読売新聞の調査で支持率51%:
この記事の見出しには「人事を評価しないが43%」と出ていた。その方が刺激的だというのだろうか。因みに、支持しないは32%だった由。野党は「総裁選中には早期解散はしないと言いながら、いざ総理となれば臨時国会を9日で閉じて解散とは」と非難囂々である。石破総理も記者会見では冒頭テレ朝の千々岩に突っ込まれて蒟蒻問答のような答え方をしておられたのは、私は得策なのかなと思って聞いていた。
ところが、元共同通信の後藤謙次氏は「報道1930」だったかで「取材したところ、早期解散を唱えていた小泉進次郎氏が当選した場合に備えてそういう段取りになっていたので云々」と解説していたのが、意味深で印象的だった。
石破総理が新任で新内閣の認証式から記者会見と多忙な日々を過ごしておられる間にも、国内外の情勢は日々急激に変化しているのだった。特に解散総選挙に向かって「裏金議員(私は朝日新聞に引きずられて、内閣も議員のこの表現を使うのはおかしいと思うが)の処置」に加えて、能登の地震と豪雨の後の復旧・復興の態勢、補正予算、夫婦別姓問題等々問題山積である。
そこに、イスラエル対ハマス、ヒズボラの深刻化する一方の対立と抗争だけに止まらず、イランが本格的に「報復」と称して180発ものミサイルをイスラエルに発射したのだ。産経新聞等は早速「イスラエルとレバノンからの邦人の救出の策が講じられていないのは」という些か批判的な事を言い出していた。私も「そこまで手が回らなかったので」のような言い訳はしない事を期待したい。
少し、視点を変えてみよう。早めの閣僚の人事が出回った頃に、ふと見ると総裁選で石破氏を支援した人たちが多いのは分かった。だが、石破総理を始めとして慶應義塾大学出身者が多くはないのかと感じた。石破総理自身は慶応高校からの慶応である。そこで、20人の閣僚名簿と言うなれば首っ引きで、Wikipediaの助けも借りて調べてみた。
結果としては20人の閣僚中に世襲の閣僚は8人と岸田内閣の9人からは減少していたし、慶応大学出身者は4名で、東京大学出身は林官房長官を筆頭に8名(=40%)と最大だった。元官僚は4名と案外に少数派。因みに、早稲田大学の出身者が3名だったとは、意外に少なかったという印象。
マスコミ報道でも、石破総理は何となくモタついておられるかのように感じるが、さもありなんと思わせられる事態が多いのである。私はこの辺りを次のように比喩的に見ている。
それは「石破茂氏は何十年も今日を目指して朝な夕なに何百本もバットの素振りを続けて備えてこられた。だが、現実に打席に立ってみれば、現代の投手たちは当たり前のように150km超の速球と消える魔球のフォークボールをコントロール良く投げてくるので、空振りか精々チップになってしまっているのでは」という辺りになるかと思う次第。
石破総理には「誰が事に当たっても容易ならざる事態になってしまった現代の変化と急速な進歩の時代に可及的速やかに慣れて頂いて、我々国民を納得させ理解させて貰いたいものだと願うのだ。
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