静岡県立美術館で現在開催中の『朝鮮王朝の絵画と日本』展、みなさんはもうご覧になりましたか?
教科書に出てくるような有名な芸術家や画家の展覧会とは違い、また、ヨーロッパアートに比べると地味な水墨画が中心の企画展ですが、予想以上にお客さんが入っているようです。公開ワークショップに参加した3月1日も、展覧会場には親子連れや若いカップルなど、私が想定していなかった?ギャラリーが大勢いて、驚きました。学芸員の福士さんも「おかげさまで週末は予想以上の入り」と喜んでいました。
再三ブログでご紹介のとおり、静岡市の呉服町生まれの山本起也監督(「ツヒノスミカ」で2008年スペイン国際ドキュメンタリー映画祭最優秀監督賞受賞)がメガホンをとり、名優林隆三さんが朗読・主演し、わが「吟醸王国しずおか」の名カメラマン成岡正之さんが撮影し、不肖鈴木真弓が脚本を担当した映像作品『朝鮮通信使~駿府発二十一世紀の使行録』。山本監督の凱旋上映会(08年6月)以来の公式上映会が、明日(14日)13時30分から、静岡県立美術館講堂にて開催されます。(入場無料、先着250名)
また、この作品で取り上げた絵画―英一蝶の「朝鮮通信使小童図」(大阪歴史博物館辛基秀コレクション)、二代鳥居清信の「馬上才之図」(高麗美術館)、葛飾北斎「富嶽百景」などが、3月17日から29日まで展示されます。
上映会と同日に観られないのが残念ですが、朝鮮通信使研究の世界では必見の名品ですから、未見の方はぜひ足をお運びくださいまし!
映像作品『朝鮮通信使~駿府発二十一世紀の使行録」についてはこちら。
静岡県立美術館『朝鮮王朝の絵画と日本』展についてはこちらを。