシーリー・ゲーリツェルの原台本に基づく)

音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
演出: ユーリー・グリゴローヴィチ
振付: マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
 アレクサンドル・ゴールスキー、ユーリー・グリゴローヴィチ
美術: シモン・ヴィルサラーゼ
音楽監督・共同制作: パーヴェル・ソローキン
照明: ミハイル・ソコロフ

指揮: パーヴェル・ソローキン
管弦楽: ボリショイ劇場管弦楽団

オデット/オディール: マリーヤ・アレクサンドロワ
ジークフリート王子: ルスラン・スクヴォルツォフ

王妃 (王子の母) : エカテリーナ・バリキナ
悪魔ロットバルト: ウラディスラフ・ラントラートフ
王子の家庭教師: アレクセイ・ロパレーヴィチ
道化: デニス・メドヴェージェフ
王子の友人たち: ダリーヤ・コフロワ、チナーラ・アリザーデ
儀典長: アレクサンドル・ファジェーチェフ
ハンガリーの王女: ヤニーナ・パリエンコ
ロシアの王女: アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
スペインの王女: チナーラ・アリザーデ
ナポリの王女: マリーヤ・ヴィノグラードワ
ポーランドの王女: アンナ・オークネワ
3羽の白鳥: アンジェリーナ・ヴラシネツ、オルガ・マルチェンコワ、
 ユリア・グレベンシコーワ
4羽の白鳥: スヴェトラーナ・パヴロワ、ユリア・ルンキナ、
 ダリーヤ・コフロワ、マルガリータ・シュライネル
ワルツ: アンナ・レベツカヤ、アンナ・オークネワ、
 マリーヤ・ヴィノグラードワ、ヤニーナ・パリエンコ、
 カリム・アブドゥーリン、デニス・ロヂキン、
 アルテミー・ベリャコフ、ミハイル・クリュチコフ

【上演時間】 約2時間35分    【終演予定】 16:35
第1幕 (第1場・第2場) 60分- 休憩 25分 - 第2幕 (第1場・第2場) 60分

満員御礼。
オケに興味をお持ちの方も多く、開演前や休憩時間にオーケストラピットを覗き込む観客の方が
たくさんいらっしゃいました。
わたくしも、先日のハチャトリアンの「スパルタクス」での重厚で迫力のある金管の響き、独得のドライブ感に
すっかり魅了されてしまっていましたので、この日のチャイコフスキーはさぞかし・・・と期待していましたら
前奏曲で???という・・・
昼公演で温まっていなかったのでしょうか?全体やや端折り気味?
2幕のハープは素敵でしたが^^;

前奏曲で出鼻をくじかれたとはいえ、幕があいたらそこはボリショイワールド
荒々しく古美のかかったゴールド、黒、赤で舞台装置と衣装が統一されていかにもロシア的豪奢と粗野と洗練が
絶妙にMIXした世界観とトランプのジャックのような鬘が違和感なく似合う宮廷人たちの姿にいきなり魂を持っていかれました^^;

その中で一際映える白い衣装の王子、ジークフリート。
グリゴロ―ヴィチ版だけあって登場から踊りまくる王子ですが、スクヴォルツォフ、ほっそりとノーブルな佇まいながらそつなく端正に踊ります。
この版は全体にコンパクトで、パ・ド・トロワも王子がセンターで女性2人との踊りに。
ところどころで赤黒に金を効かせたスパイシーな存在感の道化が技巧的な踊りをみせますが、衣装も含めて
ファンシーに転びすぎないいい意味での辛さがあるのが特色。
白肌赤毛の美しい母王妃からの誕生日の贈り物を受け、場面は宮廷から王子の夢想の世界に・・・。
ブルーの暗い照明の中に白鳥たちが浮かび上がり、白鳥の群舞の中にオデット姫が登場。
アレクサンドロワのオデットは、視線を客席にも王子にも向けず、夢幻世界の存在として王子の心を惹きつけます。
彼女ならではの弾性のある動きと白鳥らしい細やかで繊細な造形が相まって、ヴィシニョ―ワほど強くも地上的でもなく、ロパートキナほど天上の存在でもなく、夢の世界にありながらリアルに息づく悩める白鳥・・・といった面持ち。

