新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

迷惑メールの物語

2024-05-24 07:06:56 | コラム
迷惑メール発信の司令塔も工夫はしているようだ:

ここ数日、集中して真剣に論じなければならない話題を取り上げてきたので、本日は少し肩の荷を降ろしたかのような、解りやすい問題を論じてみることにした。

それは迷惑メールである。これは4月初めからズーッと100から120の間で推移していたので、「漸く司令塔も種が尽きたようだ。良い傾向だ」と勝手に解釈して少しばかり喜んでいた。だが、それが糠喜びだったとは直ぐに判明した。即ち、5月の7日辺りから、それまでベンチウオーマーの如くになりを潜めていたamazonまたはアマゾンを先発ローテーションに組み込んで、一気に200の大台に迫って見せたのだった。

ここで、カタカナ語排斥論者兼英語評論家として一言。それはbench warmer(=補欠、控え選手)である。テレビ局のスポーツというか野球担当はこの「ベンチウオーマー」の表現が失礼だとでも思うのか「ベンチスタート」なる英語としての意味不明なカタカナ語を創造して使いまくっている。思うに「先発メンバー」即ち「starting lineupから外されたことを遠回しに言おうと考えたのだ」と解釈している。

エースのアマゾン起用の効果は絶大で16日には200を超え、その後は順調に増加して本24日には257本である。そこにはアマゾンに加えるに、新手の「エポスカード」、「三井住友カード」が増加に大いに貢献している。その他には先頃の新顔だった東京電力エナジーパートナーも「負けないぞ」と頑張っているし、ETCも何とかその少数派代表の地位を維持している。

このように長い間、この何と表現したら良いかも解らない怪物のようで張り子の虎の如きでもある迷惑メールには「矢張り、何処かに司令塔の役目を果たしている組織が存在していて、私のように迂闊にも海外と交信している者たちのメールアドレスを盗み取って悪用し、標的を定めて、怪しげなメールを数多く送りつけて「あわよくば」フィッシングしてやろうと企んでいるのだと看做して誤りではないと思うのだ。

しかも、司令塔には私のように迷惑メールの本数の推移というか、変化の状況を取り上げて報じている者がいるので、彼等はその報告書まで読み取って「それならば、これからはこの手で行こうか」と同志を集めて鋭意検討しているのではないだろうか。そうでなければ、これまでに見てきたように減ったかと思うと新手(例えば消えてしまったヤマト運輸)や、ベンチスタートさせていたアマゾンを繰り出すような対応は不可能だろうと思う。

何れにせよ、司令塔が如何に努力しようと、当方は「ブロッキングサービス」という防護壁を有効に活用しているので、彼等の悪行からチャンと我が身を守っているのだ。司令塔には「もう好い加減にしたら」と告げて終わる。

5月23日 その2 カタカナ語排斥論者が本音を言えば

2024-05-23 14:52:48 | コラム
「カスハラ防止条例案」の「カスハラ」と聞いて本気で思うところを言おうと思った:

回りくどいことを言うのではなく「本当に思っていることを真っ向から言わないことには、何を主張したいのか理解して貰えないのでは」と懸念して、この際本音で行こうと思うに至った。

情けないことが流行ってしまったものだと何時でも憤慨している現象がある。それは「キチンと自分の国の言葉である日本語で物事を表現すべきなのに、妙に格好を付けて良く理解も認識も出来ていない中途半端に覚えた英語の単語をカタカナが気にして使う人が余りにも多いこと」だ。本心から言う事は「そういう言葉を遣うのを即刻お止めなさい」なのである。

既に取り上げた「パワハラ」などは「権力者または上司による権力や威力の濫用による迷惑または嫌がらせ」とでも素直に意味が解るような日本語で言え」という意味の指摘もしてあった。「これでは長すぎる」と言うのならば「権力濫用の迷惑行為」でも良くはないか。ここはアメリカでもUKでもない日本国なのだから日本語を使え。言って置くが、英語の世界でのharassmentの使い道は“sexual”と“racial“しかないのだ。

