新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

今シーズンのNPBに見える不安材料

2023-04-29 07:59:56 | コラム
矢張りWBCの影響が残っているのか:

ヤクルト・スワローズ:
一番不安に思えるのがヤクルトである。1割台でしかない村上宗隆の打率が示すように、4晩に置き続けるのは頼りないと思う。そもそも、昨年のリーグ2連覇までは良かったが、今季に何らの投手陣の補強無しで出てきたのには驚かされた。昨年だって結局はまともだったのは小川だけで、石川などは解説者とアナウンサーたちがいくらお世辞を言っても、私には寿命が尽きた投手としか見えなかった。

その上に、それでなくとも不十分な力量しかなかった抑えのマクガフがMLBに戻ってしまったのでは、3連覇どころではないのは明らかでは。話はそれだけに止まらず、私は56本目を打つ前に陥った力量の低下から立ち直り切れていない村上の崩れが深刻なのに加えて、山田哲人も崩れたままの上に、詳細な説明もないままに塩見が出てきていないのも不安材料だと思うのだ。

そこを一軍半のような若手で補おうというのには無理がありすぎる。奥川はどうしたんだろう。こんな調子だから、昨夜はソフトバンクで育成だった阪神の大竹にひねられてしまったのではないか。村上がなまじっかWBCの決勝戦でホームランを打ったので、何とかなったと思ったのかもしれないが、彼が立ち直れないと、これから先が思いやられる。大竹に3勝もされるようではセントラルリーグのレベルが低いのではと本気で疑っている。

中日ドラゴンズ:
ここはヤクルトとは違う性質で気になる。問題はあの立浪監督にあると思う。1年やって見せて、育ったのは岡林勇希だけだったのに、使えていた阿部をトレードに出してしまった。何時まで経っても大島が頼りでは仕方がないだろう。WBCで優れた素材であることを立証した高橋宏斗だって有効に使えていない。この始末ではジャイアンツとビリを争うのも当然だろう。

セントラルリーグ:
このリーグも問題にしたい。つい先日も(ジャイアンツが代表するように)トレーニングの手法が時代遅れではないのかと批判したばかりだ。未だに少ない投球数の間でも150kmの速球を投げる投手が出てくる様子がない。この欠陥はジャイアンツが2度も日本シリーズでソフトバンクに4連敗したときにも警告したが、未だに改善された様子がない。何処かの監督が練習法の時代の変化と進歩を見誤ってしまった為に、こうなったのではないのかな。

オリックス・バファローズ
ここも日本シリーズの連覇を狙うには吉田正尚が抜けた後を埋め切れていないし、投手の補強が不十分に見えてならない。脚を上げなくなった後の山本由伸には昨シーズンのような凄さが感じられなくなったのが気になる。矢張り彼も宮城と共にWBC疲れか。紅林弘太郎が不振だが、日本シリーズを取ったからと言って慢心するのは未だ早いだろう。

日本ハムファイターズ:
監督の言動のせいだと言うが、近藤健介に出て行かれたのは致命傷だと思う。如何に前年度の首位打者の松本剛がいて、清宮幸太郎が成長してきたからと言って、あの投手陣と万波に中軸を打たせているようでは、今季もビリ争いは免れまい。というよりも、この球団以外にビリの候補は見当たらないのだ。問題点はやはりあの監督さんの存在に尽きるだろうと思う。

最後に日テレに一言:
いくら同系列だからと言って連日連夜ジャイアンツの試合の中継を見せられたのは興ざめだ。あの選手が今日は活躍してくれるかなと期待して見たいような若くて将来性がある選手がいるのか。梶谷、オコエ、丸の外野に加えて、何か思うところがあったのか今年は好調の中田翔の働きに期待する人がどれ程いるのだろうか。戸郷にしたって、あのWBCでトラウトを三振させたような目が覚めるようなフォークボールなんて投げやしないじゃないか。

だから、他局は朝から晩まで「大谷翔平が打った、投げた」を放映し続けるのか。他にはこれという良いニュースがないということが良く分かる。昨日だって某国の新任の駐日大使が言いたい放題のニュースがあったくらいだから。