新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

菅義偉新総理・総裁が誕生すれば

2020-09-09 09:14:30 | コラム
閣僚と党役員は:

現時点での情勢は99.9%菅義偉氏が新総裁と新総理大臣に選ばれることは間違いなくても、閣僚と党役員人事は仮定の話だろう。私は新総理・総裁が自民党役員人事を手がけられる際に最大の問題点は、親中国派の代表格であろう二階俊博幹事長を如何に処遇するかだろうと思っている。専門家やマスコミの辞令では二階幹事長を留任(私はマスコミも誰も野球用語の「続投」を使うのを嫌悪している)させるとなっている。だが、それでは単なる支援に対する御礼に過ぎないのではないか。政官財界に媚中派が多いと言われているので、この人事は本当に重要だとみている。

これまでに何度も指摘してきたことだが、あの安倍首相のウイルス問題の記者会見の際に、ウオールストリートジャーナルの記者が何を思ったか質問した「日本はアメリカと中国の何れに与するのか」は、非常に微妙且つ重要な事項だったとあらためて立証していたと思う。

私は新総理・総裁がアメリカと中国の関係が益々複雑で難しくなってきたこの時期に、中国寄りの姿勢をのっけから示すのは同盟国であるアメリカ(我が国を安保条約で保護してくれていることを強調し、トランプ大統領の批判すら許さないす評論家も多い)が歓迎するのかとの疑問を、密かに抱いているのだ。この点は新内閣にとっても、我が国の近い将来にも大いなる影響を与えるのではないかと思っている。

組閣だが、これについては多くのマスメディアが盛んに予測というか予測を見せている。ここでの私の重大な関心事は外務大臣に誰を起用するかだ。既に菅総理で安倍晋三外務大臣等という大胆な(?)な予測も出ている。何れにせよ、安倍総理がトランプタワーに駆けつけられた先例がある以上、新総理は新外相を伴って11月にはアメリカの新大統領の下に馳せ参じなければならないのではないか。私は新総理はアメリカの次期大統領とそこまで信頼関係を速やかに確立するかに多大なる関心を持っている。

私は菅氏は「派閥の要求は受け入れない」と言われたことには希望を持っている。それはマスコミが言う60人にも及ぶという入閣待望組や所謂「積み残し組」からの起用はしないという意味だと解釈したからだ。今更安倍総理が改造された度に不適格な大臣を誕生させて野党とマスコミ連合軍の格好の餌食にされたような事態を回避すべきだと思うのだ。またそれぞれの分野の専門家というのも怪しいもので、民主党政権での年金のエキスパートと自他共に許した長妻昭に何が出来たかという悪い先例があった。

私は「第三次安倍内閣」と揶揄されている予測があると聞いている。自民党の議員には「我が党には優れた人材が多い」と常に言っている。新総理にはそういう新鮮で優れた人材を選んで、年功と当選回数を重視した起用を避けて貰えることを期待しているのだ。だが、多くの人々の期待を担った小泉進次郎がいざ入閣してみれば、余り芳しくなかった例もあるのだ。既製品よりも「伸びしろ」を秘めている人物を選んで欲しい。新総理の「人を見る目」に期待したいのだ。言いたくはないが既製品を多用した為に「デイジタル化」後進国になってしまったのではないのか。



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