新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月25日 その3 書類不備で返された

2021-03-25 17:16:07 | コラム
レ点が1箇所だけ抜けていたというので:

本日は緊急事態宣言が解除されて営業を再開した、この辺りに一軒しかない動かないお寿司屋さんで家内と共に昼食を楽しんだ。そこに居合わせたカウンターで一杯飲んでいた同じ飲食業者の経営者と思しき馴染み客と、おかみさんの会話が面白かったので、つい参加してしまった。お客の補償金は貰えたかの質問におかみさんが「やっと1月分が貰えた。お宅は?」と逆に質問をした。その答えは「貰えるには貰えたが、1月分の申請書類が不備で突っ返された。よく見れば枠内に付けるレ点(チェックで良いのか)漏れていたので不備にされた」と怒りと不満の爆発だった。

彼は更に「その間にうちよりも遅れて申請した者には、先に振り込みがあったのは納得できない」と更に明るく不満をぶちまけていたのも印象的だった。

彼が言うには「『女房は毎回同じ事を書いて出しているのだから、気を利かせてくれたって良いのに』だったが、そうとは行かないのがお役所仕事。書類の不備で返ってくるまでに9日もかかって再申請が遅れて、入金したのが今頃になった。その補償金も今度は4万円に減額だ」と非常に不満そうだった。お上さんは「宣言以来在宅勤務が増えたせいか、ランチのお客様が減ったし、夜も8時まででは商売にならないので21日まで閉めていた。ここは自宅だから何とかなるが、家賃を払っている人は保たないだろう」と語っていた。

お客の方は「あの手続きの面倒さが大変だ。色々と細かい書類を揃えて提出し、良かったなと思っていれば、細かいミスを突っ込まれて不備で突っ返された」とあらためて愚痴を言うと、お上さんは「私では手に負えないほど面倒なので、その辺が解る弟に頼んでいる。何時までこんな面倒な事をさせられるのだろうか」とこぼしていた。私は「お二方が言われているのと同じ事を、テレビに出ていた飲食業の方が都政を激しく批判していた」と言って見たところ「その通りだ。よくぞ言ってくれた」と心から同調されていた。

お上は「うちは夫婦2人でやっているから6万円でも貰えれば何とかなるが、人を雇って営業している人たちが店を閉めるかなどを考えるのも不思議ではない」と言っていたが、聞いている者としては、テレビのニュースなどで採り上げている飲食業者の苦境の様子を当事者から聞けたのだ。彼らは明るく語ってはいたが、それだけにテレビ報道よりも遙かに迫真力があった。この寿司屋さんのように住宅街の真っ只中にあっても苦労されているのだから、盛り場にある業者がどれほど大変かは良く解る。でも、彼らが誰を恨むべきかは、未だ特定できないと思う。矢張り小池さんかな。



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