W杯のテレビ中継を結構楽しんでいる私がいた:
6日朝は「オランダがどういう形でコスタリカに勝つのか」だけが興味で、PK合戦になるまで「自分の見通しが正しいことがどのように証明されるのか」と、手に汗握らずに見続けてしまった。そのために折角の日曜日の朝の予定が小幅に狂ってしまった。
(1)GKの力:
トーナメント形式になってからの緊張感溢れる試合が続く中で、最も感心したことの一つに各国のGKの傑出した上手さがある。何処の国の誰のことかと尋ねられても上手く答えられないが、兎に角上手い。今朝のコスタリカのGKのシュートのコースの読みの正確さと、思い切って前に出て行く間の取り方の上手さには感心するばかりだった。
それにオランダの監督は(当方と同様に!)PK戦に縺れ込むと読み切っていたようで、アディショナルタイムが切れる寸前にPK専用のGKを入れた周到さには感心した。コスタリカも最初から引いて守り切って優れたGKの守備力に賭けたらしく、明らかに引き分け狙いのサッカーだったので、サッカーの試合としての面白さは半減していた。何れにせよ、オランダが我が方の力が上だと読み切った上で、交替で入れたGKに賭けようとの作戦だったのだろう。
ここでマスコミ各社にお願いしたいことがある。それはGKを「守護神」と呼ばないことだ。彼(ないしは彼女)は事前に守備陣と綿密に打ち合わせをして守備体制を整えて、その都度声を掛け合った上で守っているのであって、GK単独の力で防いでいるのだとは言い切れないのだ。バックス陣に失礼だと心得て貰いたい。
(2)当たりの激しさ:既に指摘したが、各国のあの激しさはこれまでに見た記憶がない凄さだった。その上に、今朝のレフェリーのように「細かい(怪我をさせない程度の乱暴さの)反則は見過ごそう」と決意したかのような判定では、コスタリカはかなり思い切って当たっていったし、オランダも当たり負けしないのだからラグビーよりも危険度が高いのではないかとすら思わせられた。ブラジルとコロンビアの試合もレフェリーの甘さが気になった。その結果がネイマールの大怪我だったのは考え物ではないか。
またFIFAの反省材料ではないのか。それとも開幕試合でのレフェリー・西村の判定が基準になってしまったのかなとも感じているが。
(3)選手の健康管理というか医学的配慮の欠如:
私は担架で担ぎ出された後で「腰椎骨折」と判明したネイマールへのその場での措置には、大いなる疑問を感じた。行き届いていないのだった。今時、「人が両手で支えて怪我人を運び出す担架を使っているのは時代遅れだ」という批判である。NFLではこんな人力依存ではなく、負傷部分に合わせて(頭部なら固定して、足だったらそれ専用の台に乗せて固定して)輸送するカート(小型運搬車)で運んでいる。しかも乗せる前には医師が駆けつけている。
W杯では「医学用何とか」と(ポルトガル語なのだろうが)書かれた鞄を持ってトレーナー風の者が駆けつけるだけだ。NFLでは外科だけではなく内科医を始め全ての科の医師が待機しているし、スタジアム内にX線撮影室があると聞く。ブラジルないしはFIFAがそこまで態勢を整えているかどうか知る由もない。だが、もし用意があればネイマールの負傷の状態はその場で診断出来たはずだ。これは経費云々の問題ではあるまい。選手生命ないしは人名の問題にも発展しかねないことではないのか。
(4)ロッベン=Robben:今朝はTBSが中継していたが、このオランダの主力選手・ Robben を彼は最後まで「六片」(=ロッペン→roppen)と叫んでいたように聞こえたのは、私の耳が悪かったのか。何れにせよ、世界的な大会では多くの言語が登場するので人名が聞き取りにくいし、読みにくいのだ。中継する各局には十分な配慮を願っておきたい。
6日朝は「オランダがどういう形でコスタリカに勝つのか」だけが興味で、PK合戦になるまで「自分の見通しが正しいことがどのように証明されるのか」と、手に汗握らずに見続けてしまった。そのために折角の日曜日の朝の予定が小幅に狂ってしまった。
(1)GKの力:
トーナメント形式になってからの緊張感溢れる試合が続く中で、最も感心したことの一つに各国のGKの傑出した上手さがある。何処の国の誰のことかと尋ねられても上手く答えられないが、兎に角上手い。今朝のコスタリカのGKのシュートのコースの読みの正確さと、思い切って前に出て行く間の取り方の上手さには感心するばかりだった。
それにオランダの監督は(当方と同様に!)PK戦に縺れ込むと読み切っていたようで、アディショナルタイムが切れる寸前にPK専用のGKを入れた周到さには感心した。コスタリカも最初から引いて守り切って優れたGKの守備力に賭けたらしく、明らかに引き分け狙いのサッカーだったので、サッカーの試合としての面白さは半減していた。何れにせよ、オランダが我が方の力が上だと読み切った上で、交替で入れたGKに賭けようとの作戦だったのだろう。
ここでマスコミ各社にお願いしたいことがある。それはGKを「守護神」と呼ばないことだ。彼(ないしは彼女)は事前に守備陣と綿密に打ち合わせをして守備体制を整えて、その都度声を掛け合った上で守っているのであって、GK単独の力で防いでいるのだとは言い切れないのだ。バックス陣に失礼だと心得て貰いたい。
(2)当たりの激しさ:既に指摘したが、各国のあの激しさはこれまでに見た記憶がない凄さだった。その上に、今朝のレフェリーのように「細かい(怪我をさせない程度の乱暴さの)反則は見過ごそう」と決意したかのような判定では、コスタリカはかなり思い切って当たっていったし、オランダも当たり負けしないのだからラグビーよりも危険度が高いのではないかとすら思わせられた。ブラジルとコロンビアの試合もレフェリーの甘さが気になった。その結果がネイマールの大怪我だったのは考え物ではないか。
またFIFAの反省材料ではないのか。それとも開幕試合でのレフェリー・西村の判定が基準になってしまったのかなとも感じているが。
(3)選手の健康管理というか医学的配慮の欠如:
私は担架で担ぎ出された後で「腰椎骨折」と判明したネイマールへのその場での措置には、大いなる疑問を感じた。行き届いていないのだった。今時、「人が両手で支えて怪我人を運び出す担架を使っているのは時代遅れだ」という批判である。NFLではこんな人力依存ではなく、負傷部分に合わせて(頭部なら固定して、足だったらそれ専用の台に乗せて固定して)輸送するカート(小型運搬車)で運んでいる。しかも乗せる前には医師が駆けつけている。
W杯では「医学用何とか」と(ポルトガル語なのだろうが)書かれた鞄を持ってトレーナー風の者が駆けつけるだけだ。NFLでは外科だけではなく内科医を始め全ての科の医師が待機しているし、スタジアム内にX線撮影室があると聞く。ブラジルないしはFIFAがそこまで態勢を整えているかどうか知る由もない。だが、もし用意があればネイマールの負傷の状態はその場で診断出来たはずだ。これは経費云々の問題ではあるまい。選手生命ないしは人名の問題にも発展しかねないことではないのか。
(4)ロッベン=Robben:今朝はTBSが中継していたが、このオランダの主力選手・ Robben を彼は最後まで「六片」(=ロッペン→roppen)と叫んでいたように聞こえたのは、私の耳が悪かったのか。何れにせよ、世界的な大会では多くの言語が登場するので人名が聞き取りにくいし、読みにくいのだ。中継する各局には十分な配慮を願っておきたい。