【人工股関節置換】手術後に注意すべき「脱臼」のこと から続きます
(※2020年6月に受けた人工股関節置換手術リポートです)
手術翌日
手術から一夜明け、朝早くに医師によるガーゼ交換が済み、朝食の時間がやってきました。
この病院の朝ごはんは8時です。
手術当日の昨日は朝から食事なしで、昼食も夕食もなし。
手術前後の食事に関しては、どこでもほぼこんな感じですが、肝心なのは、いつ食事が再開されるか?です。
水分に関しては、前夜のうちに許可が出ていたので、ペットボトル茶を飲んでいました。
朝食前に、看護師さんから「朝ごはん食べられますか?」と訊かれたので、もちろん「食べます!」
ベッドの上にテーブルを動かしてもらい、電動ベッドの背もたれを上げてもらいました。この時までベッドの背もたれが動くことに気付きませんでした。
[手術翌日の朝ごはん]
ごはん 味噌汁 油揚げの包み煮 鮭フレーク ラッキョウ アミの佃煮
色彩に乏しい、非常に質素なメニューですが、固形物がある通常食です。
これまでの経験では、手術後の第一食は、液体に近いものが出てくることが多かったですが、股関節という、消化器系からは遠い部位の手術だったので、通常食が出てきたと思います。
参考までに、昨年12月に膝半月板の切除手術をした翌日の朝食が下記です。
この時も、やわらかめですが固形物がある通常メニューでした。
今見ると絶句するのが、10年以上前に受けた手術後の第一食です。
朝食は出されず、昼食からでした。
すべて液体。ドロドロのものもありますが、これは…
おそらく、重湯、麦茶、コーンスープ、牛乳?
この時の手術は、消化器系に近い場所だったからでしょうか。
それとも、10年以上前、という時代もある?
時代といえば、手術後の過ごし方も、昔とは違ってきています。
昔は、術後は安静にするのが常識でしたが(もちろん手術の内容によりますが)、整形外科手術の場合、今は術後の早い段階でリハビリが始まります。
寝たきりになるのを防ぎ、日常生活に早く復帰できるようにするためです。
そうした説明を受けていましたが、担当の療法士さんがこの日はお休みということで、代わりの療法士さんがいらっしゃるということを聞いていました。
しかし、看護師さんからは、リハビリのスケジュールも言われなかったのと、午後になってもなにも動きがなかったので、この日はやっぱりお休みなのかしら…
手術痕の方は、朝、医師がガーゼ交換し、血抜きの管を抜いてくれましたが、その後に手術痕に痛みが出てきたので、痛み止めの点滴を追加してもらいました。
そのおかげで、痛みはお昼頃には取れてきました。
昨日からの点滴はまだ続いていて、それと並行して、「自己血」の輸血400mlも点滴で戻されました。
自己血は、術後の夜に400ml、翌朝400mlと、採血した全800mlが戻されたことになります。
自己血の戻しがすべて終わると、左手に付けていた輸血用の点滴は外されました。
あとは右手の点滴のみ。
トイレに関しても、「行けそうですか?」と訊かれ、「はい」と言うと、尿道カテーテルをはずしてもらえました。
この後から、車椅子に移ってトイレに行くことができました。
ただし、看護師さんの付き添いが必要です。
実際、1回目に行った時、足元がおぼつかない状態でした。
でも、回を重ねていくと、だんだん慣れてきます。
トイレに移動できるようになって気付いたことがありました。
血抜きの管からの出血もれです。
管はストローくらいの細さの4cmほどの長さのもので、今回の切除箇所の5cmほど上にはめ込まれていました。
朝、医師が抜きましたが、抜く前には予想していた以上の血が管から流れたようで(前夜のうちだと思います)、シーツの上には、スマホ程度の大きさの血液の跡がありました。すでに血は乾いていましたが、看護師さんから「月経でしたか?」と訊かれたほど
管の上はガーゼで押さえられていたはずですが、もれることもあるんですね。
幸い、この日は週一回のシーツの交換日だったため、午後にはキレイなシーツに交換してもらえました
午後、特にすることもないのでTVを観ていたら、ピンチヒッターの療法士さんがやってきました。
私の担当の療法士さんは、元気でかわいい若い女性なのですが、やってきた療法士さんは、淑やかなしっとり美人さん
コロナ時期の入院生活なので、私もマスクをして、リハビリを受けます。
ベッドの上で身体をほぐしてもらった後、「じゃあ、歩いてみましょうか?」
歩行器を使い、病棟フロアをグルリ一周 自分の足で歩きました。
手術翌日なのに、もう歩くリハビリが始まるんですね。
歩行器に寄りかかりながらですが、意外にも歩けて、びっくり!
リハビリ後、水分が取れているのと、ごはんが食べられていることから、右手の点滴が抜かれました。
これで両手が自由になりました
[手術翌日に外れたもの]
・尿道カテーテル
・輸血の管
・点滴の管
[手術翌日にできたこと]
・車椅子でのトイレ(看護師さんの補助必須)
・つかまり立ち
・歩行器を使っての歩行
かなり色々なことができてる!
もちろん、個人差がありますので、これはあくまでも私の場合です。
(続く)