新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月5日 その2 小話

2020-12-05 16:46:36 | コラム
この世にはこういうことがあるのだ:

スマートフォンを電話だけに使っていた:
ビジネス世界での親しい仲間の一人が言うには、つい先頃80歳台半ばで亡くなった彼の義父は周囲に強力に薦められて、所謂ガラケイ(私はこの表現を好むものではないが)をスマートフォンに切り替えて「どうだ。チャンと時代について行っているだろう」と胸を張っておられたそうだ。そこで「どういう風に有効活用しておられますか」と尋ねると「それは電話をするのに使っているのだ」と答えられたそうだ。それだけの話なのだが。

何年振りかでユニクロで買い物をした:
今週はどうしても危険を冒しても新宿駅西口に出て行かねばならない用事があったので、それを済ました後に折角ここまで来たのだからと、小田急百貨店の隣のユニクに下着を買いに入った。さて、支払いをしようとすると、キャッシャーがいる訳ではなく「セルフレジ」とでもいう方式の一種だろうか、タッチパネル式に変わっていた。一瞬たじろぐと直ちに介添え役の女性が飛んできて、丁寧に超後期高齢者を指導してくれたので目出度く支払いを終えた。だが、言いたくはないが、この程度の作業なら単独でも出来るのにと、時代遅れの老人に見られたことが何とも悔しかった。

マウスシールド:
実は、こういう英語の表現があるかどうかも確かめていない。寒い季節ともなるとマスクを着用に及べば眼鏡が曇るので、偶々北新宿の薬局で店頭に並んでいたこの「シールド」を購入した。眼鏡が曇らないのは有り難いが、先日それを着用しているのを忘れて寿司を食べようとしたが、一向に口に入らず慌てて外した次第だった。そして表面を汚してしまったので、帰宅後に消毒液を噴射して拭き取った。するとどうだろう、あの塩化ビニルのように見える材料の表面にフィルムか何かが貼られていたようで、それが剥げてしまって何とも格好悪い状態になってしまった。

それにつけても感心していることがある。それはマウスシールドの他に「フェイスシールド」と呼ばれている顔の全面を覆う器具まで普及していることと、善くぞ「シールド」(shield)という単語を使ったということだ。私はこういう使い方でも必ずしも悪くはないとは思うが、先人は自動車の“wind shield”を何故か「フロントガラス」というカタカナ語にしてしまったのだ。この言葉の本来の意味は「盾」であるから、新型コロナウイルスから我が身を守る為の盾だと思えば、それで良いのだろう。



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