2月26日。 『灰の水曜日』
まずは。 『御言葉の典礼』
『キリスト』
今日の『聖書と典礼』表紙の御絵
ローマ サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂 内陣モザイク(部分)
『紫の祭服のキリストの御絵』
目の真ん中の黒目。 そして 右手の不思議な仕草。
”何を表しているのだろう?”
優しい穏やかなお顔付き。
”とても気になる!”
大きな目のキリストのお声が聞こえてきました!
『隠れたことを見ておられる父が、
あなたに報いてくださる。』
まん丸の真っ黒の目玉のキリストの大きな目は
『隠れたことを見ておられる神の目』。 ですね。
納得! & 感謝!
『今日の福音 イエスの御言葉』
『そのとき、イエスは弟子たちに言われた。
「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。
さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。
施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。
あなたは施しをするときには、
偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、
自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。
はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。
あなたの施しを人目につかせないためである。
そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。
あなたが祈るときは、
奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、
隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。
祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。
偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。
はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、
隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。
そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。
断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。
偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。
はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。
それは、あなたの断食が人に気づかれず、
隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。
そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」』
マタイ福音書 6章1-6&6-18節
今日・「灰の水曜日」から。
カトリック教会の典礼暦は、「灰の水曜日」~40日間、『四旬節』 に入ります。
司祭の祭服は 『悔い改めを表す紫色』 となります。
紫の祭服の司祭様 『灰の塗布式』 今朝10時
キリストは、『四旬節の過ごし方』 を弟子に通達しました。
善行。施し。祈り。断食。
『四つの四旬節の過ごし方』
隠れたことを見ておられる御神に報いていただくために、
人目につかない方法で実行するように。
・・・とも。キリストは通達しました。
キリスト者は、
善行と施しと祈りと断食のわざのうちに、自らを振り返りながら、
神への回心の『四旬節・40日間』を過ごします。
静かに、瞑想の中で、
『神の報い・神の赦し』 の 『主の受難と復活』 に向けて準備していきます。
キリストは、過去を反省させながらも、未来に希望を持つように、民を励ますのです。
次に。 『灰の水曜日 灰の塗布式』
塗布の司祭様。 一人一人の額に、灰で十字架を印しながら・・・
『あなたはちりであり、ちりに帰って行くのです。』 祈りました。
ちりに過ぎない灰を塗られたキリスト者は、
『自分は神によってちりから造られた人に過ぎない』 創世記1章7節
又、『ちりに戻る存在である』 ことを自覚し・・・
『人は全てを神にゆだねる存在である』
ことを認めることができるのです。
『今日の第一朗読 ヨエルの預言』
『主は言われる。
「今こそ、心からわたしに立ち帰れ、断食し、泣き悲しんで。
衣を裂くのではなく、
お前たちの心を引き裂け。」
あなたたちの神、主に立ち帰れ。
主は恵みに満ち、憐れみ深く、忍耐強く、慈しみに富み、
くだした災いを悔いられるからだ。
あるいは、
主が思い直され、その後に祝福を残し
あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を残してくださるかもしれない。
シオンで角笛を吹き、断食を布告し、聖会を召集せよ。
民を呼び集め、会衆を聖別し、長老を集合させよ。
幼子、乳飲み子を呼び集め、
花婿を控えの間から花嫁を祝いの部屋から呼び出せ。
祭司は神殿の入り口と祭壇の間で泣き、主に仕える者は言うがよい。
「主よ、あなたの民を憐れんでください。
あなたの嗣業である民を恥に落とさず、
国々の嘲りの種としないでください。
『彼らの神はどこにいるのか』と、なぜ諸国の民に言わせておかれるのですか。」
そのとき、主は御自分の国を強く愛し、その民を深く憐れまれた。』
ヨエル書 2章12-18節
預言者ヨエルも、『神の言葉』:『四旬節の過ごし方』 を通達しました。
回心。断食。集会(祈り)。
それらを実行すれば、主はその民を強く愛し、その民を深く憐れます。と。
今朝の司式司祭様の『説教』。
『断食』とは・・・
衣ではなく、『心』を引き裂くことです。
それは、心の痛みが伴う、自分の大事なもの、全てのものへの執着を捨て去ることです。
『集会』を開き・・・
共に『祈り』をささげるのです。 司祭は『神の赦し』を願うのです。
キリスト者は・・・
四旬節中、愛と慈善のわざを通して、回心させていただきながら、
神の赦しへの希望を失うことなく
イエスの受難を想いましょう。
『今日の祈願』
『いつくしみに満ちた神よ、
わたしたちは心を込めてあなたを仰ぎ、あなたによりすがります。
あなたはあわれみ深く、正義に満ち、
罪人に道を示し、へりくだる者にゆるしをお与えになります。
罪の重みにあえぐ私たちを顧み、
節制によってこの世の快楽を断とうと努めるわたしたちに、
罪や欲望の絆を断つ力をお与えください。
私たちの償いのわざが御子の受難と結ばれて、
豊かな実りを結び、心も体も清められて、
主の復活の喜びを味わうことができますように。』
『四旬節の祈り』 『祈りの友』より
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
寒い冬があって、希望の時・春の喜びがいっそう待たれますね。 お元気で!
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