評価
再読(前回2017年4月23日)。
昭和39年10月10日東京五輪開会式、資本家優遇に走る国家に反旗を翻そうと東大院生・島崎国男は身代金8千万の受け渡しがなければ国立競技場を爆破すると予告。競技場内外15万人の中に紛れ込んだ島崎を必死に追いかける捜査当局との息詰まる攻防に手に汗握る!
犯人・島崎、聖火台間近でダイナマイト2本手にした姿で刑事・落合昌夫に撃たれ身柄を確保される。高度経済成長の光と影の部分が強調されていた上巻に比べて下巻は島崎がいかにして官憲の手から逃れるかに重点が置かれているので重厚さが薄れてはいるが、運命の時10月10日の描写はさすが奥田英朗、痺れた!
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