5月17日。火曜日。曇りのち晴れ。
今日は登山です。
7時半に家を出て、
8時50分に谷上駅に着き、
谷上駅で、一日に数本のバス、バス50分待ち。
やっと乗車したバスで20分・・・
10時20分。
家を出てから約3時間後、
今日の『登山口』:バス停の『丹生神社前』に到着です。
『丹生神社 鳥居』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/5f/33b8604295b4a1cbb6af3edc218dcc5a.jpg)
丹生神社は、
はるか先に見える小山・丹生山の頂上に鎮座します。
奈良時代には、寺または修行場として存在しました。
その後、
平安時代末期に、平清盛がこの寺に寄進して、
参道を整備し、丹生神社を復興させて、
『福原京の鎮護』とし、
丹生神社はとても発展していたそうです。
平清盛は、自分が樹立した福原京から、毎月、『月詣り』をしていました。
その後、
『鎌倉殿の13人』の時代となり、
源義経が、丹生山から降る『義経道』を馬で下り・・・
『鵯越の山下り・逆落とし』を成功させて
平清盛軍を落とした、その山です。
10時40分。
登り始めます・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/17/cba0d7f83fd268564af6a53f3b4970e6.jpg)
低い山といえども・・・
まずは、スタート時間が遅かったうえに、
そこは、高い木々が生い茂り、11時ころといえども、暗い。
登山の原則の『3時には下山』を実行しなくては・・・
危険があるかもしれない
日が落ちる前までの下山が急がれます。
更には、この気候の良い5月といえども、登山者は皆無です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/1f/3052778a9cdcffe1aa1c098a1b93f277.jpg)
道が、結構の坂道で、厳しいのです。
登山ベテランのつもりの三人が、”年かしら?” なんて、
さびしい、ありえない言葉を発して、笑いあいます。
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今日のルートは・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/66/c08c9005297b55f85b86ae9a631ea9f5.jpg)
平清盛と源義経の『道』をめぐる、『歴史ロマン』の登山です。
丹生神社鳥居→丹生神社宝物殿(清盛の秘物もあるらしい)
→『裏参道』を登って・・・丹生山と丹生神社
ひと休み後、
→『表参道』から・・・『義経道』を降って、
→『箱木千年家』を観て、終点・つくはら湖 です。
往復、10時40分~15時半、約4時間半ほどの予定です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/46/e39645cbd42e1e6a795f84169ec9423f.jpg)
私の背の何十倍もあるだろう、巨木の森です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/2f/076d84a91eb092a2a61184b1b5f36dc7.jpg)
途中の『山つつじ』の美しさに癒されて・・・
葉に埋もれる、柔らかい道を歩くのは心地よく・・・
楽しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/17/cba0d7f83fd268564af6a53f3b4970e6.jpg)
一方、
『林道』が続きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/40/9036da07e0bc3fa7862b4df52cfc55cc.jpg)
林道には、
伐採された樹木が横たわります。
道路も少し広めで・・・木々を運ぶ『トロッコ車』が通るのだろうか?
清盛の頃にも・・・『福原京』建設のため、木々が運こばれたのでしょうか?
一方、
落ちたら危険そうな『細い道』もありで、手間取ります。
このように厳しい道を・・・
平清盛は、自分が樹立した福原京から、毎月、『月詣り』をしていたそうです。
平清盛は、その生涯において政治的にも人間的にも、良し悪しは別問題としても、大変な人生だったことでしょう。
そんな清盛は、その信仰を通じて、神というただ一つの存在を見つめて詣る・・・
それだけが必要だった。 ということではないでしょうか。
その信仰心には、頭が下がります。
丹生山近くになると・・・
『延命地蔵』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/66/1c450a46f268ac62db3178a602fe1e0f.jpg)
『延命地蔵』と、石にも書かれています。
いつの時代も、『延命』は、人類の願いなのですね。
11時40分。
到着。
『丹生神社 鳥居』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/05/1c0aea147bcaa389ef2583ad0342f3d7.jpg)
少し登ると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/78/389179db07c764e93062b1dddb574bcb.jpg)
目指した・・・ 『丹生神社』
奥に御座す神様を参拝して・・・
しばし、
平清盛 や 源頼朝、が遺してくれた『歴史』を偲びました。感謝しました。
そこは、住職様も不在、訪れる人も皆無、の今日。
ちょっと寂しい。それも時代の流れだろうか?