それなのに、英語の勉強で単語ばかり覚えされられた悪影響で「意味」だけ知ったので、「これだ」とばかりに何でも「ハラスメント」(=harassment)を濫用して「カスハラ」だの「モラハラ」だの「マタハラ」だのとんでもなく珍奇な「マルハラ」まで粗製濫造して見せた輩が何処かにいるのだ。ここまで来ると、もう笑うしかないのだ。

先ほども取り上げたことを拡張してみるのだが、単語を覚えても文法を正確に理解出来なかったので、「カスタマーハラスメント」ではなく「カストマーハラスメント」なる用語まで創造した。これは“harassment by customer“とすると文法的に意味を為すのだと指摘済み。ここには「発音の表記の仕方と、文法の誤りがあるぞ」と言ってやりたい。”customer“の発音記号を辞書で確認したら如何か。

こういう理論的なおかしさを指摘するのもカタカナ語排斥論者(兼英語評論家)の重要な仕事だと思うが、他にも嘆かわしいと指摘したいことは山程ある。その中から少しだけ気になる例を幾つか挙げておこう。

その一つが「ローマ字式表記」である。我が国に事務所を開設するかという話題になった「北大西洋条約機構」=NATOの発音は断じて「ナトー」ではない。「ネイトー」である。元の発音を無視して勝手にローマ字式で表記されている例は多すぎる。「砂漠の中の水と木がある緑地」を意味する“oasis”は「オウエイシス」であって「オアシス」ではない。「愛国者」の“patriot”は「ペイトゥリアット」で「パトリオット」ではないのだ。

未だある。“stadium”は「ステイデイアム」ではあっても「スタジアム」ではないし、“security”は「セキュアラティー」であり「セキュリティ」などと発音するnative speakerに出会ったことなどない。「ミッション・インポッシブル」は酷すぎるが、正確な発音のカタカナ表記はしないで置く。

次は単語の意味だけを覚えたらしく、「この店の料理は量も多くあるし、良い食材が使われていて、味も素晴らしかった。このレストランの常連客になりそう」と言いたかったはずの若い女性が「ボリューミーでクオリティーも高いし味は最高。リピーターなりそう」と言ったのをテレビのニュースだったかで見た時には毒気を抜かれて、言うべき言葉を失い「こんな出鱈目な日本語、じゃなかったカタカナ語を話す若者を誰が作ったのか」と叫んでいた。

最後にもう一つ情けない例を「ベストを尽くす」だの「自己ベスト」なんていう漢字の熟語との複合語というか合成語等を年がら年中聞かされていると本当にウンザリさせられる。学校では「ベスト」即ちbestは形容詞の最上級であり、名詞の前に来るべき単語で、名詞として使う時は「最も良いもの」か「最上のもの」を意味すると教えていないのかと腹立たしいのだ。単語を好い加減に覚えさせるから濫用し、誤用するのだ。困ったものではないか。

因みに、「ベストを尽くす」は「できる限りの最善の努力をする」であるだろうし、「自己ベスト」とは「自己最高記録」のことだろう。カタカナ語は表音文字である英語の単語が元だ。それを表音文字であるカタカナ語を使って表すのがおかしいと思わない神経を疑う。

結論めいたことを言えば「だからと言って、えいごの教え方を改善せよ」等とは言わない。それは我が国では圧倒的多数の方々が日常的に英語で会話をするとか、仕事をすることなどあり得ないし、英語での自己表現の能力など万人が必要としている訳ではないのだから。矢張り、従来通りにTOEICやTOEFLや英検で好成績を挙げる為の、試験の為の試験を乗り越えていけるように教えていくので良いと思う。

ここまでの私の主張に対して、「何を言うのか。貴殿は間違っている」と異論がおありの方は、何卒遠慮なくお聞かせ下さい。

東京都の「カスハラ防止条例案」の考察

2024-05-23 08:05:04 | コラム
カストマーハラスメント(カスハラ)を考えてみれば:

今週、東京都が数多く発生する所謂「カストマーハラスメント」(カスハラ)を防止すべく条例案を策定したとNHKが下記のように報じていた。

>引用開始
客からの迷惑行為などのカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」を防ぐ全国初の条例の制定を目指す東京都が、客のほかに、役所の窓口を利用する人などもカスハラを行う対象とし、官民を問わず対策を求めるとする素案を取りまとめたことがわかりました。

全国初のカスハラを防ぐ条例の制定を目指す東京都は、これまでにカスハラを「就業者に対する暴言や正当な理由がない過度な要求などの不当な行為で就業環境を害するもの」などと定義づけるとともに、罰則は設けない考えを示しています。(以下略)
<引用終わる

「尤も考え方だろうな」とは思って聞いた。実際にそういう場に出会う経験などなかったが、役所の窓口で係員に向かって暴言を吐くことや、甚だしきは鉄道の駅で係員を殴打するような輩から担当者を防御しようというのが東京都の意図だと読める。

だが、テレビにニュースで流されている例には「タクシーの運転手さんに向かって暴言のみならず悪口雑言を浴びせるだけに止まらず、暴力を振るう、料金を踏み倒す」とか「旅館の対応に苦情を言うだけではなく謝罪の土下座を要求した客の場面のような例」なのである。このような悪行というか卑劣な行為は“harassment“の範疇を遙かに超えている犯罪であると思う。役所の窓口での暴言にしたところで同様ではないのか。

自慢にも何にもならない話だが、私のような業界でも「直ぐに怒る人」と定評があった短気な性格の場合に、仕事の面での多忙さ為に、何らかの欲求不満となっていたか、精神的乃至は感情的に緊張が募っている時(ストレスのことだ)には爆発して、他人様に向かって怒鳴るとか当たり散らすことがあり、顰蹙を買っていたものだった。このような恥ずべき行為が“harassment”ではないのかと理解している。

先日も取り上げたことで、我が国では既に「パワーハラスメント」に対する条例まで設定されているそうだ。このような「権力の濫用」(=abuse of power)は「カスハラ」とは異なる面が多いと思って聞いて(見て)いる。それは「上司が部下を叱責することをハラスメントである」とする傾向があるとかで、これでは迂闊に昇進して部下など持たない方が良くなるのかもしれない。

私が「厄介なことを決めようとしているのではないのかな」と思ってみているのだが、その訳は「上記のようなかなり幅広い概念というか現象を、カタカナ語を使って一括りにして定義してしまい、該当する行為しないように注意せよ」と決めるのは如何なものかと思うからだ。即ち、harassmentの標的にされた人が「サラリ」と受け流せば何でもなくなるが「とんでもない大迷惑な不当な行為だ」と憤慨されれば立件されてしまうだろうから。

私の経験では、工場の事務方の重要な案件の処理が遅く、我が国の得意先から強硬な苦情を申し立てられた時に、その事務方を電話で「事務処理の遅れで我が社が危うく信用を失うところだったし、私は顔を潰された。反省せよ」ときつい口調で叱りつけた。すると、彼はなんと副社長に「彼奴に不当に責め立てられた」と訴えたのだった。

副社長から「何を言ったのか」と直ちに電話が来たので、「事務方には言われた期間内に速やかに処理する責任があると知れと言った」と、詳細を説明した。彼は「解った。工場の事務方には俺から説明しておくから、忘れても良い(You may forget it.)」となった。思うに、事務方はきつい言い方からharassmentを受けたと考えたのだろう。反省点は「言うべき事を言う場合でも、表現に気を付けなければならない」だった。

終わりにカタカナ語排斥論者兼英語評論家から一言。「カストマーハラスメント」=customer harassmentではカタカナ語として理解されているようだが、英語としては宜しくないのだと思う。行為の当事者をcustomerと言いたいのならば、harassment by customerとでもしないと意味を為さない。また、理屈を言えばcustomerは「商店か企業の顧客」の意味であり、役所に用事があって訪れる方はその範疇には入らないと思うのだ。

