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危機と克服(下)ー塩野七生

2022年05月13日 | 読書
評価4

再読(前回2020年7月24日)。
皇帝はティトゥスから弟へ引き継がれる。そのドミティアヌスはゲルマニア防壁の建設というその後の統治に欠かせない事業を始めた皇帝だったが恐怖政治が原因で暗殺されてしまい、ネルヴァを経て初の属州出身皇帝トライアヌスが誕生する。

・ティトゥス(在位79年~81年)
ヴェスヴィオ火山の大噴火(79年)、ローマ都心部の大火(80年)、イタリア全域への疫病発生(81年)の災難に見舞われてわずか2年の治世で病死してしまう。

・ドミティアヌス(在位81年~96年)※2番目の世襲皇系フラヴィウス朝27年で崩壊
統治後期に元老院の反対派追報の手段として告発者を利用した恐怖政治や関係する女性の恨みを買ったこともあり、ついには暗殺され「記録抹殺刑」に処せられてしまったが、治世の中身を見ると良いこともやっている。数点あげると以下の通り。①ゲルマニア防壁(リメス)の建設開始②公正な属州統治③教育改革④ドミティアヌス競技場(現在のナヴォーナ広場)建設⑤コロッセウムの完成⑥ナイター競技会開催⑦ブリタニア制覇行

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