2018年が明けて10日、日没も遅くなり、夕方17時でも少し明るく、春に向かっているのを感じますね。
今週からお仕事スタート、という方も多いと思いますので、私も仕事モードに切り替え、
2018年のワイントレンドについて書いてみます。
今年も相変わらず
日本ワイン人気は強いと思いますが、海外に目を向けるなら、ダントツで
「ジョージア Georgia」です。
実は、“2017年のワイントレンド予測”でもジョージアを挙げていました。→
コチラ
今年は もっともっとジョージア熱が高まります
その理由は、
ジョージアワインを輸入するインポーターが増えてきたことにあります。
各社から届くメール、年賀状で、「ジョージアワイン輸入始めました」というのが多いこと、多いこと!
2017年11月13日、PNAS Publication(世界的な総合学術雑誌)が、
“ジョージアの人々が新石器時代(紀元前6000-5800 年)にワインを造っており、これがワイン造りの最古である”という新しい研究結果を発表しています。
ワイン造りの発祥の地については、
コーカサス地方である、と以前から言われてきましたが、コーカサス地方の中でも、現在のジョージア、ということです。
ジョージアでは、
「クヴェヴリ」と呼ばれる壺を土中に埋めてワイン造りを行ないます。
この方法は、はるか昔から行なわれているもので、クヴェヴリは今もなおワイン造りに使われています。
クヴェヴリで醸造したワインは独特の風味、色調を持ち、現代の近代的設備で造られたものとまったく異なります。
私も2014年に初めて飲んだ時はビックリしました。
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コチラ
その頃から、ジョージアワインは少しずつ認識されるようになってきましたが、
ヴァン・ナチュール、オレンジワインの流行とともに、現代の究極のヴァン・ナチュールでありオレンジワインであるジョージアワインに行き着いたのは、当然といえるでしょう。
ということで、
2018年はジョージアワインが続々と登場し、猫も杓子も飛びつくでしょう。
また、こうした
壺や甕(アンフォラ)は世界各国の生産者にも影響を及ぼしていますから、アンフォラを使ったワインはますます増えてきます。
日本で開催される色々な試飲会を見ていると、どの国のワインでも、“アンフォラ”とラベルに書かれているだけで、参加者がそのボトルに殺到します。
それだけ求められているわけですが、単に器に過ぎず、中身こそ大事なのですが…
このクヴェヴリのジョージアワインに興味があるなら、
ジョージアワインとジョージアの食文化について書かれた本がありますので、こちらを読んでみるといいと思います。
ジョージアのクヴェヴリワインと食文化 誠文堂新光社 (2500円+税)
私のワイン仲間でありワインライターの北嶋裕さんがワインパートを執筆しており、北嶋さんのサイン入り本をお友達価格で入手しました

スローフードに詳しいノンフィクション作家の島村菜津さんが書いている食のパートも興味深いです。
ジョージア南部と隣接する
アルメニアのワインもオススメです。
こちらもジョージア同様に古いワイン造りの歴史があります。
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コチラ
まだそれほど輸入されていませんが、輸入するインポーターが増えてきました。
Zorah Wines (Armenia) ※輸入元:モトックス
ジョージアの先を行きたいなら、ぜひアルメニアワインを視野に入れてみてください。
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