世界経済の実態は容易ならざるものがあるのでは:
8日は商社マンと懇談しました。豊富だった話題の中から「先行き暗いね」と意見が一致したことをご紹介します。それは「九州だったかで試験的にある地区の小学校の教科書をタブレットにした結果、その地区の成績が飛躍的に上昇したのだそうです。『それだったならば』ということで、これからは地域を拡大して実験し、結果如何では紙の教科書をタブレットに置き換えようと真剣に検討されている」というニュースでした。
私は既に代官山のある高級喫茶店ではメニューを、某眼鏡チェーン店ではレンズの価格表はタブレットで提示された経験があります。時代の波として何の不思議も違和感もありませんが、長年製紙業界にお世話になってきた者としては「冗談じゃない。紙を使ってくれよ」との思いを禁じ得ません。彼は教科書も紙から変わっていく可能性(危険性?)は高いとの懸念を表明しました。反論出来ませんでした。
次は安倍内閣にも私が不安視している時代に遅れている感があるTPP担当の西川公也代議士辺りに聞かせたい話です。それはアメリカ商務省は何年前だったか、自国の製紙業界の近代化の遅れ故のコスト高を棚に上げて、中国・インドネシア・韓国から輸入される印刷用紙(コーテッド紙)をダンピングと認定し「反ダンピング」と「相殺」の高率の関税を賦課してアメリカ市場から閉め出していました。これは立派に保護貿易です。
私はアメリカはこんな所業を顧みずに「聖域なき関税撤廃」をTPP交渉に持ち出す資格があるのかと主張してきました。実は、ドイツ(EUですよ!)と中国からの感熱紙も関税で締め出しています。
商社マンによれば、その声が聞こえたのかどうか、間もなくアメリカ政府はその印刷用紙の関税を撤廃すると発表したそうです。オバマ大統領は今頃お気がお付きかということです。しかし、この辺りに行き詰まりかけたアメリカ政府のTPP交渉に対する真剣さの度合いが見えた気がするのです。経産省はこれくらいの情報を捉えて報告してあると信じたいのです。現状ではアメリカとヨーロッパは言うに及ばす、アジアでも紙市場の荷動きは停滞気味だそうです。
何度でも言いますが、私は紙の荷動き不振は「景気回復は未だし」という意味と解釈します。アメリカもカナダも13年度の紙パ産業界は良い決算をしていました。しかし、これは偏に「需要に合わせて操業短縮した成果だった」と報じられています。安倍総理にはオバマ大統領が一刻も早く目を覚ますように、世界の実情をお知らせ願いたいものです。
8日は商社マンと懇談しました。豊富だった話題の中から「先行き暗いね」と意見が一致したことをご紹介します。それは「九州だったかで試験的にある地区の小学校の教科書をタブレットにした結果、その地区の成績が飛躍的に上昇したのだそうです。『それだったならば』ということで、これからは地域を拡大して実験し、結果如何では紙の教科書をタブレットに置き換えようと真剣に検討されている」というニュースでした。
私は既に代官山のある高級喫茶店ではメニューを、某眼鏡チェーン店ではレンズの価格表はタブレットで提示された経験があります。時代の波として何の不思議も違和感もありませんが、長年製紙業界にお世話になってきた者としては「冗談じゃない。紙を使ってくれよ」との思いを禁じ得ません。彼は教科書も紙から変わっていく可能性(危険性?)は高いとの懸念を表明しました。反論出来ませんでした。
次は安倍内閣にも私が不安視している時代に遅れている感があるTPP担当の西川公也代議士辺りに聞かせたい話です。それはアメリカ商務省は何年前だったか、自国の製紙業界の近代化の遅れ故のコスト高を棚に上げて、中国・インドネシア・韓国から輸入される印刷用紙(コーテッド紙)をダンピングと認定し「反ダンピング」と「相殺」の高率の関税を賦課してアメリカ市場から閉め出していました。これは立派に保護貿易です。
私はアメリカはこんな所業を顧みずに「聖域なき関税撤廃」をTPP交渉に持ち出す資格があるのかと主張してきました。実は、ドイツ(EUですよ!)と中国からの感熱紙も関税で締め出しています。
商社マンによれば、その声が聞こえたのかどうか、間もなくアメリカ政府はその印刷用紙の関税を撤廃すると発表したそうです。オバマ大統領は今頃お気がお付きかということです。しかし、この辺りに行き詰まりかけたアメリカ政府のTPP交渉に対する真剣さの度合いが見えた気がするのです。経産省はこれくらいの情報を捉えて報告してあると信じたいのです。現状ではアメリカとヨーロッパは言うに及ばす、アジアでも紙市場の荷動きは停滞気味だそうです。
何度でも言いますが、私は紙の荷動き不振は「景気回復は未だし」という意味と解釈します。アメリカもカナダも13年度の紙パ産業界は良い決算をしていました。しかし、これは偏に「需要に合わせて操業短縮した成果だった」と報じられています。安倍総理にはオバマ大統領が一刻も早く目を覚ますように、世界の実情をお知らせ願いたいものです。