私は、
平清盛のように、丹生神社に、お詣りしたかったのです。
源義経のように、丹生山から一気に、『義経道』を走り下ってみたかったのです。
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そこは・・・
『丹生山 頂上』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/67/5ff695893e0fd0bd385b765eed45e3c1.jpg)
美しい山々と里村を眺める・・・ 515m。
12時。
頂上で20分ほど楽しんだ後、出発です。
下山です。
いよいよ、楽しみな『表参道』、『義経道』の下りです。
『裏参道』は、平清盛が、直し、毎月の『月詣り』に使用した道です。
『表参道』:『義経道』は、
名の通り、源義経が『一の谷合戦』に向かうときに、
『裏参道』を避けて通った、いわゆる『抜け道ルート』であり、
裏参道に比べ、急峻なゴツゴツとした道です。
両「道」の比較が楽しみです。
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険しい坂道を、
珍しい『虫取り草』や、 可愛い『花』に癒されながら・・・
”源義経の時代に馬で降るのは大変だったでしょうね。
舗装された現代でも、四駆の自動車でなければ決してむりね!”
と話しながら、
私たちはストックで身を守りながら降りました。
そんな厳しい『義経道』を・・・
源義経が、馬で一気に降ったのです。
そして、その先の『鵯越の山下り・逆落とし』を成功させた事実には、
驚かされます。
驚かされます。
危険を知っていても・・・
義経の成功を信じる『心の強さ』が、何事も成功を導いたのでしょうか。
教えられます。考えさせられました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/72/f1f957a7a10d8ff066db45393330f4fa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/72/f1f957a7a10d8ff066db45393330f4fa.jpg)
すると・・・
なんと!
この厳しい道を、
一人のアメリカ人?さんが、必死の様子で、登ってくるではないですか!
助けてください。
『銀山の跡地』に行くのはどちらを行くのですか?
車で登って来たのですが、私の車がUターンできなくなりました。
「確かに、『鉱山跡』はありますよ。 でも、それは昔の話ですよ。」
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☝『銀探知機』 迷った方に『道の案内図』で教える我らのリーダーです。☝
「それに鉱山跡に潜り込むのは、危険ですよ。
まして単独行動は、さらに危険です。」
と・・・
説得後、
細い道を前進してきて、前にも進めない、後ろにバックも無理・・・な車。
そこで、
車を動かしUターンさせるために
我がチームの運転ベテランの先輩と私で、運転の先導をしました。
1cm間違えば・・・断崖絶壁、車も命も危ない!
5㎝づつほど動かしつつ、車の向きを少しずつ変えていき、
Uタ-ン成功まで、30分を要しました💦💦💦
山中は、
うっそうと茂る大木に覆われて
既に暗い。
それなのに、
私たちの説得もむなしく・・・
”「鉱山跡」に行ってみます” と外人さん。
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車をそこに置いたまま・・・。
心配で、
私たちも途中まで、ご一緒しました。
「私は日本に住んで20年。外人のツワーコンダクターをしています。
コロナ後、外人観光客日本入国禁止となり、
職が全くなく、収入が途絶えました。
国からの援助もなく、
一日1万円ほどの『日雇い肉体労働』をしていますが、
きつい仕事で、働ける日数が限られます。
先日、NHKテレビで『鉱山跡』の番組を見ました。
私も銀を探せるかもしれないと思って、
探知機を担いできたのです」
と話された、人のよさそうなお方。
事実であったら悲しい話です。
私は、心の中で、ひたすら祈ります。
『新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り』
『慈しみ深い神よ、
新型コロナウイルスの感染症によって、
今、大きな苦しみの中にある世界を顧みてください。
病に苦しむ人に必要な医療が施され、
感染の終息に向けて取り組むすべての人、
医療従事者、描写に寄り添う人の健康が守られますように。
不安と混乱に直面しているすべての人に、
支援の手が差し伸べられますように。』
日本カトリック教会祈りより
祈る気持ちで・・・
『God bless you !』 とお声がけして、お別れしました。
無事に帰宅されますように。 祈ります。
1時50分。
いろいろありまして、
やっと
下界におりてきました。
