動かないマスコミとジャニーズ事務所:
United Nations(UN)までがBBCに続いた訳ではないだろうが、我が国に担当者を派遣して調査する段階に至っても、彼ら芸能事務所も報道機関は立ち上がらない、いや立ち上がれないのでは。当方はUNを有り難がってはいない方だが、彼らが乗り出してあの性被害問題を取り上げれば、世界中に知れ渡ってしまっただろうと恐れている。言うなれば「世界に恥をさらしてしまった」のではないのか。アメリカの友人・知人に問い合わせてみたい衝動にも駆られる。
ギャグだとしか思えないのがジャニーズ事務所の対応で、「再発防止に努める」と言っている。その子供たちに被害を与えた張本人の喜多川某は既に亡くなっているではないか。彼らの事務所には、未だ再発させる可能性がある者がいるとでも言うのか。笑止千万である。チャンと対応すべきではないのか。
それと同等に情けないのがマスメデイアである。ビッグモーターについては、既に取材してあっただろうに、今回の事態になるまで沈黙していたのに、今や朝から晩までビッグモーターの旧悪と現時点での悪を暴くのに懸命だ。ジャニーズ事務所だって、UNの調査団がプレスセンターで記者会見までして追求した結果を余すところなく発表し、被害者も顔を曝して記者会見したにも拘わらず、ビッグモーターや日本大学ほどには叩かないのだ。
テレビ局は以前から「ジャニーズ事務所に逆らうか、彼らのためにならない報道をすれば、タレントとやらを出して貰えなくなって番組が成り立たなくなる危険性があるので云々」と報じられていた。だが、事ここに至れば、今さらあの事務所を恐れて弓を引かずにいる弱腰(なのだろう)なのは理解できない。ビッグモーターに対してだって、あれ程「車を売るならビッグモーター」のCMを打って頂いていていても、立ち上がっていたではないか。
私はあのジャニーズ事務所に所属する連中には罪はないと解っている。だから、あの問題以降でも朝から晩まで彼らを出演させている事情にも多少の理解はある。だが、あの藤島社長だかの中途半端にもなっていない謝罪表明だけで済まそうという姿勢を、もっと厳しい姿勢で批判し、世界で非難されているのかいないのかくらいは広く知らせてもバチは当たらないと思うのだ。彼らは役に立たない存在だと、あらためて痛感している。反省して立ち上がるべきだ。