ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

Domaine Costeplaneに出合えたのは僥倖でした!

2020-02-17 16:04:50 | ワイン&酒

先日出かけた海外のワイン試飲商談会で一番印象が強かったのが、こちらのワイナリーのワインです。

 

Domaine Costeplane (IGP Cévennes, Languedoc, France)

ドメーヌ・コストプレーンは、Cannes-et-Clairan(カンヌ・エ・クレラン)という、フランス南部の都市モンペリエから北東に約50km、ニームからだと北西に20kmの少々の場所にあるワイナリーです。

住所は、Cannes-et-Clairan(カンヌ・エ・クレラン)。

写真の男性は、オーナーの Loic(ロイク)さん。

 

つくっているワインの原産地呼称は、IGP Cévennes、AOC Languedoc、Vin de France

つまり、IGP Cévennes(セヴェンヌ)がより狭い原産地呼称ということになります。

 

IGPセヴェンヌには、スパークリング、白、ロゼ、赤があります。

川の氾濫で形成された石灰岩土壌の丘陵地が多く見られ、夏の夜は気温が下がるため、日較差の大きなエリアのようです。

ブドウ以外では、タマネギ、栗の産地で、山羊チーズのペラルドンもこのセヴェンヌの名物だそうですよ。

 

スタッフのMarieマリーさんに勧められて試飲すると、どれも素晴らしくおいしい!

白ワインは、シャルドネやヴェルメンティーノ、赤ワインは、カリニャン、シラー、グルナッシュなどを使ったAOCラングドックがいくつかと、IGTセヴェンヌのメルロなどがあり、ロゼもありました。

 

どれもうまみたっぷりで滋味。

じわ~んとしみしみしてくるワインばかりで、これは私が好きなタイプ。

価格表を見せてもらうと、え?こんな価格でいいの?!とビックリするほどのリーズナブルプライスでした。

 

聞けば、とても人気があって、すでに在庫がほぼないとのこと。

そりゃぁ、そうでしょうとも。

私がフランスに住んでいたら、車を走らせてオトナ買いしたいくらいです。

 

ロイクさんがこのドメーヌを取得したのは数年前だそうで、栽培はビオディナミで行なっています。

コート・デュ・ローヌのエリアであるニームの北西に隣接していながら、このあたりはAOCラングドックのエリアになるんですね。

ブランド志向の日本市場では、単なるAOCラングドックのワインは売りにくいですし、IGTセヴェンヌなんて知らない、とスルーされることでしょう。

 

でも、ロイクさんのワインを飲むと、しみじみおいしい。

しかも、コストパフォーマンス抜群。

こういうワインが知られないのはもったいないことですが、とにかくフランス国内で引く手あまたということですから、仕方ありません。

 

本当においしいものは、有名ではない場所に、ごく普通にある、ってことを証明してくれました。

次はぜひドメーヌを訪問してみたいと思っています。

 

 


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