ワインを置くレストランには、ワインのサービスにあたる「ソムリエ」がいることが多いですよね。
ソムリエ世界一を決定する国際ソムリエコンクールもあり、ソムリエは注目される肩書です。
日本では、一般社団法人日本ソムリエ協会の資格試験を受け、合格した人が「ソムリエ」、または「ワインエキスパート」に認定されますが、こうした資格試験による認定は持たずとも、何十年もの経験をもつプロフェッショナルの方もいます。
そうした熟練のプロフェッショナルの方は、非常に価値のある存在だと思うのです。
「ソムリエ」と呼ばれる人には、資格試験を受けて認定された人もいれば、資格と関係なく長い経験をもつ人がいますが、知識や技術とは別に、「ソムリエの手」が、実は重要かもしれません。
どういうことかというと、
ワインのボトルに触り、注ぐと、ワインにダメージを与える人がいるかも? ということです。
ほかの例でいうと、
手の温度が高い寿司職人は、手の温度が冷たい人よりダメなのは明らかですし、
パイ生地を扱う菓子職人は、手の温度が低い方が望ましいと言われます。
逆に、パン職人は、手の温度が温かい方がいいといわれます。
手の温度が左右する職業はけっこうありますよね。
ワインに関しては、温度ということではなく、とにかく、その人がボトルから注ぐとワインの味がイマイチになることがある、という話を聞くことがあります。
その手を持つ人がボトルを持ち、注いだワインは、残念な味になるので、ソムリエには向かないというのですが、私はまだそういう人には出会っていません。
でも、そういう人はいるだろうと思います。
ワインを注ぐ動作は、実はとてもデリケートで、色々な環境に左右されます。
注ぎ口周辺にキャプシルがあるかどうかでも、ワインの味に影響を及ぼすことが実際にありました。
注ぎ手の手の状態によってワインの味が変わってくることも、当然あるはずです。
たとえば、汚れたままの手でワインを開け、注いだとしたら?
今のご時世なら、ケミカル臭プンプンの合成アルコールで手を消毒した直後に触ったら?
プラスマイナスのイオンに関係した帯電系の?体質を持っているとか、自身のせいではなく、もってうまれた体質の相性の悪さがある人がいるかもしれません。
ワイン注ぎに関しては、私はおそらくニュートラルだと思います。
この人に注いでもらうと、なぜかとてもおいしく感じる!
肩書よりも、そういう人にワインを注いでほしいなぁと、個人的には思います。
2019年の世界最優秀ソムリエコンクール(ベルギー、アントワープ大会)で2位に入賞したデンマークの代表選手ニナ・ジェンセン。
現地で取材していましたが、彼女のサービスは受けてみたいと思いました
余談ですが、私もある種の「神の手」を持っていると自負しています。
それは、マッサージの際のツボを探ること。
凝っているツボが、触るだけでピタリとわかり、「神の手」と、家族や友人から喜ばれています(笑)
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