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メドヴェージェフ大統領の中国公式訪問を振り返って

2008-05-30 | ラジオ
メドヴェージェフ大統領は中国公式訪問終了に当たり北京で、ロシアと中国の
共同行動はそれなしには世界の基本的な諸問題を解決できない。
国際安全保障上の鍵を握る要素へと代わったと述べ、さらに率直に言って露
中のそういった共同行動を皆が皆、気に入っているわけではないが、我々は
誰かが気に入りようが気に入りまいが、これを発展させていくだろうと強調した。

メドヴェージェフ大統領の中国公式訪問を振り返り、ロシアの声の評論委員は
次のようにコメントしている。
2日間に亘った北京滞在中、一連の重要な文書が調印されたが、その幾つかを
ここで挙げてみたいと思う。
先ず基本的な国際問題に関する共同宣言、及び最高首脳会談を総括した共同
コミュニケ、そして地域間協力、原子力エネルギー分野での協力に関する同意、
さらには観光旅行分野での共同行動政策といった文書となっている。
そうした数々の文書の中でも政治学者や分析専門家たちは、国際問題に関す
る共同宣言を区別して捕らえている。

この共同宣言のなかでロシアと中国は、平和を発展させていく上で特に重要か
つアクチュアルな諸問題に関する両国の立場に限定し、世界での共通の脅威や
挑戦に対し効果的に反撃するための努力を一つにまとめ、しっかりとした平和を
維持し調和のなった世界秩序を作り出すよう国際社会に求めている。
またロシアと中国は鍵を握る国際問題に関する両国の立場が完全に一致してい
るか、あるいは極めて類似していることを満足感を持って指摘している。

このこともしっかりとした平和を維持し、調和のなった世界秩序を作りだしていく上
で重要である。
何故ならロシアと中国は世界の大国であり、国連の安保理事会では常任理事国
を務めているからだ。
また両国は核兵器を保有し、国際舞台では平和愛好的対話政策をとり、国際紛
争や地域紛争の解決に対して、国連の役割を強化すべきだと主張し、いくつもの
局を持った公正かつ民社的な世界秩序を作るよう訴えてきた。

現在ではそうした両国の権威を持った重みの或る声に、両国の戦略的パートナー
シップ体制や、共同行動を快く思わない国々も耳を傾けざるを得ない状況となって
いる。
北京での最高首脳会談を総括した共同コミュニケの中で強調されているように、露
中間系は今、これまでになかったような高いレベルに達し、ダイナミックな発展を続
けている。
コミュニケでは両国の対外政策において優先的な方向性である、露中の長期的で
安定的なパートナー関係、及び共同行動の拡大に向けた路線が変わりのないもの
であることが確認された。
そうした路線はロシアと中国,両国民の根本的な利益に叶っており、また地域や世
界全体の平和、安定そして発展にとっても重要な意味を持っている。

5月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル