先日、アルゼンチン大使館にてプレス向けのワインと食のプレゼンテーションがありました。
今回は、日本の食材をまじえたマッチングも所々にあり、興味深いものでした。
アルゼンチンのワインは、白がトロンテス、赤がマルベック。まずはこれが基本です。

さて、アルゼンチンの食文化を語るには、地理的条件と、移民がキーワードになります。
地域によるさまざまな影響はありますが、移民というのも、私たち日本人には理解しにくいかもしれません。
アルゼンチンは1810年まではスペインの植民地でしたが、19世紀末からはイタリア移民が多くなり、現代では、アルゼンチン人の半分がイタリア系の血を引くとか。
ですから、現在のアルゼンチンの料理には、イタリアの影響がかなり入っています。
また、アルゼンチンの国土は広いため(日本の7.5倍!)、地域によって食材が異なり、料理も多彩です。

有名な“エンパナーダ”はアルゼンチン北西部がもっともおいしいそうですよ。
北西部のとkさんは、ジャガイモ、トウモロコシ、ピーマン、カボチャなど。
エンパナーダの中身はいろいろあり、上はチーズと玉ねぎのエンパナーダ。

見た目ではわかりませんが、こちらは牛肉のエンパナーダ
エンパナーダは、私がアルゼンチンを訪問した時にも、各ワイナリーで出てきました。
食事が始まる前、食前酒を飲みながらおつまみとしてよく食べます。


北西部のカルチャキ渓谷はトロンテスの産地として有名です。
白い花の香りがあり、フルーティで爽やかな辛口のトロンテスの白ワインは、日本にも各社が輸入しています。


カボスを絞った生ガキや、たっぷりのミョウガを薬味に添えた豆腐、パクチー風味のムール貝のワイン蒸しなど、ちょっと個性のある薬味類と合わせると、トロンテスの良さを発揮してくれそうです。

アルゼンチン産の海老は日本へも多く輸出されています 海老もトロンテスにバッチリ!
海老は、アルゼンチン南部のパタゴニア地方でよく獲れます。
南部パタゴニアはドイツ系、中央ヨーロッパ系の移民が多いため、スイーツやチョコレートが名産で、ビールもよく飲まれるそうです。
ラム肉、キノコ、ベリー類も特産です。
首都ブエノスアイレスがあるブエノスアイレス州は牧畜が盛んです。
バベキューの“アサード”には肉は不可欠。

このアサードもアルゼンチン訪問時にいただいてきましたが(上の写真)、牛肉だけでなく、さまざまな肉が焼かれ、ボリュームたっぷりでした。
ブエノスアイレスは移民が多く、国際色豊か。ピザ、パスタ、薄切りカツレツ(ミラネサ)もすでに地元の伝統料理になっています。
肉に合わせるなら、アルゼンチンでは赤ワインのマルベックが定番中の定番。

マルベックの主要産地はクージョ地方。メンドーサ州のある地方です。
クージョ地方は、オリーブの栽培も盛んで、実、オイルともに有名です。


多彩なマルベックのワインがありますが、上質なカベルネのワインも揃っています

なめらかなマルベックは、和スイーツ(あずきとカカオのフォンダン/とらや)とも相性バッチリでした。
中央部はハーブが豊富で、この地に多いイタリアのピエモンテからの移民がもたらしたソーセージなどにもハーブが使われています。
沿岸地域は亜熱帯気候で、暑くて湿度も高い地域。
ここはマテ茶のマテの葉が栽培されています。

マテ茶のカップ
アルゼンチンの料理については、在日アルゼンチン大使館のホームページに画像付で色々と紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
http://www.ar.emb-japan.go.jp/ContenidoJP/07.ComidasJP.htm

先日紹介したように、アルゼンチンは、2016年4月に「A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール」の舞台となる国です。
コンクールへの注目が集まる中、アルゼンチンのワインや食も、これからどんどんと注目を増していきそうです。
今回は、日本の食材をまじえたマッチングも所々にあり、興味深いものでした。
アルゼンチンのワインは、白がトロンテス、赤がマルベック。まずはこれが基本です。

さて、アルゼンチンの食文化を語るには、地理的条件と、移民がキーワードになります。
地域によるさまざまな影響はありますが、移民というのも、私たち日本人には理解しにくいかもしれません。
アルゼンチンは1810年まではスペインの植民地でしたが、19世紀末からはイタリア移民が多くなり、現代では、アルゼンチン人の半分がイタリア系の血を引くとか。
ですから、現在のアルゼンチンの料理には、イタリアの影響がかなり入っています。
また、アルゼンチンの国土は広いため(日本の7.5倍!)、地域によって食材が異なり、料理も多彩です。

有名な“エンパナーダ”はアルゼンチン北西部がもっともおいしいそうですよ。
北西部のとkさんは、ジャガイモ、トウモロコシ、ピーマン、カボチャなど。
エンパナーダの中身はいろいろあり、上はチーズと玉ねぎのエンパナーダ。

見た目ではわかりませんが、こちらは牛肉のエンパナーダ
エンパナーダは、私がアルゼンチンを訪問した時にも、各ワイナリーで出てきました。
食事が始まる前、食前酒を飲みながらおつまみとしてよく食べます。


北西部のカルチャキ渓谷はトロンテスの産地として有名です。
白い花の香りがあり、フルーティで爽やかな辛口のトロンテスの白ワインは、日本にも各社が輸入しています。


カボスを絞った生ガキや、たっぷりのミョウガを薬味に添えた豆腐、パクチー風味のムール貝のワイン蒸しなど、ちょっと個性のある薬味類と合わせると、トロンテスの良さを発揮してくれそうです。

アルゼンチン産の海老は日本へも多く輸出されています 海老もトロンテスにバッチリ!
海老は、アルゼンチン南部のパタゴニア地方でよく獲れます。
南部パタゴニアはドイツ系、中央ヨーロッパ系の移民が多いため、スイーツやチョコレートが名産で、ビールもよく飲まれるそうです。
ラム肉、キノコ、ベリー類も特産です。
首都ブエノスアイレスがあるブエノスアイレス州は牧畜が盛んです。
バベキューの“アサード”には肉は不可欠。

このアサードもアルゼンチン訪問時にいただいてきましたが(上の写真)、牛肉だけでなく、さまざまな肉が焼かれ、ボリュームたっぷりでした。
ブエノスアイレスは移民が多く、国際色豊か。ピザ、パスタ、薄切りカツレツ(ミラネサ)もすでに地元の伝統料理になっています。
肉に合わせるなら、アルゼンチンでは赤ワインのマルベックが定番中の定番。

マルベックの主要産地はクージョ地方。メンドーサ州のある地方です。
クージョ地方は、オリーブの栽培も盛んで、実、オイルともに有名です。


多彩なマルベックのワインがありますが、上質なカベルネのワインも揃っています

なめらかなマルベックは、和スイーツ(あずきとカカオのフォンダン/とらや)とも相性バッチリでした。
中央部はハーブが豊富で、この地に多いイタリアのピエモンテからの移民がもたらしたソーセージなどにもハーブが使われています。
沿岸地域は亜熱帯気候で、暑くて湿度も高い地域。
ここはマテ茶のマテの葉が栽培されています。

マテ茶のカップ
アルゼンチンの料理については、在日アルゼンチン大使館のホームページに画像付で色々と紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
http://www.ar.emb-japan.go.jp/ContenidoJP/07.ComidasJP.htm

先日紹介したように、アルゼンチンは、2016年4月に「A.S.I.世界最優秀ソムリエコンクール」の舞台となる国です。
コンクールへの注目が集まる中、アルゼンチンのワインや食も、これからどんどんと注目を増していきそうです。