でも、最早「カストマーハラスメント(カスハラ)」が日本語に戸籍を得て通用してしまっている以上、「使いたい人が使われることを阻止しようとはしない」のである。だが、「カタカナ語を創る場合には、チャンと英語の意味を理解してからにしたら如何か」と言って終わろうと思うのだ。

アメリカのRed Lobsterが倒産した

2024-05-22 07:22:57 | コラム
それに関しての思い出話であるが:

1990年代末期の冬場のことだった。家内とナイヤガラの滝をカナダ側から見ようというパック旅行に出かけた。予告されていた通りに滝は半分程凍っていたが、その規模と凄さは充分に鑑賞出来た。その帰路でオンタリオ州のトロントに一泊した時の経験である。なお、後半は思い出話ではなくなるので、ご注意の上お読み頂ければ幸甚である。

パック旅行のプランには夕食が入っておらず自由行動だったので、未知の街トロントを探訪してみた。かの有名なる高さ553.3mのCNタワーも見えたし、今では菊池雄星が所属するMLBのBlue Jaysのスカイドームも見えた。という事は見に行ったのではない。

そこで夕食だが、知らない街で知らないレストランに入るのもどうかと思っていたところに、“Red Lobster“の看板が見えた。そのRed Lobsterが倒産と報じられて思い出したことがあった次第。

ここならば必ずしも好い加減な店ではないアメリカのチェーン店だったので、気楽に入って見た。我々夫婦のテーブルを担当したウエイターは若い男性だった。ロブスターは注文しなかったが普通に注文して何か食べた。

そのウエイターとは普通に英語で話をしていたところ、彼が突如として日本語で「日本からいらしたのですか」と問いかけてきた。そこで、当方も日本語に切り替えて語り合ってみた。彼が言うには日系三世で、トロント大学の医学部(アメリカ式ではmedical schoolとなる)の学生で、アルバイトで学費を稼ぐ為に働いているそうだった。

三世としては日本語が上手いので「何処で習い覚えたのか」と尋ねてみると「祖父の代からカナダに移住してきているが、祖父は『日本と日本語を忘れてはならない』と厳格に我々親子を躾けたので、今でも家の中での会話は日本語です」というのだった。「結構な話である。良いことではないか」と、言うなれば感動した。

私がアメリカの会社に転出する切掛けを作ってくれた日系カナダ人のGN氏は二世だったが、矢張りカナダで日本人として誇りを忘れないようにと育てられてきたという事で、我々(で悪ければ、私だが)よりもズッと日本の古い仕来りや諺を知っているのには驚かされたのだった。

こういうことを言えばアメリカの日系人の方々に失礼になるかもしれないが、日系アメリカ人には英語しか話せない人が多いような印象がある。ではあっても、SM氏は一男二女を日本語で育てられたし、「紅花オブ東京」の創立者の1人のお孫さんでCitibankの東京に勤務しておられたF君もカリフォルニア州で育ったが、家の中では日本語で育てられたそうで立派な日本語を話していた。

何も「海外で育っても日本語を忘れずに話せるようにせよ」などと偉そうに言うつもりはないが、国を離れても祖国とその文化や習慣や仕来りを忘れずに育てるのは良いことではないかという気がする。

現に、戦後間もなくGHQに勤務する為にこちらに来られた日系人のヘレンはハワイで大学まで終えておられたが、日本語は日本人以上にと言いたい程か解っておられたし、書道も嗜まれ草書体でも書いてみせる腕前だった。

ヘレンはそれだけ解っていても、中学1年生の私には一言も日本語では話しかけずに、英語の大原則と、それでの会話における自己表現の仕方を教えて下さったのだった。このように、海外に移住しても祖国を忘れないように努められた方々がおられるのだと思い出した次第。

5月21日 その2 「オーバーツーリズム」を何とかしなければ

2024-05-21 14:47:38 | コラム
率直に言って「客種」の問題ではないか:

本21日は2局ほどのニュースショーで、河口湖町の「観光客公害対策」とでも言うか、富士山の良い写真が撮れるコンビニエンスストアの道路の反対側に高さ2.5mだったかの目隠しとなる黒い幕を張る作業を報じていた。「市当局は止むに止まれず」だったかの音声も流れていたが、私は後難を怖れずに言えば「観光客誘致などに熱を上げれば、こんな事になるのだ」と、何とも言えない虚しさを感じていた。

それは、これ以前にもテレビ局が散々騒ぎ立てていた鎌倉の海岸線で、何とか言う海外でも人気が高い「アニメ」だか「漫画」だか知らないが、その場面の写真を撮ろうという不逞の輩、失礼じゃなかったインバウンド様たちが巻き起こす交通阻害と規則違反の道路横断の様子を何度も見せられた。彼等の報じ方から受けた印象はと言えば、寧ろそのアニメとやらの人気が高いことを吹聴しているかのようだった。

鎌倉の件もそうだが、河口湖町の迷惑行為もあれほどテレビが取り上げるのだから、海外にまでもSNSで拡散されてしまったようだ。だから、その連中にリポーターやらアナウンサーが現場で尋ねると「SNSで知ったから来た」という素直な答えもあった。私から見れば、これは確かにオーバーツーリズム現象だが、それを引き起こす一因となっていたのは我が国のテレビの報道であり、言うなれば「オウンゴール」ではないのかとすら感じた。

それ以外に困ったことだと言いたいのが、ズバリと言えば「我が国に来て下さるインバウンド様たち質の問題(客種)がある」のだ。限られた機会に私が見た限りでは、人種的な分布ではアメリカ/ヨーロッパ以外の地域の方々がかなり多いようなのだ。特に、他国の領海や水域に公船を絶え間なく送り込んで水の掛け合いをしている、条約や決め事にコンプライアンスの姿勢を示そうとしない国の人が多いかのようだ。

私はこういう政治的(外交的?)な事の他に、我が国を訪れて下さる方々の属する層に問題があるように思えて仕方がない。長年多くの外国とその国の人たちと接して来たから言えることで「人品骨柄卑しからず」の部類に入る人たちは非常に少ないのではないのか。それは着衣を見ていれば解るし、ある程度以上の層に属する人たちは、刺青などを見せびらかすことなどする訳がないのだ。

少なくとも、長年慣れ親しんできたアメリカでは「あのような出で立ちで外国にまで来るとは、トランプ氏の支持層のような一定以下の階層の方々では」と思わせられるのだ。そういう人たちであれば、お行儀が悪く「郷に入っては郷に従う」事はしないだろうし、外国での礼儀作法を心得ていないことがあるだろう。試合の観戦が終わった後で掃除をして自分たちのゴミを持ち帰るような我が国の観光客と、同じ振る舞いを期待するのは無理がありはしないか。

私はドイツ、オーストリア、UK、イタリア、スペイン、(実はアメリカもカナダも)タイ、韓国、中国、マカオ等には、所謂パック旅行をしたことがある。だが、我が国の観光客であの河口湖町や鎌倉での乱暴狼藉を働こうとする気配すら見せた方がおられることなど皆無だった。キチンと添乗員と現地のガイドの案内に従って規律ある行動をしておられるのが当たり前。

また、仕事で30人を超える我が国からのアメリカ視察の団体のご案内や、お買い物のお手伝いをしたことが何度もあった。だが、皆様が「外国に来てお国の恥を曝すような真似など絶対にしない」という毅然たる姿勢で行動されたので、一度たりとも苦労したことなどなかった。こうあるのが自然であり、それが先進国の国民の節度を心得た姿であると認識出来て、誇りに思ってきた。解りやすく言えば「我が国の方々の質が高い」という事。

政府の観光日本を推進しておられる方々が「予め来訪される方々の質を問うた上で入国願う」などという事が不可能である以上、客種を向上させる手段というか方法を真剣に考えても良くはないのか。敢えて言うが「機内で『日本の伝統と文化、国内で遵守して頂きたい条例や交通規則』と礼儀作法集」のような冊子を数カ国語で作成し、配布することからでも取りかかっては如何か。インバウンド様たちは「知らない規則や習慣は守れない」のだから。