この本が売れているというので私も遅ればせながら読んでみました。
「痛快!ビッグダディ」というテレビ番組を見ていなかったのでよく週刊誌の見出しにビッグダディという言葉が躍っていましたが何のことだか分かりませんでした。
ビッグダディこと林下清志氏の奥さん(2年間でしたが)の美奈子さんの自伝です。
父親の家庭内暴力、シンナーに万引き、2ヶ月で高校中退。15歳で妊娠と出産。そして夫のDV、父親の孤独死。
まあよくも次から次と困難が待ちうけ、そして本まで出してすぐに23万部も売れるようになったのかなと思いました。
私みたいに郊外の分譲住宅で大半を過ごしマイペースで生きてきた人にとっては彼女を支えたものは何だったんだろうかと思います。
やがてテレビ番組にもなった18歳年上のビッグダディと知り合い2ヶ月でスピード結婚して2年で破局。「別れても清志さんが好き。あたしのことをこんなに愛してくれる人は、もういない・・・」前半歯切れがいいのにビッグダディとの別れについてはもうひとつ突っ込みが足りないような気がします。
だいたい自分も子供が5人、相手は8人全員で15人の家族になるのに結婚を決意するのに思慮が足りないと思いました(本を読む限り)。
ビッグダディは故郷の岩手を出て奄美大島、美奈子と結婚した小豆島、離婚してまた岩手に戻る。著者は子供たちと宮崎へ移住。
思いつきかそれともまるで幌馬車にでも乗って新天地を目指す境地なのかは分かりません。陳腐な常識からかけ離れた新しい神話かもしれません。誰かに借りて読んでみたら如何ですか。
内容は微妙だったって事?