新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

スポーツ雑感

2023-04-08 09:09:26 | コラム
「あれ、青柳も松本剛もWBCのメンバーじゃなかった」:

NPBの野球:
球春とやらが始まって、何としたことか、今頃気が付いたことがあった。それはタイガースで昨シーズンの最多勝だったか最優秀防御率の青柳はWBCには出ていなかったことと、パシフィック・リーグの首位打者だったファイターズの松本剛も選外だったこと。

正直な感想は「栗山英樹監督は外見よりは遙かに冷徹というか非情な指揮官だったのか」となる。青柳は間違いなく日本の野球では優れた投手だが、確かオリンピックではさほど外国人には通用していなかったし、松本剛は故野村克也氏式に言えば「ビリのティームから出た首位打者」に過ぎなかったのだ。青柳は兎も角、松本を選んでも外野では使うべきポジションも打順もなかったと思う。だが、彼ら二人は決して愉快ではなかったのではないかと、密かに同情している。

テレビ局は相変わらずセントラルリーグの試合、それもジャイアンツばかりを中継するので、止むを得ず見てしまうのだ。昨夜で何とジャイアンツは三連敗。このティームを見ていての偽らざる感想は「原監督自身が盛りを過ぎてしまっているが、選手を見ても坂本、丸、中田、長野、中島、松田、菅野等々のほぼ終わった者たちに依存する一方で、未完成の若手に加えるにMLBの落ち武者的な投手と野手を新規採用しているようでは、今季も先行きが明るいとは思えない」となる。

昨夜もスワローズがタイガースを振り切っていたが、高津監督は中継ぎと逃げ切りの投手ばかりを集めて、リーグ三連覇を狙うのは無理がありはしないかと思ってしまった。何時までも高齢者の石川頼みではあるまいし、小川にも伸びしろはないと見ている。奥川は何をやっているのかという気がする。

サッカー:
少し甲論乙駁があったようだが、地味な印象を払拭できていない森保一監督を留任させた協会の意向を測りかねている。次のW杯に備えて吉田麻也も大迫も長友も外した顔ぶれで2試合やって見せてくれた。だが、テレビや新聞が褒めそやすほどヨーロッパに出て行った者たちは、代表のティームに入ると威力を発揮しないのだ。

これはヨーロッパの強豪ティームとは違って周囲に彼らを上手く使ってくれる選手がいないからだと決めつけてきたが、どうもサッカー界には大谷級とまでは言わないが、スーパースターが出てこないのが問題ではないかと思ってしまう。釜本と杉山が懐かしい。

小学校や中学に通っている子供を持つ若い親御さんたちに聞くと「子供たちの興味は圧倒的にサッカーに集中している」そうだが、何故か団栗の背比べみたいな感しかない者たちばかりに見えるのだ。ヌートバーの父親がフットボールは怪我が多いからと野球を選ばせたように、野球の方が安全で高収入を期待できるからだろうか。

大谷並と贅沢は言わないから、せめて村上宗隆級の出現に期待したい。女子も伸び悩み気味にしか見えない。ここでも、澤穂希や宮間あやたちに続くというか、彼女等の後継選手が育っていない。後難を恐れずに言えば「指導者の問題」ではないのかと思ってしまう。

ゴルフ:
男子のゴルフはおよそスポンサー様たちに見放されたのか、テレビ放映は女子のトーナメントの数が圧倒的だ。敢えて言うが、女子の方が次から次へと新たなスターが出てくるので楽しませてもらえるのだ。男子の方は昨日からだったか始まったマスターズでも、何時まで経っても松山英樹が頼りでは、甚だ心許ない。矢張り、優れた人材は野球やサッカーやバスケットボールに流れてしまうからだろうか。

尤も、MLBでは大谷君は85億円も稼いだそうだし、テニスでは大坂なおみさんも60億円では仕方がないかと思う。