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ミサイル防衛関連施設の欧州配備計画に付いて、国内で意見の対立を深めるアメリカ

2007-07-13 | ラジオ
アメリカ議会はチェコとポーランドに、自国のミサイル防衛システム関連施
設を配備するための予算案作成策を凍結する可能性がある。
ロシア議会下院国家会議国際問題委員会のコサチョフ委員長は、インター
ネットのサイト上で、この凍結に付いての決定は12日の軍事問題委員会の
会議の席上、とられる可能性があるとの見方を示した。
これに付いてロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
こうした見方を唐突だと思われる向きもある。と言うのも先週ライス国務長官
は声明を表し、アメリカ政府はロシアのプーチン大統領の提案にも関わらず、
従来どおりチェコとポーランドにミサイル防衛システム関連の基地を、配備す
るという自国の計画を、推し進めることを明らかにしたばかりだからだ。

ロシア側の提案とはアメリカに対し、現在アゼルバイジャンのガバラにあるレ
ーダー基地と、ロシア南部に建設中のレーダー基地の2箇所を共同使用する
というものだった。
またこうした共同使用の他にもモスクワとバルッセルの2箇所に、ミサイル防
衛システム関連の情報交換センターを創設すること、ロシア・NATO理事会の
枠内でこの状況を話し合う場を設けることを提案している。

またこうした提案に対し、アメリカ国防総省のゲイツ長官は最初から拒否の姿
勢ではなかった。
こうした状況にも関わらずコサチョフ議員が、案作成作業が凍結されると考え
られるに至ったのには根拠がある。
と言うのもアメリカ議会軍事問題委員会は、特別レポートの中で、すでに来年
2008年ヨーロッパに、ミサイル防衛システム関連施設を建設するための予算
を切り詰めるよう、上院に申し入れていることがワシントンポスト紙によって明
らかにされているからだ。

この申し入れは民主党が構築したものなので、上院議員らがこぞって参戦す
る可能性は非常に高いものと思われる。
この他にもアメリカ議会下院は、先月ミサイル防衛システム関連施設欧州配
備費から4千万ドルを削減した。
この様にしてブッシュ大統領の提唱するミサイル防衛システムの、欧州配備
は議会の側からも激しい反対にあっている。
こうした事実を取り立てながら、この事態全てアメリカ大統領選挙を控えての、
共和党と民主党の抗争を関係付けるのは正しくない。
これは議会が大統領府の意図に対し、意義を唱えているのだ。
またポーランドとチェコの両政府も、アメリカ政府の提案に対し、未だに正式な
回答をしていない。
ロシアもアメリカの計画に反対だが、単に反対するのではなく、これに真っ向か
ら大胆で(?)的な提案を押し通しており、建設的な態度を望んでいる。

ロシアの提案に沿えば、欧州に不必要なアメリカ軍基地を作られることが無く、
これによって予算は大幅に軽減される筈だ。
アメリカの議員らは予算の削減に付いて、ロシアとアメリカがミサイル防衛シス
テムに付いて、懇談を開始した現時点で国防総省に予算を(?)が見られないこ
と、また9月と70月には両国の外務省、国防省がこぞって委員対?)という形で、
この問題に付いて審議を行うという二つの論拠を挙げているが、これも理にかな
ったものと言えるだろう。

このように解決に向けて建設的な方向性が打ち出されている以上、現段階で予
算を云々するのは時期尚早と言うものだろう。

(?)は女性アナウンサーの発音が不明瞭で聴き取れず
日米の新聞よみくらべ―
「ニュース報道のズレ」大解剖


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7月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル