東北はここのところ雪が降ったりの悪天候。
絶対に走る練習不足の私は、なんとものんびりと朝を迎えた。
外は吹雪。家を出たのは、受付時間が始まった後だった。こんなことは、今までにはなかった。気持ちが、もはや走るモードではなかったということ。
昨日は大学時代の友人達と、我が家で新年宴会もやっていたし・・・私は、お給仕側にまわり、あまり飲んではいなかったが・・・
吹雪なら走らないつもりだった。ところが県南の海辺の会場についてみると、晴天。しかし、波高し、かぜ強し。
受付を済ますそばで、開会式は終わっていた。
混乱した頭を抱えたまま、エントリーする。このコースは1週4キロのサイクリングロード。ゼッケンには、1から4までの数字が取り外せるように並んでいる。そうか、一週ごとに取り外して、走行距離を確認するらしい。端数の距離にあわせて、スタートラインが違っていることに気づいたのは、スタート5分前。5キロ、10キロ、ハーフ、フルが同時にスタートする。
ハーフを走るの?と考えながら、とりあえずスタートする。防風林に囲まれていて、風はさほど気にならない。景色は思ったより美しく、海と蔵王連山が遠くに見える。
私は走り込みが足りない上に、足りないからか、体重が重く、体がいつもよりもっと重い。わかっていたが、決してスムーズな走り出しではない。また、同じコースをぐるぐると走るから、とにかく色々なランナーに抜かれてばかりいる。
早いランナーの後姿観察ランという具合だ。みんなシェイプされた、鍛え抜かれた肢体をしている。自分でも情けないくらい、走る元気がなくなってくる。
今日はとりあえず、10キロでやめといて、次4月の霞が浦のハーフに備えようかな・・・と、とりとめもなく考える。
その気持ちを断ち切ってくれたのは、ひとえに、生徒の応援。私が走ることを知っている一人の生徒から、昨日メールが届いた。彼に、いったいなんと言うのか。
途中で止めたなんて言えない・・・それだけだった。
そのうち、がんばらなくてもいい、ただあきらめなければ・・・と
考えるようになる。後半は元気が戻り、タイムは遅いが無事ゴール。
次回に向けての課題をしっかり確認したレースになった。
いつもレース後に思う。走ってよかった。