新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

道路交通法に従って自転車を規制せよ

2023-04-07 07:29:14 | コラム
滝川クリステルさんが自損事故を起こして言った:

滝川クリステルさんは自転車で転倒して顔面を負傷した後で「ヘルメット着用の必要性」を訴えていた。乗せていたお子さんを守ろうとして顔面から着地したそうだが、ヘルメットがなかったので負傷したと反省したと報じられていた。

岸田内閣は自転車に乗る者たちに対してヘルメット着用を努力するように義務化したそうだが、これでは片手落ちというか、問題の本質を衝いていないと思う。自転車に乗る者たちに「道路交通法の内容を徹底させて、自転車は諸車であるから交通法規を遵守(当世風に言えば「コンプラ」とでもなるか)させるべきだと思うのだ。寡聞にして東京都内の事情しか知らないが、高齢の歩行者にとってみれば、我が物顔で歩道を疾走する自転車は恐ろしい怪物なのだ。

運転の誤りは自転車の方が自動車よりも遙かにその危険性が高いと思う。現に狭い歩道で何回か自転車に掠られたことがあるのだ。だから、歩道では17条違反の自転車が来れば立ち止まってやり過ごすようにして危険を回避している。そこを会釈して通っていく者もいるが、圧倒的多数は「当然の権利である」がごとき表情で走り去っていく。これまでに何度か注意を喚起するか苦言を呈してみたが、殆どの場合「逆ギレ」で居直られるのが落ちだった。

ここ新宿区内で感覚的には四六時中放置自転車の撤去が行われていて、ここから真正面に見える大規模な保管場所は常に留置された自転車で満杯状態である。それだけではなく、新大久保駅から徒歩6~7分ほどの我が家の近所の路上には、明らかに盗んできて乗り捨てられたと解る自転車が放置され、撤去するとの警告の札も付いている。駅の付近に乗り捨てる方も悪いが、窃盗犯はもっと悪質だと思う。

ここまでは(高齢の)歩行者の立場から自転車と、それに乗る者たちへの道交法に基づいた規制の強化を訴えた。だが、車を運転している人たちの意見を聞けば、問題はより深刻であると思う。無謀に無闇矢鱈に車道を走行する自転車も宜しくないのだが、もしも自動車との事故があった場合に自動車側にも「前方不注意」の瑕疵があったと問われる危険性が高いのだと聞いた。いきなり車道上に飛び出されては避けることは不可能に近いと、ドライバーたちは言う。

近年特に恐ろしいと思うのが、電動アシスト自転車の前後に子供用のシートをつけて、イヤ「子供を乗せて」だろうが、歩道に乗り入れる若い母親たちだ。ある専門家は合計の重量が100kgには達しているだろうと言っていた。言うなれば、大谷翔平君級の重量も選手と防具無しで衝突することになるのだ。危険極まりないと思う。ヘルメット着用の有無は自転車に乗っている者たちの安全性にしか注目していないのだ。歩行者への配慮が欠落している。

岸田総理にも滝川クリステルさんにも申し上げたいことは「事はヘルメット着用の有無」ではないということなのだ。罪なき歩行者の保護を如何にするかに対する配慮が欠けているのだ。ヘルメット着用を努力義務化した程度でお茶を濁されては困るのである。道路交通法の詳細を自転車に乗る者たちに周知徹底させるべきではないのか。スマートフォンに下らないCMを送ってくるのではなくて、一斉に道交法の内容を通告すること辺りを、デイジタル庁にでも検討させたら如何か。

全くの余談だが、複数のテレビ局は滝川クリステルさんを「フリーアナウンサー」としていたのは面白かった。未来の総理候補夫人ではなかったのだ。