2幕の花嫁選びは一転して強くしなやかなオディール。
ロットバルトのラントラートフの姿と踊りは大変シャープで美しいのですが、オディールを支配し、ジークフリートを翻弄する黒幕としてのおどろおどろしさはなく、あっさりとした感じ。
オディールがそのしなやかな生命感で宮廷を圧倒する、という雰囲気の2幕でした。
オディールの代名詞のようなフェッテも流れの中で時々腕をアンオ―にあげながら力強くこなし、アレクサンドロワのニンにあっていて素晴らしいオディールだったと思います。
母の承諾も得、結婚を申し込んだ瞬間、背後にオデットの苦しむ姿が浮かび、一瞬にして、オディールも宮廷そのものも全てが消えうせてしまいます。

花嫁選びのディベルティスマン、ハンガリー、ロシア、スペイン、ナポリと各国の姫とお付きの踊りは
シンプルに形式化され、きれいでした。
姫は全てそれぞれの民族色を出したデザインなれど、色は白ベースで黒と金でアクセントをつけたドレス。
お付きは黒と金、黒と青などで姫が引立つ配色に。

終幕、王子の裏切りを仲間の白鳥に報告するオデット。
王子が駆けつけるも、ロットバルトに阻まれて、オデットに近づくことさえできません。
ここ、6名?の黒鳥がフォーメーションを変えつつ、オデットへの障壁を形成しているのが視覚的にわかりやすくキレイです。

全てを失い、1人膝をつく王子・・・。
これまでのことはもしかすると王子の精神世界の中での出来事だったのではないか・・・
ちょっとジゼルのアルブレヒトを想起させる幕切れでした。


終演後、主役二人によるサイン会があり、チャーミングなお二人の素顔に接することができました

この日の夕方、一行は明日の名古屋での「スパルタクス」の公演のために一度、文化会館前に大集合。
機材はトラックですが、ヒトは電車で・・・というわけで、JRの駅前にボリショイスターが勢ぞろい(オケの方も)。
先日、スパルタクスで観たロパートヴィチ、ワシ―リエフ、ルンキナ、ニク―リナ、チュージン、、、とそこここにスターが
一瞬、どこの空港に紛れ込んだのか、という状況に^^;
連日の公演で移動もあり・・・。ツアーはやはりハードですね!
寒さには慣れていらっしゃるでしょうけれども、皆さまどうぞお体を大切に、と心で祈ったことでした






ボリショイ・バレエ2012「スパルタクス」

2012-02-04 07:36:46 | BALLET
2012年2月1日(水)に、東京文化会館で、
ボリショイ・バレエ団の「スパルタクス」を観て参りました。


「スパルタクス」
全3幕12場9つのモノローグ

音楽: アラム・ハチャトゥリアン
振付: ユーリー・グリゴローヴィチ
美術: シモン・ヴィルサラーゼ
音楽監督・共同制作: ゲンナージー・ロジェストヴェンスキー
指揮: パーヴェル・ソローキン
管弦楽: ボリショイ劇場管弦楽団

スパルタクス(剣奴、反乱の指導者) : パヴェル・ドミトリチェンコ
クラッスス (ローマ軍の司令官) : ユーリー・バラーノフ
フリーギア(スパルタクスの妻) : アンナ・ニクーリナ
エギナ(娼婦、クラッススの愛人) : マリーヤ・アレクサンドロワ

剣奴: アントン・サーヴィチェフ
道化役者たち: チナーラ・アリザーデ、アンナ・オークネワ、
 マリーヤ・ヴィノグラードワ、マリーヤ・ジャルコワ、
 ヤニーナ・パリエンコ、アンナ・レベツカヤ、
 バティール・アナドゥルディーエフ、アレクセイ・マトラホフ
 エゴール・シャルコフ、アレクサンドル・プシェニツィン
3人の羊飼いたち: ディミトリ・ザグレービン、デニス・メドヴェージェフ、
 アレクサンドル・スモリャニノフ
4人の羊飼いたち: アレクサンドル・ヴォドペトフ、エフゲニー・ゴロヴィン、
 ウラディスラフ・ラントラートフ、デニス・ロヂキン
羊飼いの女性たち: スヴェトラーナ・パヴロワ、ダリーヤ・コフロワ、
 ジュ・ユン・ベ、クセーニャ・プチョルキナ、
 ユリア・ルンキナ
娼婦たち: アンナ・レベツカヤ、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、
 マリーヤ・ジャルコワ、アンナ・オークネワ、
 ユリア・グレベンシコーワ、クリスティーナ・カラショーワ、
 ヤニーナ・パリエンコ