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しばらく歩いて・・・
『箱木千年家』
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現存する日本最古の民家「箱木千年家」(国指定重要文化財)
高さ約8メートルの入り母屋造りと重厚な茅葺き屋根。
平安初期の「806年上棟」。千年続く家。
兵庫県、神戸市と三木市との市境に広がる『つくはら湖』の湖畔に存在します。
今の当主は、第51代当主の箱木眞人さん。
ただいま休館中で、
5月21日(土)から土日祝のみ公開再開予定。
5月21日(土)から土日祝のみ公開再開予定。
残念ですが、家の外観のみの拝見でした。
3時。
やっと最終目的地に到着。
『つくはら湖』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/11/fa3ce6b10d105fd63bb0ad80755a8d4b.jpg)
穏やかな景色を眺めながら・・・
遅まきながらの・・・ 『昼食』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/df/c6b27d1245a7dfebc8132b5cb6bc0909.jpg)
すいたお腹に、おいしい手作り弁当とビール、しみわたります。
あの外人さんは、昼食を召し上がっただろうか?
あきらめて、無事おかえりになっただろうか?
今日の登山は、
嬉しく山を登るだけでなく、
いろいろと、それが真実か否かは別として、考えさせられる時間でした。
11,5㎞ 20301歩
登山は、今日も、
自然にも、歴史にも、生きている人々にも、
謙虚に、教えられることがいっぱいでした。
感謝!感謝!
そして。
今日は5月17日。復活節第五火曜日。
『今日の入祭唱』
『天使たちは大声でこう言った。
「屠られた子羊は、力、富、知恵、権力、誉れ、栄光、そして賛美、
を受けるにふさわしい方です。」 アレルヤ。』
ヨハネの黙示録 5章12節
『今日のアレルヤ唱』
アレルヤ、アレルヤ。
『次のように書かれている。
「メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。」』
ルカによる福音書24章46節 アレルヤ、アレルヤ。
『今日の福音 イエスの御言葉』
『そのとき、イエスは弟子たちに言われた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/bd/a81838281a4088bcf298df0889bf0c09.jpg)
『最後の晩餐』 ルーベンス作品 ユダ?一人だけが、イエスでなくこちらを見てますね。
「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。
わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。
心を騒がせるな。おびえるな。
『わたしは去って行くが、
また、あなたがたのところへ戻って来る』
と言ったのをあなたがたは聞いた。
わたしを愛しているなら、
わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるはずだ。
父はわたしよりも偉大な方だからである。
事が起こったときに、
あなたがたが信じるようにと、今、その事の起こる前に話しておく。
もはや、あなたがたと多くを語るまい。
世の支配者が来るからである。
だが、彼はわたしをどうすることもできない。
わたしが父を愛し、父がお命じになったとおりに行っていることを、
世は知るべきである。」』
ヨハネによる福音書 14章27-31節
今日のイエス様は、
『最後の晩餐』の席で、
弟子たちとの別れに際し、弟子たちにしっかりと話されました。
※イエスは、御父・神から派遣され、『神の使命』を果たしているのです。
※イエスは、父に対して、いつも、従順を果たしているのです。
※イエスは、必ず、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与えるのです。
※イエスは、世の支配者が来て、この世を去る。
しかし、彼らは、
『神の御心』のままに働くイエスをどうすることもできない。
だから、心を騒がせるな。おびえるな。と言われます。
私たちも、
何があっても、心騒がせることなく、おびえることのないような
信仰を持ちたいものです。
お人の喜びのために働けるものとなりたいものです。
祈りましょう。
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
人には、一人一人、いろいろの苦労があります。
お人の苦労の内容はわからなくても、いつもお人を思いやれる心を養いたいですね。 お元気で!
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