ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

イタリアワインの定番ですが、あえてチョイスしたい!

2021-10-19 23:21:56 | ワイン&酒

私がワイン試飲会を取材する目的は、色々な方に飲んでみたいと思ってもらえるようなワインを見つけるためです。

それをここで紹介することで、多少なりとも興味を持ってもらえたら、と思っています。

 

名前がよく知られた高名なワインは私があえてピックアップする必要がなく、しかも高価ですから、誰もが手に入れられるものではありません。

私が引かれるのは、どちらかというと、無名なもの、ローカルなもの、です。

でも、温故知新というか、再発見、というワインも見つかります。

その例がこちら。

 

右) Soave Il SELESE 2019 I Stefanini(Italy, Veneto)

 

右は、イタリアワインといえば、の、ソアヴェです。

よく知られる白ワインで、シャバシャバしてちょっと薄い?と思われがちかもしれませんが、こういうワインこそ、味の幅、スタイルの幅が広いんです。

「イ・ステファニーニ」のソアヴェ イル・セレーゼは、ガルガーネガ100%

 

味わいは旨味たっぷり系で、うまみとコクがあり、じんわりと口の中で広がります。

もちろん、ソアヴェならではの安定した酸もあります。

これはイイ!

参考小売価格は2,090円(税込み)というのだから、コスパ良し!

 

ネックハンガーがかかっていますが、ワインコンプレックス主催のワインペアリングコンテストのオイスター部門でベストバリュー賞の実績をもつワインだそうです。

生ガキに合わせるのが定番かもしれませんが、このソアヴェの味なら、軽く火を入れた蒸しカキでも合いそうかも、と思いました。

 

 

ソアヴェの左隣は、バルベーラ100%の赤ワインで、

マルティルデという生産者の「オルトレポ・パヴェーゼ バルベーラ 2018」

 

イタリアのロンバルディア州のワインで、EUの有機認証を取得しています。

口馴染みがよく、果実味がちゃんとあり、ほどよいタンニン&酸、ボリューム感で、全体のまとまりが良いなと感じました。

飲み飽きしない心地よさがあるので、ついつい飲んでしまうと思います。

猫のラベルもカワイイので、猫好きにはたまりません

参考小売価格は2,750円(税込み)と、手を出しやすい価格帯ではないでしょうか?

 

 

ソアヴェもバルベーラもイタリアワインとしてはメジャーで、どちらも取り立ててスゴイ!というタイプのワインではありませんが、だからこそ、飲んでおいしい!と思える銘柄&生産者を押さえておくことが大事だと思います。

 

ソアヴェにもオルトレポ・パヴェーゼにも現地取材で行ったことがあるので、どちらの土地も思い入れがあります。

この2本からどうしても1本だけ選ぶなら、私のチョイスはソアヴェ。

ガルガーネガという、ソアヴェならではのブドウということと、味わいが本当に気に入ったからです

価格も安く、コスパの良さも魅力です

 

※輸入元:アプレヴ・トレーディング

 


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