昨夕静岡市内に着くと「静岡夏まつり夜市店」が開催されていて屋台やなにやらで、場所によっては前に進めないぐらいの混雑でした。
最近地方に行くと県庁所在地でさえも空き店舗が目立ち、夜なんか閑散としています。
今日はお祭りなので混雑していると思いますが、町並みは綺麗なプディックやお洒落な雑貨屋さん、スナックが立ち並ぶ雑居ビルの看板にもみんなネオンがついています。
大きな町だなと思いました。静岡おでんの記事が掲載されていた店で飲んだ後、スナックに入ってみました。
祭りの最中で混んでいたのかママも上機嫌で遠くから来てくれたのでと結構マケてくれました。
賑やかなのはいいことだなと思います。
地方のスナックなんかで「あら!最初のお客さんだわ。朝まで離さない」なんて言われるとそのままの姿勢でバックして出て行きたくなります。
静岡駅前、ビルの谷間から緑の山々がみえます
静岡(駿府)といえば徳川家康、まずは駿府城跡まで歩いて行ってみました。
朝から夏の太陽がギラギラ輝いていて暑い。
二の丸堀から東御門、巽櫓等復元されたものながらかなり美しく建っています。ただし東御門から中に入ると何処にでもあるような公園になっています。有料の紅葉山公園は入ってみる価値はありそうです。
次は静鉄バス(ジャストライン国道線)で吐月峰寺に向かいます。暑い。
吐月峰柴屋寺(とげっぽうさいおくじ)
今川氏に仕えた連歌思宗長が草庵を結び余生を送ったところ。
月の名所、竹の寺、庭園は丸子富士や天柱山を背景に取り入れた借景園です。
京都の大原あたりに来ているのと勘違いしそうです。
300円の拝観料を払うと我々2人でしたが住職が来ていろいろ説明してくれました。どちらから?と言われて「千葉からです」と答えると庭を指し「あの立派な大木はマキの木です。そうそう千葉の県木もマキの木でしたな」と如才ない。
左の山が天柱山
吐月峰柴屋寺の庭、私の写真ではこの程度ですが実際に見るともっと趣があります。
さらに15分ほど歩くと丸子宿。 引き続き暑い
丸子宿「丁子屋」、ヤフーで検索すると膨大な記事が掲載されています。それだけの人が出かけてなおかつ皆に読んでもらいたくて写真やらコメントやらです。
季節のよい昼ごろ行くと何時間待ちで諦めて帰る人もいるとか。
我々は11時開店のその少し前に行きましたが、暑いのもあってか人はまばらでした。
東海道中膝栗毛で弥次さん喜多さんも立ち寄り、とろろ汁屋の夫婦げんかに遭遇したみたいな話になっているそうです。
それにしてもこれだけ長く創業できるのもたいしたものですが、途中何回も相続が発生したと思います。兄弟げんかなんかなかったのでしょうか。暖簾代だけでも莫大な資産です。
ちなみにこの周りにもとろろ汁の看板を出している店はありますが閑散としています。ブランド力はすごい。旅に出ると気が大きくなるのか、自宅の近所に麦とろの店がありますが3000円も4000円もしたら籠で迎えにきてくれても行かないでしょう。
ちなみに後ろ向きで名前を書いているのが私の連れです。歯医者を趣味程度にやっているご隠居
さて静岡駅にもどってきました。
とろろ汁を食べて国道の沿いのバス停で待っていたら太陽が頭上でじりじりしていた。
ほろ酔い加減だったがひっくり返りそうになったので、けちな我々もタクシーで帰ってきて思わぬ出費。
まだ旅は終わりません。
静岡鉄道にまだ乗車したことがなかったので静鉄の駅に向かいました。
新静岡・新清水間11KM。全線複線。
地方の私鉄では珍しく朝、通勤急行が運転されています。車両も東急車輛製の自前の電車で都会の私鉄の中古ではありません。立派です。テレビの旅番組で電車の中でレポーターが「おばあちゃん、お孫さんと何処に行くんですか?」「都会の遊園地に行くのには遠いから電車でがまんさせているんだ」遊園地の電車代わりでは関係者もむっとするでしょう。
さて新清水駅に着きJR清水駅にむかうアーケイド街を行くと日曜日でも閑散としていました。
清水駅のホームに立っていると上り熱海行き3両編成の普通列車がほっこりやってきました。
お盆の最終日曜日。飛行機も新幹線も高速道路も混雑のニュース。この電車はそんなこと関係ないようにすぐに座ってうとうとしてしまいました。
静岡鉄道、新静岡駅
長沼駅車両基地
ご隠居の2013年夏が終わりました。
本日も最後に、私の好きな曲を。「岬めぐり」
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