新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

今だから言えるが

2016-08-01 07:14:48 | コラム
私は小池の勝利は動かないと見ていた:

昨夜の8時過ぎに各テレビ局が一斉に小池の当確を打ったので「矢張りそうなったか」と興味深く眺めていた。

「矢張り」と言う根拠は数々あるが、先ずは自民党都連の不手際が小池を勝たせたのだ。小池憎しかどうか知らないが、党の人でもない知名度が低い増田を対抗馬に選び、小池を応援すれば云々という児戯にも劣る回状を出して小池に同情する人を増やし、石原慎太郎を動員して「厚化粧がどうの」と言わずもがなのことを言われ、政界渡り鳥などと言う所謂ネガテイヴ・キャンペーンまでマスコミを使って打たせた等々が、増田に有利に働く訳がなかったと思ってみていた。

鳥越は論外で相手にはならないと思っていたし、私は早い時点で彼には「ウワースト」の烙印をおし、増田は「セカンド・ウワースト」に格付けしておいた。即ち、小池の勝ちと見込んでいたのだが、断言を避けただけだのことだった。HANADAの花田氏は産経紙上で「小池の地滑り的勝利」を予言していたし、ネット上では小池が300万票を取って勝つとの情報も拡散されてきていた。

思うに小池は崖から飛び降りて清く正しい都政を執行する他に、悪名高き都議会とそのドンとやらと事を構えるのか協調するのかの道を選ぶことになるのだし、ラグビーを何処かでかじった経験がある元総理大臣が牛耳っているオリンピック関連の組織や人々と仕事をするという難関にも否応なしに直面するのだから大変だ。その覚悟を持って飛び降りたのだろうが、余程性根を据えた複数の参謀役(カタカナ語ならばスタッフ)を揃えておかないと、想定した通りかそれ以上の苦戦を強いられる気がしてならない。

勝手に想像すれば、あの290万票には基本票以外に同情票も女性票も数多くあったのだろう。だが、一旦都知事ともなれば、最早そういう票が助けてくれる訳ではない。自民党と都議会の自民党が如何なる姿勢で小池新都知事に対座するか知らないが、妙な真似をすることなく真に都民の為となり、オリンピックを恙なく準備出来るように都政を運営させる方向に持って行くべきだと思うのは単なる正論かな。


1 コメント

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Unknown (相模)
2016-08-01 13:51:43
ご無沙汰いたしております。いつもブログを楽しみにして拝読いたしております。

東京都知事選、小池さんの圧勝でした。花田編集長が「地滑り的圧勝」を予測しておりましたが、私は小池氏が勝つと思いながらも「圧勝」するか否かが心配でした。結果は杞憂で終わり芽出度しです。

鳥越の品性の無い風体・言動は知事として論外、増田氏のオドオドした動きは気の毒な様子に見えました。これで知事になるのか?と。

小池さんは言語が明晰、何と言っても「華」がありました。
内政として都政を見るにはビジョンと政策がこの人は他候補に勝っていました。外政?として見るオリンピックへの関与の仕方も他の候補に比較し具体像が分かりやすかった。

そして女性票を狙った子育て・暮らしを訴求した方向性もツボにはまっていたかと思います。

私は個人的に興味を引いたのは都内の電線の地中化と障害者・老人を念頭に置いたパラリンピックから敷衍される都市のユニバーサル化です。

政策と東京をアピールできる華が小池さんにあったことは喜ばしい事でした。
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