新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

2024年1月の新宿区の人口

2024-02-26 07:22:16 | コラム
2024年1月の東京都新宿区の人口は僅かに158人の増加だった:

先月にも取り上げた新宿区百人町(マスコミ報道式に言えば「新大久保」になる)の小さな古い低層のアパートの前では、泊まり客と思える数名の白人を、宿の主と思しき中年の女性が丁寧にお辞儀をして送り出していた。合法かどうか知らないが「矢張り民宿をやっていたのか」と眺めていた。宿を提供する方もする方だが、そこまでしても日本に観光に来て下さる方がおられるとは有り難いことなのかも知れないようだ。

何しろ、国を挙げてのことで、財源になるのだろうインバウンド様たちを歓迎し歓待しようとしている時代なのだから、私如きが目くじらを立てて違法だろうかなどと騒ぎ立てる程のことでもないだろうと思って観察していた。民宿営業の方が家賃収入よりも利益が上がるのだろうかな、などとも考えさせられた。

テレビの報道などを見ていると、我が国の外国からのお客様に対する親切さ、気配り、丁寧な扱い方、何とかして言葉の壁を打ち破ろうとする真摯にして懸命な努力(言い換えれば「英語が出来ないことを卑下する姿勢」かも知れない)等々を見ていると、インバウンド様たちが「知らなかった国・日本を心地よく満喫している様」が良く解る。

私に言わせれば「世界20ヶ国を歩いてきたが、我が国程遠来の客に気を遣って気に入って貰えるように親切にしている国は無かった。何処に行っても全く素っ気ない扱いと言うか、特別扱いをされた記憶など無かった」のだ。我が国のように何処に行っても交通機関で日本語に加えて英語、中国語、韓国語の掲示板など見たことがなかった。空港のアナウンスだってその国の言葉と英語が聞こえてくる程度。我が国とは親切・丁寧さの度合いが違うのが普通。

話題を人口に戻そう。24年1月新宿区の人口は対前月比で158人即ち0.45%の増加で349,384人となっていた。その内訳は日本人が△72人で305.257人、外国人は230人の増加で44,127人となっていた。外国人が全人口に占める比率は12.6%となり、昨年12月の12.57%よりもほんの少しの増加だった。なお、昨年の11月の12.55%との対比でも微増だった。

先月は「レイシャル・プロファイリング (racial profiling=警察官や保安官といった法の執行者が特定の人種や肌の色、民族、宗教、国籍、言語といった属性にもとづいて個人を捜査の対象とすること)を取り上げたが、2023年になってからのここ新宿区大久保と百人町界隈に押し寄せてくる外国人の増加ぶりは最早異様だと言いたくなる段階にある。彼等が何をしにやってくるのかが未だに解らない、イスラム教徒を除けば。

それ以前には、彼等が目指すのは山手線の内側のKorean townに限られているようだったが、昨年末辺りからは我々には読めない中国の簡易体の漢字の看板を掲げる料理屋が目立つようになってきた。4万人を超える外国人の中でも中国人が多いのだから、当たり前の現象かも知れない。だが、不思議に思うことは中国人、韓国人、イスラム教国の者たち専用のクリニックなどついぞ見かけない。中国人が経営する美容室は少なくとも2軒見かけるが。

毎月同じ事を言うが「イスラム国系やアジア系の人たちが、どのようにして物価上昇を克服して我が国で悠々と生活していられるのかと不思議に思えてならない」のだ。中には乗用車や電動アシスト付き自転車を乗り回している者もいるのだ。今週はイスラム横町に大型の他県ナンバーのTESLAが路上駐車していた。乳幼児をベビーカーに乗せて買い物に来る家族も見かける。彼らにとっては我が国が楽園なのかと疑っている。

新宿区百人町/大久保界隈に顕著に表れた現象は、日本人向けの蕎麦屋のような料理屋、八百屋、魚屋、惣菜屋のような小売店/商店が続々と廃業してしまって商店街が消滅した上に、銀行の支店もなくなってしまった状態なのである。このような不便な事になるまで行政が拱手傍観していたのは、私は怪しからん事だと見ている。

締めくくりに毎月のように同じ事を言おう。それは「国と都と区の行政を司る方々は、是非一度山手線新大久保駅に降りたって、改札口を通過して、外に出て見て下さい」なのである。構内の外国人の凄まじいばかりの大混雑で移動できずに「ここは何処か外国か?」か「何でこのようになってしまったのか」を実感して「何とかしなければ」と考えるようになって貰いたいのだ。

参考資料:新宿区広報24年2月25日号