ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

コスパ最強のポルトガルワイン対決!

2022-06-22 23:54:27 | ワイン&酒

人気急上昇のポルトガルワインを試しに飲むならこちらはいかが? から続きます

 

昨日は1,000円(税抜)で楽しめるコスパ抜群のポルトガルワインを紹介しました。

本日は、同じくコスパにすぐれ、味わい&飲みごたえも期待できるポルトガルワインを紹介します。

 

 

Dory Tinto 2020 Adegamãe(Portugal, IGP Lisboa)

 

リスポンの北40km、2011年に創設されたアデガマイン社「ドリー」というワインで、赤と白があり、こちらは赤ワインです。

使用ブドウ品種は、トゥーリガナショナル30%、シラー30%、ピノ・ノワール20%、アラゴネス10%。

トゥーリガナショナルはポルトガルの品種ですし、シラーもよく使われる品種ですが、ピノ・ノワールをブレンドするなんて、さすが、ブレンドワイン王国のポルトガル。

 

果実味、凝縮感、タンニンはしっかりしていますが、酸も充分あり、パワフル系というよりは、バランス重視の洗練エレガント系。

ワインだけで飲んでもよし、生ハムやチーズをつまみながら飲んでもよし。

 

参考上代1,500円(税抜)

輸入元:ファインズ

 

 

同じ生産者で、トゥーリガナショナル100%の赤ワイン(右)もあり、参考上代2,500円(税抜)。

100%除梗し、フレンチオーク樽(新樽25%)で10カ月熟成させています。

非常に洗練されたスタイルの高品質ワインで、ボリューム感もあり、ラグーソースを使った料理などに合いそう。

 

 

 

もうひとつ紹介するのは、昨日紹介したリスボンの「サントス・リマ社」のもので、画像の右端に小さく写っている黒いラベルのワイン「コロッサル レゼルバ ティント」です。

 

COLOSSAL Reserva Tinto 2017 

(Portugal, IGP ヴィーニョ・レジョナル・リスボン)

 

トゥーリガナショナル30%、シラー30%、ティンタ・ロリス30%、その他10%をブレンドした赤ワインで、品種構成はアデガマインのDORYと似ています。

 

が、大きな違いは、こちらコロッサルがティンタ・ロリス30%、アデガマインがピノ・ノワール20%。

熟成は、フレンチオークとアメリカンオーク樽で8カ月。

アメリカンオークを使っているので、香ばしさ、甘さが感じられます。

色濃く、果実味も濃く、2017年ヴィンテージで熟成が進んでいるので、まろやかで口当たりのよい甘みがあります。

濃厚で、わかりやすくおいしい、と思えるワインでした。

 

こちらも参考上代1,500円(税抜)

輸入元:オーバーシーズ

なんてコスパがいいんでしょう!

しかも、これ、米国のワインエンスージアスト誌で91点獲得

 

 

カジュアルに楽しめるポルトガルワインは1,000円からありますが、1,500円クラスでこんなに満足のいくワインが見つかるとは、さすが、年間のワイン消費量が世界TOP3に入る50リットル前後を飲むポルトガルだと思いました。

 

 


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