新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

中国の脅威を考えて見よう

2023-04-20 10:01:06 | コラム
我が国は習近平の中国に対して真剣に警戒心を持つべきではないか:

先日、観光とやらでやってきた中国人に空港でインタビューした際の台詞には仰天した。もしかして「Youは何しに」だったかも知れない。その男性が言ったことは「日本では家が安いから買おうと思ってきたのだ」だった。いや、現実問題として買われてしまっているようだ。

それでなくても中国系資本および中国人に我が国に不動産を、それも自衛隊の基地の近くであるとか、外国人に買われてはなるまいと思う場所を買われていると報じられているにも拘わらず、未だに法的に防御の態勢は整っていないのだ。

当方は16年6月に河添恵子さんの講演を聞く機会があり、習近平率いる中国の意図が「我が国の属国化」であると知って、慄然とする思いだった。河添さんはそれに加えて中国には「国家総動員法」(で良かったか)が発令されているので「海外に滞在する中国人は、一朝事あれば全て工作員として行動すべし」とも規定されていると語られた。

ここ新宿区百人町/大久保に住む私には、この規定の恐ろしさは計り知れないものがありはしないかと痛感した。と言うのは、この街には無数の日本語学校があり、そこに通う外国人は中国の若者が圧倒的に多いのだからだ。彼らは邪気がない表情で楽しげに語り合って騒いでいるが、そういう習近平指令を認識しているのかと尋ねたい思いだった。

私には習近平の就任以来(15年目だったかに入ったのだったか)彼は「自らを全知全能の権力者であり、長江の流れでも賽子の目でも、自らの思うように操れる能力を備えており、無人の野を行くが如くに世界を思うがまま操れると思い込んでいるのであると、本気で疑っている。彼の眼前には「国内で一定の法律を定めて発布すれば、それは国外の何処でも適用できるのだ」という考え方しかないのだろうと思っている。

中国にはパック旅行で3度だけ入った経験があのだが、彼らの中華思想の発露というか他国人を見下した姿勢には驚くよりも、そういう態度が通用すると思い込んでいる意識には寧ろ圧倒された。観光のガイドがお客を恰も自分たちの配下に接するような傲慢な態度をとるのも「これが中国なのか」と認識させてもらえた。

空港で飛行機の遅延を全く告知することなく、延々と出国手続きに並ばせるよう乗客を蔑ろにする態度も「中国風か」と実感させられた。多くの同胞がブツブツと言うに入ったが、聞こうともしなかった。

このような表に出てくる現象は兎も角、今回ニューヨークで現地に開設して自国人を色々な面で陰に陽に取り締まる警察組織を設けていたという報道には、「矢張り、習近平方式ではそこまでやるのか」と、再認識させてもらえた。マスコミに言われなくても、我が国も既に方々に設置されているのではないのか。まさか、その事態を公安が把握していないいということはないだろうと信じている。

このような言わば治外法権であるとか外交特権であるか何か知らないが、仮令外国であっても「自分たちがやりたいようにやる」方針を貫いているのだろう。それが習近平方式なのだろう。他国の法律よりも自国の国内法を優先させて良いとすら認識しているのだろうと疑いたくなる。

マスコミ論調など見ていると、未だに中国からの大量の「インバウンド様たち」がお出でになることに期待しているような風潮がある。「爆買い」で売薬だの衣類を買ってもらえる分には差し障りはないが、「家が安から買いに来る」のは困るのではないか。

それでなくても、嘗て中国を世界下請け工場にして便利に使ったツケがきて重要な「サプライチェーン」としての中国から逃れられない立場にあると、政治家も財界人もどれ程認識できているのかと心配したくなる。

「君、国売り給うこと勿れ」なのだが、未だに確固たる自衛の法的規制もできていない状態で、諸外国からインバウンド様たちにお出で頂くことがそんなに有り難いのかと言いたい。

当方の持論は「アメリカのような国からは先ず確実に一流の私立大学のビジネススクールでMBAを取ったような人材が我が国までやってきて「一旗揚げよう」と企てることなどあり得ないのだ。だが、中国その他のアジアの諸国から来る人たちは違うと思っていて誤りではあるまい。狙われやすいのではないか。

誰だったか失念したが、中国の属国にしてもらえば良いと言った漫画家がいた記憶ある。そうなったらどうなるかは、習近平様はご親切にも香港の例で目に物見せてくださった。台湾だった例外たり得ない危険性が高い。ウイグルやチベットの実態など言及する必要もないだろう。

だが、現在の世界上を見れば、明らかに二国が対立している。しかも、我が方は地理的にはアメリカから太平洋を挟んで遠く離れている。岸田総理は懸命に自由主義であり民主主義のクラブの一員として奮闘しておられる。G7の議長も務められる。

でも、足下には中国がヒタヒタと押し寄せてきているように感じてしまうのは誤認識か。6年や8年も学ばせられた英語だってろくに話せない国民に、中国語も勉強する必要が迫ってきたと言うのか。