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ユリウス・カエサル ルビコン以後(下)-塩野七生

2022年04月20日 | 読書
評価5

再読(前回2020年6月9日)。
紀元前44年3月15日、パルティア遠征後に元老院が王位を授ける疑いを持った陰謀者たちによってカエサルが殺害される。内乱状態に陥ったローマは後継者オクタヴィアヌス中心の第2次三頭政治、アントニウス没落を経て帝政へと移行する。

カエサル殺害の首謀者はカシウスで、世に名高いマルクス・ブルータスはそのカシウスによって名前を利用されたに過ぎなかった。ブルータスの母親はカエサルの愛人だったので、縁故人事でかなり優遇されていたのだが恩を仇で返した形となり、フィリッピ会戦の後自死をとげる。

クレオパトラにそそのかされてカエサルの跡目を狙った肉体派アントニウスのダメダメ感が凄い!クレオパトラとの二重婚やローマの覇権下にある多くの地方を無条件でエジプトへ譲渡するなど、やることが滅茶苦茶。これじゃ~ローマ市民も怒るのは当たり前。

紀元前31年オクタヴィアヌス、アレクサンドリア入城、翌年、300年続いたギリシア系のプトレマイオス王朝は最後の女王クレオパトラの死で幕を閉じた。

さぁ~ローマ初代皇帝・アウグストゥスのお手並み拝見~♪

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