昭和51年ごろ西島三重子さんの「池上線」という歌が流行しました。
古い電車のドアのそば 二人は黙って立っていた
話す言葉をさがしながら すきま風に震えて
いくつかの駅を過ぎたのか 忘れてあなたに聞いたのに
じっと私を見つめながら ごめんねと言ったわ
当時でさえそんな古い電車は走っていないと東急電鉄からクレームついたというようなうわさも聞いていますが現在は上の写真のようなお洒落な電車が運行されています(東急五反田駅)
3両編成の電車に乗って洗足池駅で降りてみました。
洗足池は昔日蓮上人がここで足を洗ったことが由来だそうです。
東京に住んでいた頃は緑が生い茂るような場所、神代植物園とか新宿御苑など癒されるなあと思いよく行きました。
千葉に住んでからは、やたら森や林があっちこっちにあるのであまり興味がなくなりました。
やっぱり公園は都会人のものですね。
鉄道は階段を2,3歩上がるとホームに出る。
チン、チン、チンと警告音が鳴り踏切の遮断機が降りる。
ゆっくりと電車が走り出すというような町に溶け込んでいる方が楽しいですね。(石川台駅にて)
池上駅で降りて池上本門寺に行ってみました。
大堂(祖師堂)
日蓮上人が病身で治療のため身延山から常陸の国に行く途中池上郷に着き最後の20日間を過ごした場所だそうです。
境内は東京都内というのに広大な敷地で空も広く開けています。
じっと目を閉じているとパワーがもらえる感じがします。
それにしても日蓮上人は日本中に足跡を残し民衆から愛されていたのですね。
私もあっちこっちに出かけていますが徳がないので誰にも相手にされません。
やがて電車は終着の蒲田駅に到着です。
先週の朝日新聞の夕刊に蒲田東急プラザ屋上の観覧車の記事が掲載されていました。
昭和40年代から回っている観覧車はここと川越の丸広百貨店の2ヶ所だけです。
横浜、お台場、葛西、巨大な観覧車は各地にありますが、昭和の香りがするものは2ヶ所だけになりました。
池上線/西島三重子
野崎先生には「不易流行」と「かるみ」がありますよねぇ。