三国志を読むのをやめた。
首をとっただの、切り殺しただの、もうたくさんだ。暴力、謀略、数限りない。数えると、これから先の方が短い時間になった今、こんなことに時間を使うのはもったいなくなった。どうせ、時間を使うなら、美しいものをみて感動し、心が優しくなれるような、話を聞きたい。
心理学を勉強していると面白い表現に出遭う。
何の行だったかちょっと忘れてしまったのだが、「人は時間にすれば少しの苦痛などにむかい、それよりはるかにたくさんの時間を心配したり、憂鬱になったりすることに使う」というもの。
つまり、歯医者に行く予約をする。歯の治療そのものは高々30分、痛くてもたぶん2~3分くらいなのに、その前の何時間、何日間も、あー○○には歯の予約があった・・・と、憂鬱になるということ。
私にとっては、歯の治療が一番つらいので、こういった例になる。
ほんまだな~と心から思った。本来は、痛いときだけが辛いのであって、その前から仮想、バーチャルに辛い気持ちになる必要なんかないじゃないの。ね。
無用に、心を辛くしないで、憂鬱にならないで、時間を過ごしたいものだと思う。
こういう、ちょっとした、今まで何気なく気がつかないでいた知識を心理学は教えてくれるような気がしている。
知り合いに、朝ニュースは一切聞かず、クラシック音楽を賭けながら朝食と摂るという人がいる。ニュースって世の中のことが本当にわかるのだろうか。朝から、一日のスタートに、殺人事件の話を聞く必要はない というのが彼女の持論だが・・・・確かにそうだ。
同じ努力をするのなら、なんかもっと美しいものを感じて生活していく努力をしたいと思っている。