6月29日。水曜日。快晴。
今日は、
関西地方は、史上最も暑い一日。
私は、
真夏日・37度、
『熱中症警戒アラート中』の京都へ。
『鏑木清方展』
没後50周年記念展です。
『築地明石町』
清々しい! 昭和2年(1927年)49歳の作。
数年前に美術界を賑わせた44年ぶりの発見の
鏑木清方画伯の『築地明石町』
愛おしい『明治の生活』を描き続けた『鏑木清方』
そして、
町々に住む人々の、美人画家として定評のある『鏑木清方』です。
清方の作品は、風景画などはまれで、ほとんどが人物画であり、
それは、単なる美人画というよりは
生粋の明治東京人の清方の作品は、
明治時代の東京の風俗を写した『風俗画』というべき作品なのです。
鏑木清方画伯
1878年(明治11年)。 東京神田佐久間町に生まれた。
76歳の清方。1954(昭和29年)
1929年(昭和4年 51歳)には帝国美術院、1937年(昭和12年 59歳)には帝国芸術院において、
それぞれ会員に選出され、
1944年(昭和19年)66歳。帝室技芸員となりました。
1939年(昭和14年)61歳~61歳~1945年(昭和20年)67歳まで
6年余りにわたって続いた 第二次大戦。
その空襲で東京の自宅が全焼。
1946年(昭和21年)68歳。 鎌倉市雪ノ下に自宅を構えて、
晩年は同地に住んだ。
1972年(昭和47年)93歳。 自宅で老衰により没。
私は思います。
鏑木清方画伯の美人たちは、
潔く、清らしく、そして何よりも自分たちの生命を輝かせて・・・
たくましい生命力を持つ美人たちです。
鏑木清方自身は、
戦争の苦しみの中でも・・・
生粋の江戸っ子らしく、画品を磨き続けて・・・
美しい『町の人々』を描き続けました。
私は、
そんな鏑木清方を尊敬し・・・
鏑木清方の描く、生命力あふれる『人々』、が大好きなのです。
今回の展覧会で関西地方初。
三部作揃って・・・ 『三美女』
『浜松河岸』昭和5(1930)年 『築地明石町』昭和2(1927)年 『新富町』昭和5(1930)年
『築地明石町』の美女が、京都にやって来たのは、95年ぶりです。
『浜松河岸』の美女 と 『新富町』の美女 を従えて来ました。
『三部作・三美女』揃っての公開は、関西初の快挙です。
『何』をして、私はこれだけ、美女たちに惹きつけられるのか?
私は考えてみました。
『答』は、
※美女たちの持つ『生命力』です。
※美女たちからあふれ出る『リアリティー』です。
人間の喜び、悲しみ、苦しみ、が、美女たちの姿ににじみ出ているのです。
現実の日々の苦しみ、齢を重ねる寂しさ、等々、現実を受容しつつ、
でも、それらをおくびにも見せることなく、
それでも、
緊張感をもって、『現実に負けない雄姿・美しい姿』、を見せるのです。
美女たちが失うことがない『緊張感』。
その『すごさ』が、 ”私もかくありたい!” と、私を惹きつけるのです。
『答』は、
※美女たちからあふれ出る『共感』『やさしさ』です。
※すべての難局を乗り越えるための『祈り』です。
互いに助け合いながら、皆の『心を一つ』にするのです。
そんな美女たちから、
私も、”やってみようじゃないですか!” と、
緊張感と共感をいただくのです。
もう一つ。
愛おしい・・・ 『雛市』
23歳。初期の作。
『明治の生活』の風俗が描きこまれ、
それらへの、生涯変わらぬ清方の『興味』がうかがわれるのです。
日本の昔懐かしき良き時代。
そんな『画』に惹かれる私です。
今日は、
鏑木清方画伯の※『作品』※から、大いに学びました。
※日々の生活を、緊張感を持って、大切に過ごす。
※素朴な祈りの日々で、すべての難局を乗り越える。
※未来に、一つの『光』を信じて、夢を託す。
今日は、
鏑木清方の没後50年目に当たり、
それを記念して109の『日本画』作品の大規模な、
京都では45年ぶりの、『回顧展』に行ってきました。
感謝!感謝!
そして。
今日は6月29日。年間第十三水曜日。
『聖ペトロ 聖パウロ使徒 祭日』
『聖ペトロと聖パウロ』 エル・グレコ作
初代教会の中心的指導者である二人の使途を祝う祭日です。
258年。この祭日の最古の記録が、書かれました。
使徒の頭であるペトロは、
エルサレムをはじめ広く宣教活動を行いました。
また、
初めはイエスの弟子たちを迫害していたパウロは、
復活したイエスと出会って回心し、
異邦人の使徒として、キリストの教えを宣べ伝えました。
二人は、
異なる『使命』を与えられましたが、
『キリストのもとに人々を一つに集め、
信仰の証しのために、共に命を捧げました』
60年代半ば。 二人は、ローマで殉教した。
『毎日の読書』より。
『今日の入祭唱』
『福音のために働き、
血のあかしによって教会の礎となった使徒たちは、
主の盃から飲み、神の友となった。』
『今日のアレルヤ唱』
アレルヤ、アレルヤ。
『あなたは岩。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。
陰府の力・地獄の門もこれに対抗できない。』
マタイによる福音書 16章18節 アレルヤ、アレルヤ。
『今日の福音 イエスの御言葉』
『イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、
弟子たちに、
「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」
とお尋ねになった。
弟子たちは言った。
「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。
ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」
イエスが言われた。
「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」
シモン・ペトロが、
「あなたはメシア、生ける神の子です」 と答えた。
すると、
イエスはお答えになった。
「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。
あなたにこのことを現したのは、
人間ではなく、わたしの天の父なのだ。
わたしも言っておく。
あなたはペトロ。
わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。
陰府の力もこれに対抗できない。
わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。
『ペテロに王国の天の鍵を与えるイエス』
あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。
あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」』
マタイによる福音書 16章13-19節
今日のイエス様は、
ペトロが『イエスはメシア、生ける神の子です』と、信仰宣言するのを聞いて、
ペトロに※『使命』※を与えます。
※『ペトロ、あなたは岩。あなたの岩の上に、共同体の礎、私の教会を建てる。』
※『わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。』
ペトロは、
イエスの質問に答えて、
『あなたはメシア・救い主、生ける神の子です』 と答えました。
すると、
イエス様は、
ペトロの答えに対して、
『あなたの答は、人間の力ではできることではなく、「神の恵み」によるものである』
と、おっしゃられたのです。
その後、
信仰を宣言したペトロに、
『新しい名前』と『新しい使命』 をお与えになったのです。
ペトロの『使命』は、
※岩となり、他の弟子たちの『模範』となって、
弟子たちの信仰を強めるのです。
※『バチカン大聖堂』は、
第一番目教皇となった『ペトロの司教座』として、
又、『ペトロの墓』の上に建てられました。
※ペトロは、イエス様から、『天の国の鍵』を託されたのです。
私たちも、
キリストご自身を知り、理解し、信じ、私たちの信仰を深めるのです。
又、ペトロのように、イエス様からの『呼びかけ』に応えてまいりましょう。
祈りましょう。
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
真夏日の続く毎日を、お見舞い申し上げます。
明日からは、本格的夏の始まりの7月です。
くれぐれも御自愛くださり、夏を乗り越えましょう。 お元気で!
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