大谷翔平に心配な点が二つある:
落合博満の一言:
最初は落合博満の去る4日(日)にTBSの関口宏の「サンデーモーニング」における静かな一言。それは「肘の手術をしてから1年も経たない時にバッテイングだけでも試合に出ると言っているが、患部は本当に大丈夫なのか。本人が出来ると言うからには良いのかも知れないが・・・」である。同感だった。
大谷は手術後にも「回復は順調で、打つ方は来年のシーズン開始に間に合う」と公開の席で明言していた。だが「仮令間に合ったとしても、1年間持続できなかったらどうするのか」という辺りに不安に感じていた。そこに、そんじょそこらの打者や監督ではなかった落合博満が不安感を控えめでもハッキリと言ったのだから、「矢張り専門家もそのように見るのか」と、妙に安心していた。落合博満も私も要らざる杞憂に終わって欲しいのだ。
マスコミの過剰報道とファンの盛り上がり:
報道によればだが、LAだけではないアメリカ全土でかも知れない大谷翔平人気の高まりである。Dodgers(正確には「ダジャース」で「ドジャース」というおかしなカタカナ表記を使いたくない)のファンの集いとかで3万数千人のファンが集まったと報じられていたが、グラウンドには未だかなりの空き地が見えた。アメリカで大谷フィーバーが巻き起こっているのならば結構とは思うが、ファンと現地のマスコミの持ち上げすぎではないことを祈るだけだ。
私にはあの監督の過剰とも見える喜び方が「異常な程の大谷に対する期待感」の表明だと見ている。大谷君はあれを背負って獅子奮迅の活躍をして両リーグでMVPでも獲って期待に応えて見せない限り、二進法の思考体系の国では「熱しやすく冷めやすい」のが怖いのだ。既に十分に熱してしまっているファンも、大谷翔平に過剰とも見える期待をしている様子なので、もし一冠王くらいに終われば到底満足しないで騒ぎ立てるだろう。
お仕舞いには、例によって例の如き「我が国のマスコミが騒ぎすぎ」を問題にしたい。季節的にも、他に新聞が売れて視聴率が取れそうなスポーツの大きな大会がないので、大谷人気に便乗しようとする根性が見え見えなので困る。大谷が彼らの空騒ぎに乗せられるような軽率な選手ではないと見てはいるが、私には騒ぎすぎとしか見えない。私の不安感が現実にならないことを祈っている。
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