第1幕 45分 - 休憩 25分 - 第2幕 40分 - 休憩 25分 - 第3幕 45分

The Bolshoi Ballet & The Bolshoi Theatre Orchestra
初演:1968年4月9日
2012年2月1日(水) 18:30~21:35
【上演時間】 約3時間    【終演予定】 9:35p.m.

今回のボリショイ来日公演の時期がちょうど、パリ・オペラ座バレエ団の「エトワール・ガラ」と重なっていてxxx
ボリショイの先行予約の発表が先でしたので、エトワール・ガラにも気持ちが動きつつ、二の足を踏んでしまい...今回はシアラヴォラも来ていますし、ドロテやマチューが来ているとあらば観に行きたい気持ちは山々なれど。休日の兼ね合いと観づらいオーチャードホールということもあって、今回はボリショイに集中することにしました^^;

この日の積は4列目のセンター。
指揮者の方の延長線上で、群舞の迫力やジャンプ・リフトの高さがリアルに実感できて
このスぺクタクルバレエの手に汗握る感覚を存分に味わうことができました。

ローマ時代の「スパルタクスの乱」に題材をとった歴史スペクタクルバレエ。

1幕では剣奴スパルタクスが 妻フリーギアを道化たちによってなぶりものにされ、 自らもどちらかが相手を倒すまで続けられる覆面での一騎打ちにより、友人を手に掛けるという悲劇にさらされます。
それが全て、ローマ軍司令官の楽しみごとの余興として催されていたと言う状況に耐えきれず、仲間をあつめて反乱軍を組織するまで。

2幕では、脱走して羊飼いらを仲間に入れて勢力を強めつつ、ついには司令官クラッススを捉え、一騎討ちで屈服させた上で逃がすまで。
野営地で再会したフリーギアとスパルタクス。
よく、ガラ公演で踊られる、妻フリーギアとスパルタクスの超絶技巧を駆使したPDDがしっとりとした音楽にのって情感豊かに踊られます。

3幕では屈辱にまみれ、復讐を誓うクラッススとその愛妾エギナの場面。
エギナは一計を案じ、スパルタクス軍の中での仲間割れを利用して、非戦闘派を自分の手の内の娼婦たちを使って誘惑させ、自らも官能的な舞でその一派を扇動。
少数になってしまった忠実な仲間たちと団結するも、今度は完璧に備えての闘いとなった復讐の鬼クラッスス軍に包囲されたスパルタクス軍はなすすべなく・・・。
戦場に散った彼を妻フリーギアが悼み、彼の勇敢な精神は歴史に刻まれるであろうと称えるラストまで、息をも継がせぬドラマが舞台狭しと繰り広げられて非常にロシアのエネルギーを感じる舞台でした。
戦場シーンでのディアゴナルに舞台を駆け抜けるダイナミックなジャンプの連続技を、主役級だけでなく、3人の羊飼いたちも同様のレベルで展開するなど、男性陣の技術力を見せつける、これぞグリゴロ―ヴィチ!な展開に息をのんでいる間に過ぎ去るあっという間の3時間。



ドミトリチェンコの力強いでも、どこか悲劇的なスパルタクス、権高い端正な踊りのクラッスス役バラ―ノフはもとより、 アンナ・ニク―リナのバランスのとれた肢体としっとりとした風情がそれぞれの役にハマって、物語をしっかりと見せてくれましたが、なんといっても白眉はアレクサンドロワ。
美しく、堂々と権力者から兵士まで全ての男を魅了しつつ、自らの権力を守るためには手段を選ばない魔性の女エギナを女王の風格で演じ切り、登場だけで場が沸く存在感をしっかりと示していて圧巻でした

あと、4日の「白鳥」と7日の「ライモンダ」もアレクサンドロワで観る予定です