新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Sexual harassment

2022-06-04 08:28:15 | コラム
立憲民主党は細田衆議院議長をその廉で不信任案を提出するとか:

細田衆議院議長が犯した「セクシュアル・ハラスメント」はマスコミと野党にとっては、絶えて久しく出てこなかった「与党と内閣攻撃の好材料」となったようである。私は正直なところ「ご苦労様な事だ」という程度に受け止めている。あれは「ハラスメント」と言うよりも細田氏の不行跡か、何処かで誰かが指摘していたような彼の女癖の悪さであり、あれほどの大騒ぎに値するような政治的な問題なのかと思って眺めている。

1980年代の末頃だったか、本部にいたときに副社長から「これから全副社長兼事業部長を集めての“sexual harassmentとは”の講座がある。終わったら内容を皆に通達するから、それぞれのオフィス(個室と訳せば良いだろう)で待機するように」との指示があった。

内容には特に目新しい事はなかったが、未だに記憶にある事は注意すべき言葉遣いとして「『今日の貴方の服装は素敵だね』とか『今日は何時もにも増して美しいね』などと女性に語りかけてはハラスメントに当たるので、この程度の言動から問題になると心得ておく事」から話が始まった辺りだった。この場には秘書さんたちもいたのだが、これと言った反応はなかった。「矢張り“Ladies first”の国では色々と気を遣わねばならない事が増えたな」との印象だった。

これが我が国に何時の間にか導入されて「セクハラ」なんて言う言葉まで創造されたかと思えば、アメリカよりも遙かに広範囲に及ぶかのような犯罪のような性質のものになっていた。検索すると「相手の意に反する性的な言動で、基本的人権および人格権を侵害すること。 1999年の改正男女雇用機会均等法によって、事業主はセクシュアル・ハラスメント(セクハラ:和製略語)の防止を義務づけられた。」のように解説されていた。

また、Wikipediaによれば英文では「その解釈はその国のculture(文化)によって変化する」とあったのは、誠に尤もだと納得した。しかも、本家のアメリカでは「その適用される対象はgenderに拘わらない」となっているようだが、我が国では専ら「男性が女性をharass(人を厄介なこと・心配なことで絶えず困らせる、繰り返し悩ますとジーニアス英和にある)」という意味で使われている。

私は「故に、我が国では細田氏はその種の犯罪的行為に出たので処罰されるべし」となったのだろうと考えている。だが、彼は法に触れるような性的な罪を犯した事にはならないのだろうと思って見ている。だが、我が国の独自の文化によれば「セクハラ」という違法行為に該当すると看做されてしまうのだと解釈している。

何でもかんでも「~ハラ」として、誰かを責め立てるようになったのが、果たして建設的な事なのだろうか。私には解らない。それとも、細田氏は「身から出た錆」なのだろうか。他者から見て「女癖が悪い」とされる人は自覚症状はあるのだろうか。その種の癖がある人は信任に値しないのだろうか。



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