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日本・アフリカ 強み生かして協力

2013-06-03 08:05:29 | 報道/ニュース
6月1日 おはよう日本

アフリカ ウガンダの衣料品を取り巻く環境にここ数年大きな変化が起きている。
店先で目立つのは中国で大量生産された衣料品で
ウガンダ製の約半額で売られ市場を席巻する勢いである。
オーガニックタオルに素材を提供した繊維工場は中国製の台頭で大きな打撃を受けている。
石油を輸入に頼るウガンダでは電気代が先進国並みに高く
コストの削減にも限界があった。
工場は規模を縮小し従業員も3分の1に減った。
(生産責任者)
「安い品物が流れてきてみんなそちらに飛びついてしまった。」
ウガンダ政府の要請を受けて地元の繊維業界を指導してきた柏田雄一さんは
ウガンダの繊維製品に付加価値をつけて海外に売り出そうと
12年前に農薬や化学肥料を一切使わない綿花の生産に取り組み始めた。
自ら農家をまわり無農薬栽培を指導してきた。
先進諸国で健康志向が高まるなかオーガニックなら中国製に対抗できると考えたのである。
その結果 満足のいく綿がとれるようになったが商品開発の段階で壁にぶつかり倉庫に眠っていた。
(柏田雄一さん)
「これがよい綿花。
 風合いがよく非常に柔らかい。
 これをなんとかできないかという思いがある。」
このオーガニックの面かに目をつけたのが日本でタオル工場を家族で経営する奥龍将さんである。
「土地が肥えているぶん綿花の背が高い。
 ウガンダの自然のパワーを身に染みて感じた。」
大阪府泉佐野市にある奥さんの工場は中国製のタオルに押され売り上げが半減していた。
中国製に負けない製品を作りたいと
日本政府の支援を受けてウガンダ産の綿を使って新たなタオルづくりを始めた。
生産工程から化学薬品を排除するため糸の滑りをよくする薬品を使わなくても済む機械を導入した。
さらに糸を洗う石鹸は手作り。
ウガンダの素材の良さを損なわないよう現地の植物性油を取り寄せた。
洗う時も水道水に含まれる塩素を避けるため井戸水を使う徹底ぶりである。
(奥龍将さん)
「作られたもの(素材)がその時点でいいわけですから
 ウガンダ側とチームという同じ目線で同じ目標に向かってやっていきたい。」
こうして製品化されたオーガニックのタオル。
良質なウガンダの素材と日本の技術力がかみ合った再生を目指す試みである。

このタオルづくりは相手国の開発にも役立つということで日本政府が支援している。
日本政府は今回のTICADを契機に日本とアフリカ双方の利益につながる支援策を強化する。



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