プーチン大統領はドイツの新聞記者からの質問に答え、朝鮮半島をめぐる
危機的な情勢を正常化する上で、どのようなアプローチ方を基準とするべ
きかに付いて語った。
この問題をめぐってロシアの声の評論委員は、次のようなコメントをしてい
る。
ドイツで開かれた記者会見の中でプーチン大統領は、北朝鮮による核実験
の実施を再度非難し、北朝鮮の核実験は、核兵器の拡散防止体制に大き
な損害を与えたと語った。同時に大統領は国際問題を解決するためには、
国際的なルールを遵守すべき、大国であれ小国であれ安全が保障されなく
てはならず、国際的な安全保障のシステムが絶対的な存在であることが必
要だと指摘した。
このような環境の中でのみ、小国に核兵器の開発を思いとどまらせることが
可能である。さらに全ての核保有国は、希望する全ての国が最新の技術を
手に入れ、平和目的で核エネルギーを利用できるよう、保障する必要がある。
その一方で核兵器不拡散体制を強化する必要があることも確かである。さら
にプーチン大統領は、北朝鮮の核実験実施に伴って生じている問題に付いて
政治的、外交的手段を用いてのみ解決するべきとの見解を示している。
現在ロシアと中国は、今のような立場にたっている。
これに対してアメリカは、プーチン大統領も指摘しているように、とりわけブッシ
ュ政権になってから、強硬な政策が目立つようになっている。
アメリカは自らに敵対的な国々を、ならず者国家と呼び平和を脅かすテロ集団
として非難し続けているが、このブラックリストの中に北朝鮮も含めている。
さらにアメリカは北朝鮮がエネルギー危機を克服するため、軽水炉型原子力発
電所の建設に協力すると約束したにもかかわらず、その義務を遂行しようとして
いない。これは北朝鮮の経済に大きな悪影響を与えている。
さらにアメリカは一貫して、北朝鮮への敵対的な政策を続けている。
6カ国協議の席上でさへ、アメリカは北朝鮮への非難を控えようとしてない。
これに関して評論委員は、アメリカは口先では6カ国協議の継続を求めているが、
実際にはこれが停滞するような行動を採っていると主張している。
例えばアメリカが行っている様々な対北朝鮮制裁も、そうした行動のひとつだと見
ている。ブッシュ大統領やライス国務長官は、アメリカは北朝鮮への軍事攻撃を意
図していないとしている。しかしながらボルトン国連大使はアメリカ政府は北朝鮮
への攻撃の可能性を捨ててはいないとし、北朝鮮側もこれを理解すべきだと発言
した。
このため北朝鮮の核開発問題の解決は、益々困難なものなっており、事態はより
緊張が高まる方向へと動こうとしている。
10月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
危機的な情勢を正常化する上で、どのようなアプローチ方を基準とするべ
きかに付いて語った。
この問題をめぐってロシアの声の評論委員は、次のようなコメントをしてい
る。
ドイツで開かれた記者会見の中でプーチン大統領は、北朝鮮による核実験
の実施を再度非難し、北朝鮮の核実験は、核兵器の拡散防止体制に大き
な損害を与えたと語った。同時に大統領は国際問題を解決するためには、
国際的なルールを遵守すべき、大国であれ小国であれ安全が保障されなく
てはならず、国際的な安全保障のシステムが絶対的な存在であることが必
要だと指摘した。
このような環境の中でのみ、小国に核兵器の開発を思いとどまらせることが
可能である。さらに全ての核保有国は、希望する全ての国が最新の技術を
手に入れ、平和目的で核エネルギーを利用できるよう、保障する必要がある。
その一方で核兵器不拡散体制を強化する必要があることも確かである。さら
にプーチン大統領は、北朝鮮の核実験実施に伴って生じている問題に付いて
政治的、外交的手段を用いてのみ解決するべきとの見解を示している。
現在ロシアと中国は、今のような立場にたっている。
これに対してアメリカは、プーチン大統領も指摘しているように、とりわけブッシ
ュ政権になってから、強硬な政策が目立つようになっている。
アメリカは自らに敵対的な国々を、ならず者国家と呼び平和を脅かすテロ集団
として非難し続けているが、このブラックリストの中に北朝鮮も含めている。
さらにアメリカは北朝鮮がエネルギー危機を克服するため、軽水炉型原子力発
電所の建設に協力すると約束したにもかかわらず、その義務を遂行しようとして
いない。これは北朝鮮の経済に大きな悪影響を与えている。
さらにアメリカは一貫して、北朝鮮への敵対的な政策を続けている。
6カ国協議の席上でさへ、アメリカは北朝鮮への非難を控えようとしてない。
これに関して評論委員は、アメリカは口先では6カ国協議の継続を求めているが、
実際にはこれが停滞するような行動を採っていると主張している。
例えばアメリカが行っている様々な対北朝鮮制裁も、そうした行動のひとつだと見
ている。ブッシュ大統領やライス国務長官は、アメリカは北朝鮮への軍事攻撃を意
図していないとしている。しかしながらボルトン国連大使はアメリカ政府は北朝鮮
への攻撃の可能性を捨ててはいないとし、北朝鮮側もこれを理解すべきだと発言
した。
このため北朝鮮の核開発問題の解決は、益々困難なものなっており、事態はより
緊張が高まる方向へと動こうとしている。
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10月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル