1010 Radio

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世界における国連の役割の強化を支持するロシア

2006-10-02 | ラジオ
国連は今、まさに転換期を迎えている。現在ニューヨークで開かれている第
61回国連総会では、国連の将来を決定付け、また国際政治の今後の動きを
左右する、多くの決定がくだされることになっている。
これに関連して、ロシアの声の記者は次のようなコメントをしている。
今回の国連総会での重要な議題となっているのは、国連改革となっている。
国連改革はここ数年間に世界で起きた変化や、また21世紀初頭に人類が直
面した新たな脅威、新たな危険などによって必要に迫られたのである。

国連改革に向けたプロセスにおいては大きな前進が見られている。国連内部
には世界情勢を見守り、危機的状況から抜け出した、あるいは国家機関や経
済の建て直しを図っている国々に対する、国際社会の努力を調整することを課
題とした、新しい委員会が創設された。

また国連人権委員会に代わるものとして、国連人権理事会が創設されている。
そして、この次に行われるものとして挙げられるのが国連安保理拡大。
国連改革に付いては比較的、長期に亘って協議が続けられている。そしてこう
した協議を経て、国連改革のそれぞれのやり方に対する、支持者と反対者が明
確になりつつある。これに関連してロシアはどの様な立場を占めているのだろう
か。ロシアのヤコベンコ外務次官は、ロシアの声からのインタビューに応じた中
で次のように伝えている。
「ロシアはこの問題において、一貫した立場に立っている。国連改革に関するあ
らゆる決定は、国際問題において国連が果たす中心的な役割を強化するものと
なるべきであり、また全ての国の平和と安全を維持すると言う、国連の本来の目
的に叶ったものとなるべきである。そして国連改革の重要な要素は、国連の効果
を高めるものとならなければならない」 ヤコベンコ外務次官はこの様な見方を示し
ている。

第61回国連総会では今年末に任期が切れる、アナン事務総長に変わる次期事務
総長が選出されることになっている。尚、事務総長は各地域から立ち回りで選出さ
れるのが慣例となっており、次の事務総長はアジアから選ばれることになっている。

9月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル