新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

携帯電話とスマートフォンは同じ電話機かな

2014-07-14 17:21:22 | コラム
携帯電話を見て運転して前方不注視で人身事故:

先程TBSだったかで弁護士さんがこう言っていた。少し陳腐な批判だが、これは良く考えればおかしなことで「電話は見ているものではなく、話しをするためのもののはず」だろう。だが、今やスマートフォンの全盛時代となって携帯電話は電話も出来る携帯用端末と化してしまったのだから。

名称も問題と言えば問題だが、先程も自転車で携帯用端末を見ながら走っている法律(交通規則?)無視の者に出くわした。危険である。これは最早珍しくも何ともない現象で、都内で自動車を運転中でも堂々と見ている虚け者などいくらでもいる。我が国は確か法治国家だったはずで、こういう無法者をもっと厳格に取り締まって欲しいと思う。

何分にも我が家は父親が昭和12年に、実弟は昭和39年に、かく申し私は1985年にシアトルでそれぞれ貰い事故に遭っている。言うまでもないが、スマートフォンは言うに及ばず携帯電話など陰も形もなかった頃のことだ。父親は死亡し、実弟は会社復帰まで2年を要し、私は廃人寸前まで行って復帰まで半年だった。

これくらいの被害を被っていれば厳格化を言い出しても許されるだろうと思う。私はもう一度貰い事故の被害など被りたくない。その前に、矢張り所謂ガラケイとスマホなるものを別けても良い時期に来たのではないのか。あれは携帯用端末である前に携帯用ゲーム機である気さえするのだから

ドイツが優勝したW杯サッカー

2014-07-14 08:30:57 | コラム
ドイツ対アルゼンチンの決勝戦観戦記:

感想その一:
我が国のサッカーが仮令あの舞台にまで上がれても、両国があのような激しさというか固い守りであそこまで身体を張って当たっていくサッカーをやる連中に現時点ではとても対抗出来るとは、遺憾ながら思えなかった。

感想その二:
ドイツの理論的サッカー、就中攻め方をアルゼンチンが十分にスカウティングしてあったのか、ほとんど効果を挙げさせずに理路整然とバックパスばかりせざるを得ないように追い込んで延長戦に持ち込んでしまった。立派な守り方だった。

感想その三:
今大会を通じて上に上がってきた国々のGKが皆非常に上手いこと。上手いなどという褒め方では足りないくらい見事な人が多かった。ドイツのGK等はMVPで表彰されても不思議ではないだろう。しかし、あれはGKが単独で上手いだけではなく、ディフェンス陣との連携も良く練り上げてあるのだと思うが。

感想その四:
試合を見始めた直後の閃きでは「ドイツに歩がないのではないか」だった。それは、アルゼンチンの守りがドイツのパスの受け手を厳しく封じ込めて前進させていなかったからだ。実は、14日は目が覚めたのが04時05分過ぎで、どのチャンネルで中継しているのかを発見することから入ったため、キックオフを見損なったのだった。そこで見たサッカーはドイツが中盤で比較的自由に持たされていても前線にいる者が厳しくカバーされていて、パスを出す先が容易に見つかっていなかったから「ドイツの苦戦」と見た。

正直に言えばドイツの理路整然サッカーが即興演奏的な南米サッカーに勝って欲しいと思っていたためもある。しかし、アルゼンチンは想定以上に理論的なサッカーをやっていたと見えた。

論評:
ここから先は言わば戦評だが、解説の岡田武史前日本代表監督が指摘したように、アルゼンチンは10番を付けたエースのメッシを前線に浮かしていただけで、ほとんど守備をさせない作戦を採っていたのが印象的だった。ティームでの最高の実力者をそういう形で使うのは特に目新しい戦法ではない。だが、結果的にはドイツも然る者でメッシを封じ込んだ形で勝ってしまった。即ち、この作戦が結果的は功を奏さなかったとなる。私は失敗だったとは見ていない。

私にはあれほど激しく当たり合い、脳震盪(だったのだろう)を起こさせ、顔面からの出血をさせる等の格闘技かと思わせるような闘志を見せ合う凄さは予想以上で、時間が進むにつれてアルゼンチンが有利かとの閃きが当たるだろうとは思えなくなっていった。それはアルゼンチン側の疲労度が高いと感じたからだ。

解説の岡田前監督も元代表の福西も「素晴らしい試合を見せて貰った」と感動を表していた。だが、私にはそれに加えて「余りにも凄すぎる勝利を目指した執念の表現の荒々しさには矢張り狩猟民族間の戦いではあそこまで行くのか」と、脅威すら感じさせられていた。当に技術と闘志ないしは精神力を十二分に表した決勝戦に相応しい試合だと思っている。

ドイツは途中出場のGoetze(ゲッツ?)がクロスを上手く止めて浮き球を見事なシュートで決勝点を取った辺りにドイツがアルゼンチンを上回る力を持っていた所を見せたと考えている。アルゼンチンの守りの凄さと巧みさも賞賛に値すると思う。だが、如何に上手く守っていても勝てなかったという例かも知れない。