ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

今週の晩酌はスペインの2007年のグラン・リゼルバ

2020-02-18 21:34:32 | ワイン&酒

時々行くスーパーのワインコーナーを覗いたら、興味深いワインが非常にお手頃な価格(1000円以下)で出ていたので、買ってきました。

 

Faustino Rivero Ulecia Gran Reserva 2007(Spain, DO Utiel Requena)

 

スペインの赤ワインで、ボバルとテンプラニーリョのブレンドです。

2007年ということで、すでに丸12年が経過しています。

グラン・リゼルバの12年モノが、え?この価格でいいんですか?という状況で出ていたので、失敗したら料理用だね…と思いながら買ってきました。

原産地呼称は、DOウティエル・レケーナです。

あまり聞きなれないかもしれませんが、スペイン東部、バレンシア州のDOで、地中海から約70km内陸に入ったメセタ台地の周辺にある、標高700mほどのワイン産地です。

地中海の影響と大陸の影響の両方を受ける場所で、ボバル(Bobal)という黒ブドウが、地元品種として多く植えられています。

ボバルは中世の時代まで遡る品種で、悪天候でも実をよくつけ、濃厚な色のワインをつくるといわれています。

 

アルコール度数13%。

写真を見るとおわかりのように、ワインの色はかなり濃厚で、やや黒みを帯びていて、熟成を重ねていることがよくわかる外観でした。

香りにも熟成のニュアンスが現れていますが、フルーツもたっぷりあります。

口に含むと、果実味のボリューム感がまだしっかりあり、タンニンは豊富ですが、丸みがあり、なめらかです。

これはいい感じに熟成しています。

 

しかし、ボトル差、おそらく保存状態の差だと思いますが、頼りない味わいだったというコメントもネットでは見られました。

私のボトルはアタリでしたね

 

Faustino Rivero Ulecia(ファウスティーノ・リヴェロ・ウレシア)がワイナリー名のようで、リオハにあるファウスティーノの関連ワイナリーかと最初は思ったのですが、別ワイナリーでした。

1899年に誕生した歴史あるワイナリーです。

ここと同一経営なのが、Marqués del Atrioというワイナリーで、2000年代に入って新プロジェクトとしてリオハに造られたようです。

 

スペインも産地が多いので、なかなか把握しきれませんが、あれこれ飲みながら覚えていこうと思っています(笑)

 

※輸入元:重松貿易

 


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