新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

鵜の目鷹の目:

2023-04-19 08:08:55 | コラム
「葦の髄から天井を覗く」と言われるかも:

マスク:
確か岸田総理は3月13日からは「各人の自由裁量に」と言われたと思う。昨18日に大久保通りで青年男子がマスク無しで歩いているのを見た。珍しいものを見た感があった。国立国際医療研究センター病院の入り口には「出入りする方はマスクを着用願います」との張り紙があったのは尤もかと思った。バスに乗ってから気が付いた事は、穏やかか文言で「着用願いたい」とあった。「何だ、裁量は許されていないではないか」と思った。

我が街に戻ってイスラム横町を通過すると、そこに群がるイスラム教徒たちはチャンとマスク着用に及んでいる。しかしながら何故か彼らには「鼻出しマスク」が多い。この界隈で本当に偶に見かけるインバウンド様たちは毅然としてマスク無しである。かく申す当方もマスクをしたままである。何時になったら安心して自由裁量にできるのだろう。

自転車乗りのヘルメット:
17と18日に国立国際医療研究センターを往復した。数多く自転車が走っているのを見た。ヘルメット着用は2人見かけただけだった。誰も努力はしていないと解った。ヘルメット着用で走っていた1人は警察官だった。当然だろうとは思ったが、この制服警官は堂々と歩道を走行していた。法律の細目は知らないが、公務中であれば警察官は歩道を走っても良いのだろうかと思った。

値上げ:
ジムの帰りにバスを降りて何気なくCoca Colaの自販機を見ると500ml入りの瓶が¥180となっていた。確かその50mほど先の「まいばすけっと」では値上がりした後でも1.5Lが¥187である。何れが正当な価格か知らないが、自販機は1年365日、無人ではあるが24時間電気を使い続けている。だが、「まいばすけっと」は24時間操業ではなくても人員は配置してある。

自販機のオペレーターは何を基準に値段を決めたのかと疑った。物皆上がる時期が来たが、値段を上げる基準は何処にあるのだろうか。原料代、人件費、エネルギー代、輸送費、包装材料費、利益の確保、為替の変動等々どれを見ても値上げの理由になっている。でも、年金は何とか言う理屈で減っている。

YouTube:
近頃、近畿大学、日本大学、明治大学(50音順)のそれぞれの「節」に惹かれてYouTubeで聴いている。30数年前に初めてある「披露宴」で「日大節」を聴いて、「俺は矢張り日本人だった」と、事改めて自覚したほど感動した。その後著作権云々があったそうだが、YouTubeのお陰で元であると聞いた「近大節」も聴けた。毎日のように3大学の「節」を聞いては楽しんでいる。

そこに思いがけない副産物が出てきた。それが、かのガーシー元議員の存在のお陰で、当方のような時代遅れの高齢者もYouTubeの恐ろしさを知ること事ができるようになったのだ。それは、某球団の監督さんの息子さんの不行跡を詳細に報じている動画のようなもの。要するに、こういうものに接する機会がなければ知り得ることもなかったような、言ってみれば「疑似文春砲」のような類いである。

当方は止むを得ぬ事情があって70歳からPCを導入してある仕事を始め、一昨年の10月からは「らくらく」が付くとは言えスマートフォンも使い始めた。ではあっても、時代に遅れているからSNSなんて無縁だし、YouTubeなどは別世界の芸人の遊びだろうくらいにしか考えていなかった。らくらくスマートフォンにもYouTubeのアイコンがあるとは承知していたが、見ようなどと考えたこともなかった。

だが、この某監督さんのご子息の件だけをYouTubeで聞かされると、ここまで言われては如何ともしがたいだろうなと、ガーシーとやらの存在の危うさが少しだけ見えた気がした。正直なところ、見なくても、知らなくても済むことを、知ってしまったのだと痛感している。この上に、今や「チャットGPT」とやらを農水省が採用する時代になってきたのだ。

「葦の髄から天井を覗く」を試みたら、色々な物が見えると解ったのだ。だが、今さら有名人のゴシップなどを知らされる必要なんてあるのだろうかとも思う。