新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2月2日 その2 伊東純也は反訴した

2024-02-02 11:45:38 | コラム
性被害の訴訟が大きく報道される時代:

昨日はネットと週刊新潮の記事を基にして、サッカー日本代表の伊東純也の問題を採り上げた。「新潮社の記事のように真実だったら、本当に困った事だ」と言っておくべきだったのかも知れない。なぜなら、伊東純也は弁護士を立てて事実ではないと反訴して、大阪の警察は受理したと報道されている。また、サッカー協会は(当然の擁護の姿勢だろうが)代表から離脱させないと決定したそうだ。協会のこの姿勢の発表はやや遅いかなと感じた。

伊東純也の問題と同様に、文藝春秋社による先例のような松本人志の件も「事実無根でーす。戦います」と全面的に争う姿勢だ。文藝春秋社も新潮社もわが国を代表するかのような出版社であるから、その会社の名誉にかけても充分に取材して自信を持って記事にしたのだろう。でも、決着するまでは解らない事で、何れかが真実ではないのかも知れないし、両方とも誤りではないのかも知れない。

私がどうしても気にしてしまう事は「もし、新潮社の記事が全面的に正確だったとなった場合に、ナショナルティームの一員に選ばれた程の有名選手が、身を律する事が出来ていなかった事になる」点なのだ。松本某たちのように芸の世界にいる者たちが幾ら飲んで遊ぼうと勝手だ。だが、国を代表するティームの選手ともなれば、マスコミに狙われるのである。その点を昨日は故篠竹幹夫監督の「行いを注意せよ」と部員たちに厳重に指示していた指導方針を例に挙げておいた。

週刊新潮が取り上げたようにサッカーの日本代表ティームの一員が深夜まで女性たちと飲んでいたのならば、私は自己管理の悪さと自覚の欠如があったので言語道断であると責める。そして、大谷翔平の徹底した自己管理を見習えと言いたくもなるのだ。

私の伊東純也というサッカー選手の評価は「松木安太郎が褒めそやす程でも、マスコミが持ち上げられて然るべき程の域にはもう一歩も二歩も残っている」なのである。私が常に指摘してきた事がある。それは「マスコミは一寸名が出てきた選手を過剰に評価し且つ褒めそやすと、その持ち上げた報道が仮令直接選手にまで伝わっていなくても、当該選手が恰も増長したかのようの振る舞いをして、落ちこぼれた例が多い」である。

この点はマスコミの無責任な姿勢よる過剰な報道だと批判したい。伊東純也がこのようなマスコミの無用な持ち上げ方の報道に悪影響を受けていないと良いのだと思っている。


自由民主党の危機ではないか

2024-02-02 07:56:59 | コラム
グループホールディングス本部の建屋はあるのだが:

この度の連日連夜報道されている自由民主党の派閥解散宣言だの収支報告書不記載だの政治刷新本部だのという騒動(≠大事件)を見ていて、下記のような感じで捉えている。

それは、恰も自由民主党ホールディングスという組織の建屋が永田町にあり、その傘下に清和会や志公会や志帥会等々のグループ企業が覇を競っていた形であり、その中の最大の企業が収支報告書不記載の不祥事を起こした為に、全企業が解散か存続かの危機に立たされてしまったかのように見えるのだ。

ところが、そのホールディング会社の社長である岸田総理は、傘下の中規模の宏池会の社長も兼務していたといういびつな形を続けた上に、政治刷新本部の最高幹部に諮る事もなく、最大のグループ企業清和会を「長らく不祥事を行ってきた廉」で自発的な解散に追い込んでしまった。その後のグループ内の混沌たる状態は、ここに私が採り上げるまでもないだろう。

私が何を言いたいのかだが、それは岸田総理というグループホールディングスという本部の社長が、その中核である内閣の支持率を20%以下にまで下げてしまう不始末なのだ。本部の長としての機能を果たしていなかった統治能力(governanceの事か)不足を問題にしたいのだ。即ち、本部長が傘下の各企業=派閥を充分に制御・統制できていなかったのが、自由民主党を混沌たる状態に至らしめた最大の原因だと思うという事。

間違った見方であればお詫びするが、私の目には「岸田文雄という総理/総裁は確固たる岸田文雄の信念というか、絶対にこれだけは誰が何と言おうと実行してみせるというような、為政者としての揺るがぬ姿勢が見えて来ない」ので不安なのだ。彼は後から後から出てくる事案に対しては対処してきたが、本心では何を如何なる形で実現させたいのかが見えないのだ。憲法改正やDPRKによる拉致被害者奪還等にも、何か言うだけで一向に進展させていない。

派閥が如何にも諸悪の根源であるかのように思わせる策は採ったが、その自由民主党をまるで更地のようにした後で、どのような新社屋を建設していくかには未だ言及していない。如何なる信念の下に如何なる目標を立てて、派閥を解散させ、安倍派の閣僚と政務三役を外したのを明らかにしていないのだ。現時点までの所では「発生した事態に急遽弥縫策で対応して、そこから先はこれから考えよう」とでも思っているのかと見えて不安なのだ。

もしかして、政治刷新本部で「先ずは自由民主党グループの中だけを刷新しよう」というだけの目的しかなのだろう。国全体をどのように統治していくかは未だ計画立案の段階なのかと考えざるを得ないのだ。内閣総理大臣とは「物価上昇を超える賃上げを実行する為の存在ではない」と思うが。